雨宮大智

詩人。2005年、ブログに詩を綴り始めたのが、僕の詩業のはじまりでした。それ以降、およ…

雨宮大智

詩人。2005年、ブログに詩を綴り始めたのが、僕の詩業のはじまりでした。それ以降、およそ18年の間に作った詩集は8冊。現在通算9冊目の詩集『詩集 未来地図』を、Amazonさんにて好評販売中。【統合サイト】https://amamiya-taichi.com/

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僕がポエムを書く理由

 2005年、ラジオから流れてきた何気ない放送で、僕は「ブログ」を初めて知りました。そのブログにポエムを投稿し始めてから、今年で18年。毎日のようにポエムを投稿してきました。現在はブログだけでなく、X / Twitterやこのnoteにも投稿をしております。  具体的に、このnoteには「中編詩」と僕が分類している24行ほどのポエムを掲載しております。X / Twitterでは、これとは別に「短編詩」として140文字位の詩を掲載しております。  2023年7月20日(木)、

    • 【中編詩】楽園をめざして

      どこかに有るという 夢の叶う島が いつか行きたいと願う この世の最果ての島 それはテーマパークではない それは理想郷である ニライカナイのように この世の楽園があるらしい そのパラダイスをめざして 僕は今日も詩を綴る いつか辿り着けるだろうか そのドリーム・ランドへ どんな願いも叶う島に 喜びに溢れた島に その島に行くことをめざして 僕は今日も詩を綴る いつか その楽園に辿り着くまで いつか 力尽きて迎えがくるまで 日々の務めを果たし 日々 精進を重ね 人

      • 小説本『恋カメラ』発売予告

         この度、Amazonさんより、新作小説を発売することになりました。  この『恋カメラ』という小説は、2022年8月から2023年の10月にわたり、「カクヨム」さんに連載していた作品です。この作品を、この度紙の本として発売いたします。  主人公「宮島 カナタ」は、高校1年生の冬にカメラと出会います。そこから恋物語がはじまるのです。「芸術」とは何か。「働くこと」とは何か。カナタの生きる道を、丹念に描いた小説作品となっております。 2024年5月30日(木)、正規発売開始。

        • 【中編詩】青い鳥をさがすなら

          どこにいるのか 幸福の青い鳥よ 探しても見つからない そんな時は カフェオレを一杯 甘く淹れたカフェオレを 両手で包み込んで どこにいるのか 僕のシンデレラよ 探しても見つからない そんな時は クッキーを一枚 コンビニで買ったクッキーを 一口かじりながら 大好きな歌を聴こう CDコンポを立ち上げて 大好きな絵を見よう 厚い図録をひもといて どこか遠くを探すより 近くを探してみよう 幸福へと到る道は ひとつでは無い 青い鳥はネットから消えてしまった 今は 何

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        • エッセイ
          3本

        記事

          【中編詩】真実の言葉

          僕は記憶を信じていない 忘れやすい性格だから 僕は記録を信じていない 書き換えやすい状態だから では 何を信じるのか 僕は「真実の言葉」を信じる ウソのない言葉を 偽りのない言葉を それは誓いである それは約束である その時人は 神さまに誓う その時人は 仏さまに誓う 永遠の愛を 全てのものへの感謝を 言葉という音波にして この世界と共振させる もし 君が真実の言葉を くれるというならば 僕は 何を返そうか 君に何をプレゼントしようか それを今から考えよう

          【中編詩】真実の言葉

          【中編詩】ウソという海水

          乾いた喉を潤す水は 命をつなぐ為に必要で 乾いた心を潤す水は 未来を生む為に必要で 海水をいくら飲んでも 乾きは癒されない 真水でしか 人は生きられない それはウソと真実に似ている この地球の多くは 海に覆われている それはウソの海水だ それはまやかしの水だ ウソの海水をいくら飲んでも 乾きは癒されない 真実の真水こそ 人間には 必要なのだ しかし 時として人は フィクションの海原へ出航する はるか遠い陸地を目ざす 理想という船に乗って その時 人は 想像

          【中編詩】ウソという海水

          【中編詩】ベストを尽くして

          ベストを尽くして 天命を待つ できるだけのことは やった 「いつも全力で走るから たまには休みが必要だね」と 君が言うから 今日は仕事を休みにした 成功するかどうか フタを開けてみなければ 分からないのだけれど それでも 希望だけは残して ベストを尽くして 天命を待つ できるだけのことは やった 「いつも君がいるから どこにいても安心だね」と 僕が言ったら 君は嬉しそうに頷いた 成功するかどうか はじめてみなければ 分からないのだけれど それでも 選択肢だけ

          【中編詩】ベストを尽くして

          【中編詩】パソコンに頼ってしまう

          どんな漢字か忘れた時 パソコンに頼ってしまう Ai 隆盛の世の中だから その位は仕方ないのだろうか 一文字一文字を書いてゆくことや キレイな文字を書くことは 重要な仕事では 無いのだろうか 心を込めた手紙や ブルー・ブラックの万年筆 パソコンに頼ってもいい 心が伝わるのならば いくらAiが隆盛しても 最初の入力が大事となる 何を尋ねたいのかや どう描くのかは やはり人間が決める 人間の心が決める だからなのだろう いつの世も 人の心が大事なのだ パソコンに

