【バックギャモン】「大阪本町例会に通えば特殊能力を身に着けられる」は本当か?

今回の話は「超」が付くほどオカルトな話なのでそういうのが苦手な人はお気を付けください。

バックギャモン大阪本町例会は原則毎週日曜日12時~19時で開催しています。東京赤坂よりも1時間長くプレイできること、参加者も多いことから実は私の中では「一番」の例会と思っています。私は大阪に住んでいたこともあり3年弱大阪本町例会に通ったのですが、本当にいろんなタイプのプレイヤーが「これでもか、これでもか」と訪れる例会なのでまったく飽きません。今回はそんな「大阪本町例会」にスポットを当てることにします。

大阪本町例会の基本

大阪本町例会は、大阪市中心部の「靭公園」敷地にある「靭会館」で日曜日12時~19時まで行われています。「毎週7時間の例会」というのはここだけです(赤坂は6時間)。原則毎週開催ですが、第5日曜日や大会に重なる場合(大阪オープン、日本選手権、王位戦)は休会になります。参加費は2500円、JBS会員とLボード持参者は500円引きになります(重複可。最大1000円割引)。初回参加は無料となります。

大阪リーグ

大阪本町例会を語る上で欠かせないのが「大阪リーグ」です。JBSのタイトル名人戦と盤聖戦は地方予選を行うのですが、大阪での予選リーグは「大阪リーグ」と呼ばれています。実は大阪リーグには参加要件があります。
●大阪地区の例会で規定期間(半年間)にレーティング戦を30試合以上
●参加希望者のレーティング上位6人
平たく言うと「大阪地区でたくさん試合をした人の中で成績上位6人」が入ることができるのが大阪リーグです。大阪リーグに入るのは、東京リーグ1部に入るのと同等に近いくらい名誉なことと言えます。
大阪リーグにこのような制約がある理由は、大阪本町例会です。「リーグの試合が乱立して遊べなくなる人が出るのを避ける」というのがその理由です。このことは大阪本町例会の在り様を示すものだと考えています。確かに「オープンではないのはどうだろうか」という意見もあるでしょうが、私はこの考えを尊重したいですし、良いことだと思います。

大阪本町例会が楽しい理由

(1)メンバー
とにかくメンバーが個性派ぞろいで、レベルも様々。多くのメンバーが経験年数10年以上のベテランです。これは裏を返すと「身に着けてきたもの」が異なるメンバーが多数いるのでとてもいいですね。強い人でいえばそれこそ景山充人プロやタイトル多数の田中準一さん、レジェンド枠では中村順子さんや小倉裕二さんと言ったベテラン、最近では30代以下の若手も多くフレッシュさもあります。

(2)空き時間ができない
とにかく人が多い(大体10人前後はいる)ので、どこかしらで試合が動いています。仮に人数が奇数で1人余る状態になっても試合進行に問題なければすぐに相手ができることでしょう。空き時間ができたとしても試合が沢山動いているし、スペースもそれなりに広めなので歩きながら状況を見て回るということも容易です。

(3)とにかく明るい
とある芸人のようになっていますが、リーグ戦以外は「声」が出ていますね。おしゃべりしながらというのもとても多い印象です。6ゾロの女王が6ゾロを振って歌うという場面もあるとかないとか…
※大阪は治外法権であり6ゾロを振った時に歌うことが認められているらしいです。知らんけどw

と、いろいろと楽しい要素はあります。交通費をかけてでも通いたい例会の1つです(さすがに往復3万くらいかかっちゃうので本当に「交通費をかけてでも」というのは年に数回しかやれませんが)。

「大阪本町例会に通うと特殊能力が身に着く」は本当か?

いよいよタイトルの話になります。「なんだこれ」と思った人がほとんどでしょうが、大阪本町に長く通っている人ならば「あぁ、あぁ」となるような話かもしれません。実際にそういうものはないのですが、なぜかその人と対戦するとそうなってしまうというのを私は「特殊能力」と呼ぶことにしています。そしてその「特殊能力持ち」は大阪本町例会には多い印象です。
一番有名なのは先述した「6ゾロの女王」ではないでしょうか。日本選手権も取った中村順子さんはその「6ゾロ」の強さから「6ゾロの女王」の異名を持ちます。夫の中村幸男支部長をして「とんでもない」と言わしめるほどの6ゾロで選手権を勝ったという話です(私はそのころプレイしていないので実情は知らない)が、その6ゾロを目の当たりにする瞬間がありました。先述の大阪リーグは上位6名しか入れないため、レーティング集計期間の最終日は「リーグ入り争い」の駆け引きが行われます。順子さんはその日6つ勝ち越しが必要というところでしたが勝ちに勝ちまくって5つ勝ち越しまできた最終戦のラストロール、「6ゾロ以外負け」の状況でちゃんと6ゾロを振って条件を達成しリーグ入りを果たすのです。横で見ていた私はすごいと思うと同時に怖さも感じていました。「これが6ゾロの女王か」というのを真横で実感することになったのです。
そしてもう1人忘れてはいけないのは岸田友和さんではないでしょうか。私だけなのかもしれませんが、岸田さんの駒をバーに上げるとなぜかどんどんよみがえってくる。まあよみがえるだけならまだしも、ジョーカークラスの復活がほかの人より明らかに多いです。その様から私は岸田さんのことを「ゾンビ」と呼んでいたりもします。
2人と対戦するときに共通して言えることは、「相手によって明らかに指し手を変えさせられる」ということです。

例えばこのようなコンテインメントゲームであれば、普通は「13を止めたほうがいいか」を検討するのですが、順子さん相手ならほぼほータイムで18/13を指します(実際18/13がベストですが、そこに至るプロセスがかなり異なる)。また「6ゾロの女王相手にレースに持ち込むのはどうなんだろうか」とレースで有利になっているはずなのに嫌な思いをさせられることもあります。また岸田さん相手であればインナーヒットしたあとで「残しておきたいけど岸田さんだからな」とセーフティを指してしまうこともあります。こういうことも含めて「ブランド力」なのだろうなとは思いますが、私はそういうのも含めて「特殊能力」と称することにしています。「この人相手だからこの手を指すべきであるが少し変える」ということをさせられる、それは特殊能力と呼ぶにふさわしいものでしょう。
そういう人は大阪本町には多いような気がします。もしかすると大阪本町に長く通っていたらそういう能力を1つ身に着けられるのではないか…??そうだったらいいなー、という私の勝手な希望と妄想でもあったりするわけです。

おそまつ!

もし自分に特殊能力があるならば

なんでしょうね?自分では「大事なところで相手にワーストを振らせる」(ただし次にいい目を振れるとは限らない)だと思っていたんですが、大したことないなぁ…w

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