燭涙

あなたが灯した道を歩いてみたけど
溶けた蝋が垂れていく どうしてかしら

幸せになってね
わたしの知らない場所で
忘れてしまってね
なんて嘘だとしても言わないでよね

すこしだけ曇った空 ぬるい風吹く夏
ふとした瞬間 浮かんでくるの
ゆらゆら揺れている ひかりを見つめながら
遠くへ行ったあなたへ思い馳せる
もう二度とない日々が愛おしかった
できることなら もう一度

あなたが灯した道を歩いてみたけど
頬を伝う雨粒 どうしてかしら

幸せになってね
わたしの知らない場所で
忘れてしまってね
なんて嘘だとしても言わないでよね

なにも告げずに旅立ってしまうほど
自由で勝手な人 許さないわ
描いていた未来を白紙の青春に
遠くへ行ったあなたは元気にしているかな
もう二度とない日々が愛おしかった
できるはずないけど もう一度会いたい

幸せになってね
わたしの知らない場所で
幸せになってね
わたしは大丈夫

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