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ひとつの考え方(随想)

春の暖かさの昨日
対極の雨の今日
新しい未来作りのため
古いものを捨てる決断
そんな人達はたくさんいるみたいで
清掃センター入口は大渋滞

私も捨てる決断をしたモノ達を
乗せた車の中で何を考えようか
昔の事かこれからの事か

昨日は弟家族がきた
お彼岸のお墓参り
今後の母の事
弟と面と向かって色々話した

早めの夕ご飯
出前を取り甥っ子達とも話した
バカ話しで笑った
話しやすくてニコニコしている次男三男

年頃の長男だけは
ぶっきらぼう
話すなオーラが出ていた
若い頃の自分を見ているかの様だった

楽しい時間も終わって
そろそろ帰る事になり
玄関を出たところでその長男が話しかけてきた

自分がやりたい事がわからない
どんな仕事をしたらいいか
そういう時ってどうしたらいいか
ボソボソと小さな声で…

彼は技術系の高専に行ってて
いわば私と同じ技術屋志望

そやな…自分で出来る事を増やせ

機械の組みでもいい
電気配線でもいい
ソフトを組むでもいい

人にしてあげられる事が仕事になるから…

なんて酔っていた私も説教じみた事を…
でも真剣に聞いていた
彼なりに真剣に悩んでいたのかな…

結果が出なくても頑張る
経験を積む事が大事なんじゃないかな

この先うまくいかない事だらけ
悲観的になる事だってある

でもあの時オレって頑張れたよな
頑張れた自分は自分にしか分からない
誰にも気づかれないけど明確な事実

それを持っていれば
もう一歩踏み出せる
小さな自信が出てくるのではないかな

私の弟は現役で国立大学合格した
私はどこも受からず予備校へ行く事に
その時は1番勉強した1年だった
あの時は頑張ってた

1年後弟と同じ大学を受けた
落ちた…
所詮ダメなものはダメなんだ

クサりそうになったけど
何故か焦ってなかった小さな自信はあった

その後私立の大学に行く事になり
カッコは悪かったけど進むしかなかった

まぁまぁこれで自分の父親(私の弟)の
凄さが分かればいいかな…

今度は自分の父親に聞きなさい
ダメ兄貴の意見よりもっといい事が聞けるよ…
なんて言って終わりました…

同じ長男同士なんだかとても嬉しかった…





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