【バックギャモン】日本でプレイできることの幸せ

先日、日本のプロバックギャモンプレイヤー、望月正行さんがUBC2023を優勝しました。
UBCとは「Ultimate Backgammon Championship」の略で今年で5回目となります。予選、挑戦者決定戦、タイトル戦に分かれる「挑戦手合い形式」のタイトル戦です。特徴的なのは「マッチ勝敗」と「PR(パフォーマンスレーティング)勝敗」両方競うデュアルデュエル形式でどちらも1勝すれば1ポイント、最終的に同点になった場合はトータルPRの良いほうが勝つという仕組みです。単なる勝敗のみではなくプレイングレベルをも競うタイトル戦となっています。
望月さんは第1回~第3回までのUBCチャンピオン、第4回のUBC2022ではSanderさんに敗れますが、今年はそのSandarさんに勝ってタイトル奪還となりました。

UBCには予選もあるのですがこの予選に出ること自体がハードルが高く、最低でもPR4.0、BMAB Grandmaster3(G3)が必須です。しかし、実は日本人プレイヤーにはG3を持つ人が多く、15人ほどいるものと思います(継続して認定を受けないと名前が載ってこないので名簿だけでは判断できない)。他の国々のプレイヤーと比べても人数面ではそん色なく、プレイヤー人口に対する相対的なレベルという点で言えば高いものと言えるでしょう。

そして、望月さんは言わずと知れた「世界No1プレイヤー」です。バックギャモンジャイアンツという2年に1度行われるプレイヤー間投票で10年以上にわたって世界一であり続けています。同じくプロプレイヤーの景山充人さんもずっとベスト3に君臨していることからも日本人トッププレイヤーのレベルの高さがうかがえます。

なにより、「例会に行けば対戦できるかもしれない」というのも素晴らしいと言えるでしょう。東京は望月さん、大阪は景山さんのホームですので、例会に行けば対戦してもらえるかもしれません。

海外の事情はわかりませんが、日本では少なくともそういう環境にあるという時点でかなり恵まれていると思っています。プレイヤーが少ないという点はマイナスではありますが、世界のトップクラスがゴロゴロいるのである程度強くなるというレベルならほとんどの人があっという間だと思います。
#もちろん「ちゃんと取り組めば」という条件は付きますが。PR10切りくらいなら結構いけるでしょう。私はそのレベルを「初段」と考えています。

実は環境としてすごく恵まれている日本です。あとはプレイヤーが増えることが絶対にして最大の課題という感じで、それはプレイヤーとしても考えるべきところではないかと思います。とにもかくにも、これだけ恵まれた環境である日本で、バックギャモンやりましょう!


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