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『白い頭のきみへ』

そのまま

まだあった

白いまあるい

ふわふわした頭

風に揺られてゆらゆらと

きょとんとした仕草

絵になるあの子

何を思うのか今日も

青い空を仰ぎ

周りの子達と肩を並べて

ウェーブでもしているように

揺れ動いている

じっとその場にいる

それを教えている

飛ばずに耐えているのか

離れずにいる

周りには友達がいない

全く気にする素振りを見せずに

ゆらゆら揺れている

白い頭のきみ


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白い綿毛のたんぽぽ

まだ飛ばずに残っていた

1本も飛ばさずまんまるな白い頭

佇んでいる姿が、健気にも見えて

愛おしい時間を感じさせてくれた

過去に過ぎ去った時間を

思い起こしてくれた

「君はなぜ?」

「ここにじっとしているの?」

聞いても答えてくれるはずがない

風と共にゆらゆらと揺れている

周りを見渡すと、綿毛の友達はいない

「君だけだよ!」

聞いていたのか?聞いていないのか?

わからずにじっと佇んでいる

飛び立つ瞬間を狙っているのか

今は耐える時期なのか

その場から離れようとしない

白い頭の綿毛のきみ


「言葉たち、ありがとう」


「最後まで読んでいただき、ありがとうございました」

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