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大人の発達障害で受診した記録#3再受診~ストラテラ服用

前回までの話

知人に紹介していただいた病院で
心理検査がひととおり終わりました。
病理的と言えるほどの発達障害はない との診断結果でしたが
やはり発達障害の傾向と、それによる生きづらさ、
幼少期トラウマによる対人関係での難しさがあることを
客観的に知ることができました。

今後も継続してケアを受けたいと思いつつ、
紹介された病院は、片道1時間半と遠方であったため
自宅の近くで病院を探すことにしました。
今回はそこから、薬の服用が始まったあたりまでの記録です。

自宅に近い病院を再受診

私自身、検査の結果を受けて
継続してケアを受けたいと思っていたのは
幼少期トラウマの部分でした。
その部分でカウンセリングを受けられる病院を
自宅近くで探しはじめました。
できれば発達障害についても理解のあるところが
あればよいなと思っていました。

以前仕事で、主に上司との関係で鬱になり
受診をしたクリニックがまず最初に思いあたりました。
電話をしてみたところ、
「発達障害」という言葉を出した途端に
「うちは専門ではないので…」と断られてしまいました。
とても驚きましたが、
もしかすると私以外にも過去に同じようなケースがあり、
難しさを経験されたのかもしれないと思うことにしました。

いくつか病院を探すなかで、
発達障害についても診療している
「こころのクリニック」を見つけました。
早速電話してみたところ、なんと
たまたま翌日の昼にキャンセルが出て受診が可能とのこと。
心理・精神系の病院は数ヵ月待ちが普通です。
なんとか仕事の都合をつけ、受診することにしました。

診察

診察では、
以前の診察でも持参した、自分についての説明の紙
また心理検査の結果などを持参しました。

私の特性に関することを中心に、丁寧に問診をしてくださり
結果的にASD(自閉症スペクトラム障害)の傾向とともに
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の傾向も強いのではないか
また、物事を強迫的・抑圧的な方向に考えすぎてしまう
強迫性パーソナリティ障害的な傾向もあるだろう
ということでした。

ADHD的な傾向として
「集中力の切り替えができない」
「感覚・集中のスイッチのオンオフ、止めるということができない」
「常に頭が回転している。考えることが止められない」
「何かを止める、考えることを止めるためには『置き換え』しかない」
「気になったら言葉にしなければ気が済まない」
そのような、いままで自分自身で感じていたことを
客観的に言葉にしていただき、とてもホッとする気持ちになりました。

私が抱えている特性・傾向とその難しさは大きく2つ
 ①ADHD的特性・傾向により、考えることを止められない
 ②考えることそれ自体はポジティブでもネガティブでもあり得るが、
  ネガティブな方向に考える傾向がある

そして、それぞれに対して
薬を試してみてはどうかというご提案をいただきました。

①に対しては、ADHDの治療薬である「ストラテラ」が
②に対しては、抗うつ薬が効果があると考えられるとのこと。

ひとつずつ、また少量から試してみることになりました。

「ストラテラ」おためし服薬1週間

以下は
ADHD治療薬として処方された「ストラテラ」の
はじめての「おためし」服薬の記録です。

おためしのため、量も1日1回25mg。
通常は1日40mgから始めて、最終的に80-120mgというのを目にします。
本当におためしで、しかも1-2週間続けないと効果は出てこないらしい。
以下、一応毎日記録をし、経過観察をしてみようと思います。
(10月20日~しばらく毎日更新します)

1日目 脳内ぐるぐる…プラセボ効果?

夕食後に服薬。
直後、少し眠い気がしたが、結局はなかなか寝つけず。
夜中になるほどに脳内がぐるぐる、思考が止まらなくなる。
これまでもあったが、これまで以上。
ただ、思考はぼんやりしているというよりははっきりしている感覚。
睡眠はできたが脳は活動していたという感覚で起床。
起床はすっきり。気のせいか、いつもより思考がはっきりしている。
ぼんやりと繋がっていた感覚同士が、それぞれ独立しているような感覚
でも1日目なので、おそらくプラセボ効果

2日目 やっぱりぐるぐる…眠れない

夕食後、服薬。
眠気を感じ、今夜はよく眠れそう……と思いきや……
就寝30分後(服薬後2時間くらい)から、また脳内がぐるぐる回転し始める。
脳内イメージは、頭のなかに縦と横の線が走っている様子。
でもその格子状の枠のなかには何も入っていない。
思考はクリアなのに何も考えられていない状態が、明け方まで続きました。
体は眠っているのに、脳は一睡もできなかったという感覚
さすがに2日連続なので、病院に連絡
夕食後だった服薬のタイミングを
明日から朝食後に変更することに。

