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「眠れる日にちなんで」

久しぶりに布団を干した。

約3か月ぶりかなぁ。

夏場に干すと、冷やさなきゃいけないからと、

暑い陽射しが落ち着くのを待っていた。

取り入れた布団は、懐かしい匂いがした。

あの時と、同じ匂いのような気がした。

定期的に干して気持ちよく眠るって、

当たり前のようだけど、大事だなぁって思った。


祭囃子が近くで聞こえて、本番を迎えたことを改めて感じ、

網戸にして外からの風を心地良く感じる、

新しい季節の到来を、認めざるを得なかった。


枕カバーが、少しばかりやれている。

お気に入りの緑のカバー、何度も洗って使っている。

明日あたり、新装具売り場に行ってみようかな。

気分も新たになって、新しい季節を迎え入れられるかな。


自分を取り巻く何もかもが、少しずつ新しくなっていく。

中や内は全く変わらないのに、外身だけが変わっていく。

いつまでも追いつかないのは、心だけなのかも知れない。


今夜は少しだけマシに、眠れるようになるのだろうか。


頭を抱えて困っている貴女、何も助けてあげられないこと、

歯痒い思いが脳裏にベタっとへばり付いているが、

頑張り過ぎないように祈るしかない、祈るしか出来ない。



最後の砦のようなもの、壊れないようにしてください。

そして、

少し落ち着いたら、元気な声を聞かせてください。

そして、

叶うのであれば、少しの笑顔を見せてください。


取り入れた布団を、小さな部屋に敷いて待っています。


少しでも、ゆっくり眠れますように。




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