箱のなかで

新しいワンピースを着て はじめての場所へ
イヤホンから流れる声だけじゃ物足りないの
乗ったことない地下鉄 大きなビルに囲まれて
なんだかいつもと時間の流れが違う気がする

数十分の一にしかなれなくても
あなたはわたしにとってただひとつの存在で
どんなときもあなたの音楽と言葉が
そばで見守ってきてくれた

画面越しじゃわからない
薄暗く漂う空気と高揚感 スピーカーを通る振動 
スポットライトより輝いてる
ギターのチューニング 生音が聞こえたの
本当にそこにいるんだ 本当に会えたって思った
またいつか箱のなかで 永遠はないから
またいつか箱のなかへ 会いに行くから

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