3日目 日中の疲労感

前日、夕食後に服薬しなかった結果
二日ぶりに夜はぐっすり眠ることができた。
眠れなかったのはやはり薬の影響か
朝食後に服薬。
眠気もなく夕方まで過ごす。
ただ、夕方までの活動で、
普段よりも疲れたように感じた
夕方強烈な眠気に襲われるもそのまま夜まで。
夜は泥のように眠りに落ちた

4日目 疲労と眠気、仮眠

よく寝てすっきり目覚める。
朝食後に服薬。
この日は仕事中に何度も眠気を感じる
多少めまいやだるさも感じた。
夕方シャワーを浴びながら目眩も
夕方以降、疲労と眠気がきつく、
2時間ほど倒れるように寝る。
就寝まで眠気とだるさが続く。
頭がすっきりするような変化は感じられず
ここ二日くらいは副作用のつらさしかない

5日目 夕方、夜になると元気に

朝、前日の疲れがあり遅めの起床。この日は休日。
朝食後、服薬。
午前中にあった地域の会合では、頭もよく働いていた。
会合後、自宅に戻る途中から猛烈な倦怠感と眠気に襲われ、自宅で仮眠。
その後、午後もだるさがなかなか抜けず、何度も寝ておきてを繰り返す
夕方、夜になってようやく調子が戻り、
結果少し夜更かし
をしてしまった。

6日目 なんだか調子がいい…けれど

早朝に起床。
朝食を食べ服薬しつつ、動けるうちに……と
仕事に打ち込むと、昼頃まで頑張れた
午後仮眠を取ると、すっきり目覚め
そのまま夜まで元気に過ごせた。
副作用が落ち着くと、逆に薬の効果がわからない

7日目 この日も調子よく

朝食後、服薬。
この日も前日同様、午前中は順調に仕事
午後も少し頑張り、疲れを覚えて仮眠
夜になって眠気と疲れに襲われる
まずまずという一日。
薬に慣れてきたということか?

8日目 慣れと薬の効果と

一昨日と同じく、早朝から起きて朝活。
朝食後に服薬も、眠くならずに仕事ができる
午前中の面談も、その後の運転も問題なし
ただ、薬の効果は実感できない
25mgと少量のせいか?慣れてきたことは成果。
普通の生活感覚に戻り、少し夜更かしをしてしまった。

9日目 健康診断と服薬時間

午前中健康診断があり、朝食を食べず服薬できず。
健診後に昼食、その後服薬
昨晩の寝不足もあるだろうが、
眠気とだるさを覚える

が、動き始めると頭はしっかり働き
仕事をすることもできた。

10日目 普通の生活

少し遅めの朝食後に服薬。
午後に眠気を感じるも、夜まで普通に生活
薬の効果がわからない

11日目 「疲れを感じること」ができるように?

朝食後、服薬。
朝から仕事でトラブルが続き、精神的に落ち着かなくなる
そういう部分で効果があったりするのではないのか?
夕方まで仕事をし、強い疲労感を感じる。
この、「疲れを感じること」はもしかしたら
薬を飲み始めてできるようになったことかもしれない

薬の効果を探す?くらいに、副作用は落ち着いた印象

12日目 仮眠を取るように?

朝食後、服薬。
休日だったが、午前中は自宅で仕事。わりとはかどる。
昼、仮眠を取る
以前は仮眠を取るという意識・感覚が無かった

副作用による疲れ?のせいもあるかもしれないが、
この生活パターンを取れるようになったのは
思考の変化でもあるような気がする
午後、用事に出発するも、出発直前にバタバタ。
時間感覚の乏しさは自分の特性
でも以前より多少慌てなくなったか?

13日目 調子がいい日

早めに起きて朝活。
途中朝食を食べ、服薬。
この日は仕事もはかどり、夜までとても調子がよかった
が、薬の効果として実感する部分はない

14日目 2週間の「おためし」終了・診察

朝食後、服薬。今日で2週間の「おためし」が終わる。
朝、家を出るときに何度も忘れ物をして戻る
想定外・勘違いも。あれれ、薬の効果があれば違うのでは?
それでも「まあいいか」と思えるのは変化?

午前中職場で仕事をした後、
病院のある駅の近くの喫茶店で、診察時間まで作業。
診察。不眠と眠気という副作用について、
気持ちの変化について、伝える。
(意識によるものかもしれないということも含め)

副作用が落ち着いていること、効果がわからないことから
薬の量を「おためし」の1回25mgから
1回40mgに増やして、また2週間様子をみることに
なりました。
あわせて「自立支援医療制度」を申請することに
精神に関する医療費が3割負担から1割負担になるとのこと。

今後は、大きな変化があったときに
記事を書くことにします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

(次の記事へ続く)


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