日常のなかに
こんばんは。アラタです!
昨日は久しぶりに、本の整理ができて有意義な時間を過ごせました。
今日のテーマは『本』です。僕は本が大好きで特に小説を読むことが多いです。
そんな僕がバイブルとしている本があります。
みなさんもご存知の、住野よるさんの作品である、『君の膵臓をたべたい』です。
簡単なあらすじは…
今日はなぜ、バイブルとしているのか登場人物の言葉から話していきたいと思います。
生きる意味
咲良のセリフで1番最初に印象的だった言葉が
本当に目の前にいる咲良が死んでしまうのか信じられない春樹が、本当に死ぬのか聞いた時の咲良の言葉です。
「死」という言葉を見ると僕はやはり“怖い“のと同時にどこか漠然としている。そんなイメージでした。
それが一気に近く感じて、鳥肌が立ちました。
目の前に咲良がいるのに今にも消えてしまいそうに思えるのに明るい笑顔でこれを言っていることに「死」をより身近に実感させられる…。
これほど怖いことはない、そう感じました。
人生の選択
振り返れば、僕はこれまでの人生のなかで、色々な問いにぶつかることばかりだったような気がします。
辛かったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと…。
それは本当にその時になっただけなのだと思っていましたが、咲良が春樹に放ったセリフにはっとさせられました。それがこの一言でした。
人生が偶然の連続だと思ってきたのが、ひっくり返された気がしました。
偶然だと思ってきた選択が実は、“必然“で運命だとか偶然だとかそんな甘い言葉じゃない。
ちゃんと意思を持ってそこにあるんだと気付かされました。
そう考えると、教員として今勤務していること、自分が好きなことを見つけられていること、全ては僕が選んで進んできた。
それがすごく、人生において大事なのではないか。
誰かが決めた道を進むより、自分で決めた道を進んでいる方が楽しくて、より面白い。
そんな気がするのです。
一言でくくれない関係
僕は『君の膵臓をたべたい』を読み進めていくうちに、咲良は春樹のことを好きなのではないか。恋愛関係になるのではないか。
そう、思っていました。
よくある病気の子を好きになって、その子が死ぬまで恋人として過ごす。そんなありきたりな話なのだと。
でも、そうではなかった。いや、そんな一言でくくれるような簡単なことではありませんでした。
恋をしているけれど、それでくくりたくない。
咲良がそう思っていたのは何故なのか、考えてみました。
そこでひとつ、浮かんだのが
咲良のなかで、思い出になるのが怖かった。
きっと、いつかは記憶から忘れ去られてしまう。
だから、何かでくくりたくない。
余命わずかの自分に、当たり前をくれる。そう感じたのは咲良のなかでは春樹が初めてだった。
限られた時間のなかで"特別"を過ごすより、ただ普通の"当たり前"。それが幸せなのだと僕は2人から教えてもらえた。
君の膵臓をたべたい
本のタイトルにもある、この言葉。
最初は何のことだろうと思いましたが、読み終わってから素直に僕も
“君の膵臓を食べたい"
そう言いたい気持ちになりました。
生きることは、簡単なようで難しい。だけど、そのなかで誰かと話したり、関わったりするその時間を大切にしていきたい。
それが僕のバイブルです。
今日は「本」について書いてみました。
では、また明日!
*連載小説『キミの世界線にうつりこむ君』
ジェンダー✖︎小説であり、様々な考え方や生き方にぶつかっていく物語。
小・中学生、教育に携わる人たちに読んでほしい作品‼️
あなたも一緒にモヤモヤを考えてみませんか?
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