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大人の発達障害で受診した記録#4通院とその後

前回までの話

子どもの頃から何となく人と違うと感じてた私。
大人になって、人と一緒に仕事をするようになって
様々な難しさを感じるようになりました。

知人に紹介していただいた病院で
心理検査を受け、
発達障害(ADHDとASD)の傾向と、それによる生きづらさ、
幼少期トラウマによる対人関係での難しさがあることが
客観的にわかりました。
検査までの話と、検査の結果について気になる方は
以下の記事をご参照ください。

その後、継続してケアを受けたいと思いつつ、
紹介された病院は、片道1時間半と遠方であったため
自宅の近くで病院に移りました。
そこでの診察・問診を通して、
ASD・ADHDの傾向がやはり強いのではないか、
また、物事を強迫的・抑圧的な方向に考えすぎてしまう
強迫性パーソナリティ障害的な傾向もあるだろう
という話になり、今後の診察・治療方針として、
少量の薬を服用しながら、生活の様子を見ていってはどうか
という話になりました。

今回は、そうして処方していただいている薬と、
それらの薬を服用しながらの私の日常について
書かせていただきます。

現在の通院状況について

前回の記事では、
薬を試しに飲み始めたその経過について書きました。

現在はそのお試し期間が終わり、
自分の症状に合った種類と量の薬がわかり、
それらを服用しながら通院を続けている状況です。

現在処方されている薬

現在、以下の2種類の薬を処方されています。

◆アトモキセチン カプセル40mg(サワイ)

アトモキセチン カプセル40mg(サワイ)

 →1日1錠
 ・医師より「ADHDの薬」と説明。
 ・お薬手帳には「気分を落ち着かせる薬」と記載。
 ・いわゆるADHD治療薬「ストラテラ」のジェネリック。
 ・通常は1日80~120mg継続服用するらしいが、私の場合は症状が軽いので半量の1日40mgとなっている。
 ・アトモキセチン錠に関して、詳細は以下のサイトを参照。

◆エスシタロプラム錠10mg(ニプロ)

エスシタロプラム錠 10mg(ニプロ)

 →1日0.5錠
 ・医師より「抗うつ剤」と説明。
 ・お薬手帳には「意欲低下を改善する薬。気分を落ち着かせる薬」と記載。
 ・こちらもジェネリック。
 ・こちらも通常は1日10mg継続服用するらしいが、私の場合は症状が軽いので半錠の1日5mgとなっている。
 ・エスシタロプラム錠について、詳細は以下のサイトを参照。

◆「献血」が不可能に!!(2023.7.28追記)
ちなみに先日
久しぶりに献血に行ったのですが
チェック項目で「精神薬を服薬中」に
チェックをしたところ、問診の段階で
「できません」と言われました。

私が飲んでいる薬の場合、
最後の服薬から3日は経たないと無理だそう。
今のように毎日飲み続けている限りは、
今後献血はできないということになりそうです。

◆服用しての日常感覚
 ・服用開始後、初めは強烈な眠気と倦怠感に悩まされた。服薬後数時間で眠気が出てくるため、服薬のタイミングを色々と試してみたが、現在は就寝前に。飲み忘れた際は翌朝に服薬するが、現在は以前ほどの眠気は出なくなっている。副作用が落ち着いたためと思われる。
 ・日常生活において以前は、常に頭の奥で騒音が響いているような感覚があったが、服用を続けるうちにそれが次第に静かになっていく感覚があった。完全に無音にはならないが、以前に比べて大分気にならなくなった。
 ・仕事等で集中したいとき、周囲の音や目に入ってくる情報が気になって集中できないことが多かったが、以前に比べて周囲の情報に対してよい意味で「散漫に」なったように感じる。
 ・以前に比べて疲れやすくなった、というよりも、疲れをきちんと感じられるようになった。睡眠不足だとそれが露骨に眠気として出てくる。意識をして休憩や休息を取るようになった。
 ・薬の効果によって集中力や作業能力が減退するかとも思ったが、そんなことはなく、日常の仕事や作業に関しては、以前と同等か、それ以上にできている感覚がある。
 ・対人関係や仕事などにおいて、必要以上に心配をしたり、不安を感じたりすることが多少和らいだように感じる。感情の波は無くならないが、その触れ幅が小さくなったような感覚がある。

毎回の診察について

毎回の診察の際、10~15分ほど丁寧に問診をしていただいています。
そのなかで、日常の対人関係や仕事のなかで感じたことや、
難しさ、トラブルについてなどを聞いていただいています。
周囲に私の症状や服薬に理解を示してくれる人がいるため、
うまく調整しながら日常を送ることができています。
周りからのフィードバックについてもお話しし、
現在はこの薬の種類・量で継続していこうということになっています。
そのため、現在の受診頻度は月に1度です。

「自立支援医療制度」について

医療費の補助として
自立支援医療制度」を利用しています。
こちらは、診断書を添付して自治体に申請することによって
医療費の負担が通常の3割から1割になるというものです。
さらに、収入に応じて負担額の上限も定められます。私の場合は月5,000円
つまり、どんなに受診しても5,000円以上は負担しなくてよいのです。

ただし、「自立支援医療制度」が適用となるのは
申請の際に記載した病院と薬局のみで、
他の病院や薬局を利用した際には適用になりません。
(1割負担にならず、通常の3割負担になる)
当然だが、申請した内容・症状以外には適用になりません。

申請に必要なものは「診断書」と「申請用紙」です。
「診断書」は受診先の病院の医師に書いていただきます。
「申請用紙」は在住の自治体の行政窓口(福祉課など)でもらいます。

申請の際に必要なもの・情報は以下です。
 ・診断書
 ・住所、氏名、年齢
 ・マイナンバー(無くても申請は可能と思われる)
 ・保険証
 ・受診先の「病院」の名称と住所
 ・処方箋受け付け先の「薬局」の名称と住所

無事申請ができると、その日から「申請書の控え」持参で、
申請した病院・薬局での医療費が1割負担となります。
後日、「受給者証」が交付され、以後はそちらを持参します。

私自身の実際の医療費は、
受診と薬で合わせて毎月1,000円程度となっています。
非常にありがたい制度です。

今後の不安と可能性

現在は、職場環境がとても落ち着いており、
仕事内容もそれほど複雑でないため、
受診・薬の服用によって安心して生活を送ることができています。

しかし、実は今後、職場環境が変化する可能性や、
職場の事情によって、働き方が変化する可能性があります。
現在の仕事がパートタイムになったり、
その関係で、副業・兼業を始めなければならなくなる可能性、
また、転職の可能性も考えられます。
そうして、今とは異なる職場で、異なる仕事に就くことが
自分に可能なのだろうかという不安があります。

今後、医師と相談の上、
「精神保健福祉手帳」の申請や、
「障害年金」(精神)の需給ができないかと考えています。

ちなみに「障害年金」に関しては、
初診日から1年6ヶ月が経過している必要があるということで、
私の場合は2024年2月以降に申請が可能になるようです。

また進展があれば、記事として書かせていただこうと思います。

(次の記事へ続く)



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