面白い投稿があったので、
これは本当なのか確認してみた。
結論
探究型教育の頻度と科学の成績の間には、ほとんど関連が見られなかった。部分的に関連が見られたのは、教師の適切な指導(guided instruction)を伴う中程度の頻度の探究型教育のみだった。
ここ注目。じゃ、適切な指導ってなんやねんってことなんだけど。
この論文で紹介されているのは
という身も蓋も無いことが紹介されて、一瞬焦るんだけど、ちゃんといいキーワードが。
それは認知負荷を減らすことをしろ、と(当たり前だろって思うけど)
そうすれば、指導レベルあがるからって。(本当か)
放り投げて好きなことやって〜ではなく、
子供たちの学べる力量を見定めて、テンパらないようにガイドしろ
ってことですね。
そのためにはインストラクショナルデザインの基礎のキである学習者プロファイリング超重要です。(これは書いていません。)
たまにストレッチさせることも必要ですけど(これも書いていません。)それも教師や質の高い外部団体の人がタイミングよく介入することが重要ですね。論文に書いていないけど重要なのは、我らがヴィゴツキーの最近接発達領域ですね。
兎にも角にも、今日本の教育現場で起こっている
現場鬼忙しいからの外部団体丸投げ
は超危険という論文でした。
この論文が依拠している前提の論文
基本的に探究活動を支持するものが多いという印象。
でも、Lazonder, A., & Harmsen, R.(2016)らが述べているように、確実に指導が入っていると効果的みたい。
確かに今回も適切なガイドがあればということだったけど・・・
データの種類と分析方法
1 生徒と学校へのアンケート調査データ
2 国の行政データ
この2つを連結して分析。探究型教育の頻度は、9つの質問項目から構成される指標を用いて測定している。
統計解析の手法
重み付けと多重代入法を用いた重回帰分析がメイン。生徒の属性、事前成績、学校固定効果等を統制変数として投入。探究型指導の指標を4分位に分けてダミー変数化している。
こちらもよろしく!