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時々思うもったいなさ

慢性的に皮膚が痛々しいことになっている高齢者の方が居て、もちろんしょっちゅう皮膚科受診にお連れしているのだけど、一向に良くならない。

原因としてはステロイドのストロンゲストを処方するところまでは良いのだが、そこにヒルドイドなどクリーム状のものをミックスして処方するからだ。あそこまでになった皮膚にはクリーム状のものは毒としか言いようがない。誰もが耳にする有名なクリームが時と場合によっては粗悪品になる。

それで最近は、皮膚科の先生に現品でいただけるようにお願いしている。
どうしてだ?と訊かれるのだけど、まさかあなたのミックス軟膏がダメだからとは言えない。
言えないもんだから、ついつい処方されたものをそのまま使っていたら悪化して行った。
現物をそのままか、もしくは白色ワセリンとのミックスでいただきたいんですと、かろうじてお願い出来た。

医師には嫌われるけど、これで少しでもあの人が良くなると良いなあ。

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今夜はKちゃんが夜勤へ行った。
北風が吹く冬の夕暮れに出かけるのを観ていると、何だかいたたまれない気持ちになるのだけど、Kちゃんは介護職が大好きだ。色々と器用な人ではあるけれど、他にこれほど夢中になれるものが見つからないとのこと。

だから、しんどいのではないか?と危惧する私のこの感情は必要ないものなのだろう。

と、そんなことを考えていたら、つい先日同じようなことを言われたのを思い出した。「Ohzaちゃんが働かなくても良いようにしてあげたいんだけどな。ごめんね。」と、ごめんねまでが付いて来たので驚いた。

私も好きなのかどうだか分からないが、他の仕事をやってみても、気が付くと看護師をやっている。だから多分一番自然に出来る職種なのかも知れない。

それとは別に、また歳を取って来た証なのかも知れないが、最近、仕事をしていない時の自分について考える。素に戻る時間がもっとしっかり欲しいなということ。
ついつい真剣になって職場や仕事のことばかり考えがちだが、素で過ごす自分や一緒に過ごす人や時間を大切にしたいなと。

そんな思いとは裏腹にまた週が明けて行く。連勤が始まる。今週もまた大変な週になりそうだ。どっしり構えて行こう。

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