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はいはいどーどー、はいどーどー

これから昼食の時間という時に、一人の高齢者がTIAを起こした。

一時的なもので5分もしないうちに正常に戻ったが発作は発作だ。提携病院を受診するべく発動した連絡網。

その先で二人の医師にかかったし、5つも検査をして貰った。しかし、その手際がべらぼうに悪かった。3時間ほどかかった。
しかも、その結果を聞いても歯切れが悪かった。それは検査結果が悪かったというわけでもなく、はたまた全然異常なしというわけでもなく、とにかくとにかく、暇な医師が「どうしようかな?どうしようかな?あと、何やろうかな?」と呟いているわけである。本人は発作が治まっているので「腹減った。早く帰りたい。これって、いったい何待ち?」という状態になっている。

正直イラついた。おくびにも出さなかったけれど。

「どうしようかな?」の果てに何を言い出すのか?と思ったら、「そうだ!血液をサラサラにする薬を出して終わりにしよう♪」と医者が言った。

一瞬頭が真っ白になった私は、医師の前に広げられているカルテの一点をドン!と叩いていた。過去の処方が書いてある部分である。
あとから自分の言葉が追いかける。「ここ。先生、ここ。もう、ずっと前からこれ飲んでる。プラビックスね。血液サラサラ。」

こちらとしても恥ずかしいわけだ。その行動のせいで外来看護師も周辺の人もぴたっ!と動きが止まり凍り付く。医師は「そーだね、そーだね。ほんとだ。出てるね。危ない、危ない。」

再び頭が真っ白になるが今度は行動を抑えたのだが、思わず繭を吊り上げ目を見開き顔芸をしている自分。

「あ!これで様子見て下さいね。」と医師。

ご家族様に全部告げて、相談して、ご希望とあらば違う病院へ連れて行こう。ふう。

***

施設長が昨日と一昨日、例のクレームについて頭を冷やして考えたのだと会議で仰る。
その結果、先日は「もう来なくて良い。」と言っていたのに今日は「真摯に対応して行こう、」と言う。

ちょっと待て。

ついて行けてない。

ちょっと今日は発言控えて私も考えて来ますわと返事。

私は正直なのだ。一旦、休憩。これは個人的な問題だと思ったのだが、そこで会議も終了した。

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