【大学探訪シリーズ】千葉大学4学科合同卒業研究・制作展2024

こんにちは。JOYです。 
今回は【大学探訪シリーズ】の第4回として、3月に行われた「千葉大学4学科合同卒業研究・制作展」に伺って、主に建築科コースのレポートをお送りいたします。  


はじめに

千葉大学4学科合同卒業研究・制作展は、千葉大学の都市環境システムコース、デザインコース、環境造園学プログラム、建築学コースの4コースが合同で開催するイベントであり、卒業生たちに作品展示と交流の場を提供することを目的としています。
この展示会は令和6年3月8日から10日まで、去年に引き続き新たに開設された墨田キャンパスで開催されました。

 合同卒業研究・制作展公式サイト

工学部 総合工学科 デザインコース“意匠展”は、Kさんのレポートで紹介しています。
ぜひこちらもご覧下さい。


合同卒業研究製作展へ

押上駅から墨田キャンパスまでは、静かな住宅街を約15分歩くと到着します。
墨田キャンパスは、区が実施した旧すみだ中小企業センターの大規模改修工事の後、令和3年4月1日から千葉大学がその施設を賃借して開設したものです。
今回の展示会はこの施設の地下1階、1階、3階、そして5階で開催されました。

千葉大学墨田サテライトキャンパスに生まれ変わった旧すみだ中小企業センター
本当に圧倒的な存在感です。
キャンパスから外を眺めると、目の前にスカイツリーが見えることがあります。


建築科卒業研究・制作展紹介

今回の展示会には、意匠デザイン、ランドスケープ、都市計画、建築設計など、多岐にわたる展示があります。

五階にある建築コース展示場

筆者は元千葉大学の建築学科出身であるため、特に建築コースに焦点を当てて興味を惹かれたものを紹介したいと思います。

月日と流れる/野澤 美遊 さん
シンプルで明快な展示パネルと真っ白な模型は、筆者の目を引き付けました。
山形県の朝日町に根付いたこのプロジェクトは、地域の行事と建築物が時間の経過とともにどのように変化するかを組み合わせ、環境が建築物に与える影響と建築物が地元の人々の活動に与える影響を表現しており、非常に面白いです。

真っ白の模型ですね!

HOME-エレメントの再構築/菊原 響 さん
こちらは空き家に注目したプロジェクトですね。
空き家を解体した後、建材や設備、什器などを地域の公共施設に再利用するというアイデアです。
この方法により、代々受け継がれてきた記憶が解体・再構築されることで、地域の記憶が継続的に保存されます。
このプランの最も興味深い点は、「1つの町に1人の建築家」というコンセプトを提案し、研究実践を通じてその可能性を検証するという点です。
近い将来、この構想が実現されるかもしれませんね。

エレメントを抽出し再構築
このプロジェクトはなんと!『近代建築』にも掲載されたんですよ!

その他
他の学生たちのアイデアもたくさんありますが、ここでは紙面の都合で詳細には触れませんが、簡単に紹介します。
展示ホールに入るとすぐに目に飛び込んでくる超高層建築の模型がありました。
そのパースの美しさは、プロに引けを取りません!

「回顧・転回・回生」/松本 さや さん

今回の展示の中で、最も興味を惹かれたアイデアは、AIを利用した設計です。
AIを試してみること、新しいツール利用して自身の専門科目に取り入れることは、とてもチャレンジングなことだと思います。

「泡沫の追憶と軌跡の実存」/船木 奈美 さん

おわりに

まだまだ色々な内容を紹介したいのですが、今回はここまでとさせていただきます。
久しぶりにキャンパスに戻り、学生の卒業制作から多くのインスピレーションと新しいアイデアを得ることができました!本当に勉強になりました!
今後もさらに多くの大学を訪れ、交流したいと思いますので、楽しみにしてください!

その他の大学探訪シリーズも是非ご覧ください!