          【中編詩】パソコンに頼ってしまう

          【中編詩】幸福主義

          ひとつひとつに 想いを込めてつくる 大量生産では できない風味 これからの未来も そうなのだろう 画一化された 未来予想図ではなく 個人個人の目的や 目標とするものを ひとつひとつ 想いを込めてつくる 未来は一様ではない 個人の幸福が集合した未来は なんと多様なのだろう なんと美しいのだろう 一人ひとりが大事なのだ 未来をつくるのは機械ではない 未来はインターネットからはじまる それを「幸福主義」と呼ぼう 多様なニーズが未来をつくる 一人ひとりが発信者とな

          【中編詩】幸福主義

          【中編詩】良書と恋

          もし君が 道に迷ったら 分かるところまで 引き返すと良い 自分の失敗を悔いて 悩んでいるのなら 素直に謝れば良い 少し 勇気が要るけれど もし君が 人生に迷ったら もう一度 選び直すと良い 何が好きで 何が嫌いか 悩んでいるのなら ウソをつくことをやめて 少し 努力が要るけれど 道案内をしてくれる人が どうしても見つからない時には 古典をあたると良い 昔 学校で習った本を 道案内をしてくれる人が どうしても見つからない時には 「君の心が動くこと」を信じれば良

          【中編詩】良書と恋

          【中編詩】心の声を聞いて

          今日もいつもの日常に埋没している 自分が分からなくなる 今日もいつも通りの日々が続く 明日が見えなくなる 「僕は本当は何がしたいのだろう」 今 心の声を聞いて 人付き合いや誘われた飲み会は とても楽しいのだけれど 本当の心の声を聞いて 今日の休日に 何がしたいのか 仲間と遊びに行くことだったり 毎日の日常的なくり返しを 時に 打ち破らねばならない 本当に僕がすべきことは何か? 時に 足を止めねばならない 本当に今日すべきことは何か? 今この時には分からない何か

          【中編詩】心の声を聞いて

          【中編詩】水は海へ向かう

          蛇口から出る水は やがて海へ向かう 天から降る雨は やがて海へ向かう 空に放ったボールが やがて落ちてくるように 天地の理は 広く遍く行き渡っている 君が歌を唄うように 僕がポエムを書くように 当たり前のことが とても不思議で たとえば この言葉が どこから湧いてくるのか たとえば このメロディが どこから聞こえてくるのか 水が海へ向かうように やがて夜がくるように 天地の理を いま強く感じて 君と会うことが出来るのも この普遍の力のおかげなのか 水はや

          【中編詩】水は海へ向かう

          【中編詩】今までのコト/これからのコト

          今までのコトを振り返る 今日まで 僕は良くやってきた これからのコトを考える 幾つかの 大きな不安を抱えて 過去を振り返る時 人は感傷的になる 未来を夢想する時 人は大胆になる だから 今を見直そう これからの僕に何が出来るのか だから 今を見直そう これまで何を培ってきたのか 「さよなら」じゃなく「こんにちは」と 「また明日」じゃなく「ただいま」と 君にそう語りかけるから 素早く反応して 思い悩むのは簡単 今こそ行動を起こそう ためらいを振り切って 勇気を

          【中編詩】今までのコト/これからのコト

          【中編詩】四月のはじまり

          四月がはじまる 美しい雪も消え いつしか 春はやってきていた 春の足音は 静かに柔らかに 優しく 時を告げる あの鳥たちのように 天高く舞い 雨雲をつき抜けて 大地とさよならしても さみしくないのは いつも太陽が そこにあるから 大地を照らす太陽とともに 生きるのだ たくましく 四月がはじまる 美しいウソも消え いつしか 春はやって来ていた ウソの言葉は 静かに柔らかに 優しく 愛を告げる あの鳥たちのように 天高く舞い 夢をつき抜けて 友とさよならして

          【中編詩】四月のはじまり

          【中編詩】明日くる未来

          日曜の夕方 明日を想う サンデー・ブルーの時間 明日から また一週間がはじまる いつもの一週間が 「明日くる未来」は確約されている いつもの毎日が またはじまると 勉強だったり 仕事だったり 繰り返す 毎日のルーチン 明日は本当にやってくるのか? いつもの仕事が待っているのか? それは誰にも約束できないだろう 完全に安定した未来が訪れるとは 時に人は それを忘れ 大きな変化を望む 新しい刺激が必要だ、と 大きな海原へ飛び出したい、と だがしかし 今日の僕の判断

          【中編詩】明日くる未来

          【長編詩】いつかの空

          君と並んで見た いつかの夕陽 あの日 僕は正直者で 君はウソツキだった 「こんな日が続けばいい」 そう思っていた 君と並んで見た いつかの夜空 あの日 僕は臆病者で 君は勇気があった 「はじめて告白した」 それを覚えていた 「いつかの空」を思い出す それは なつかしい記憶 「いつかの空」は巡り来る 運命の輪のように 君と僕が また会えたなら 「いつかの空」の話をしよう 君と僕が 語り合えたなら 「なつかしい空」の話をしよう やがて来る 再会の日に 胸を躍ら

          【長編詩】いつかの空