真昼の夢

小さい頃 思い描いた 空想の中のお話
手も届かない 儚いものを信じ続けている
きっかけは特になかった 息を吸うくらい自然に
社会を知るたび 薄れていく光を知る

安定を不安定に 憧れを憧れのままに

綺麗な映画に留めておけたなら
思い出して涙を流すことなんてないでしょう
あの日見た真昼の夢忘れられないの
呆れるでしょう

スクリーンに閉じこめられた
視界は荒くなる 砂嵐
ピリオドを打つ 終わりが来る
大人になるってこういうことなのかな

安定を不安定に 憧れを憧れのままに

他の未来を探して 自分見失って
投げやりに決めたことに価値なんてないでしょう
あの日見た真昼の夢 忘れたいのに
願いに終わる

小さい頃思い描いた空想の中を生きていたい
手も届かない 儚いものに飲み込まれている
過去にフィルターをかけて
綺麗な思い出に変えよう

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