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ここだけの秘密...91%の人が知らない名作・傑作SF映画 [10選]

こんばんは ぷらねったです
ほとんどの人が観たことのない 個性あふれる傑作SF映画たち
今回は「ここだけの秘密...91%の人が知らない名作・傑作・カルトSF映画」というテーマで そんなSF映画を紹介していきます


1.スター・フォース ~未知との遭遇~ (1983年)

監督は チェン・クオミン
香港映画の地盤を築いたといわれる会社 ショウ・ブラザース社が制作した 80年代のコメディSF映画です

『エイリアンに襲われた』と主張する女性の話を聞いた男は その話を公表し ひともうけしようと計画します
ところが 同様の体験をしたという女性が続出し 世間は大騒ぎになる...というストーリーです


冒頭 「スター・ウォーズ」を完全に意識したオープニングから 物語がはじまります
そのオープニングでは 当たり前ですが スタッフクレジットがすべて漢字表記であり 映画に対する期待をあおってきます
星がキラキラ光る様子を表現した特撮も なかなか味わい深く SFマインドに溢れているのが好印象です
こういったオープニング含め 序盤の雰囲気は なかなか目を見張るものがあります


肝心の内容は 「未知との遭遇」のオマージュだらけの 気の抜けたコメディ的な物語です
製作会社のショウ・ブラザース社は チェリー・チェンがヒロインであることのみを条件として チェン・クオミン監督に この映画を任せたと言われています
序盤における 車がクラッシュし 炎上するシーンは迫力満点で かなりのお金が掛かっていそうな雰囲気です
突然開始されるおかしな歌唱シーンなどもあり バランス感がおもしろいです


そんな中でも クオリティーの高い素晴らしい特撮は 本作品の大きな見どころのひとつです
特にミレニアムファルコンそっくりの 宇宙船関連のシーンは 軒並み気合が入っています
『もしかしたら本当に「スター・ウォーズ」のスタッフが関わっていたのではないか...』 と思わせるほどです
「スター・ウォーズ」そっくりで描かれる レーザーブラスター(?)から出る光線の描写
ダース・ベイダー似のキャラクターとの ライトセーバー(?)での戦闘シーンも素晴らしいです
この戦闘シーンについては ブルース・リーを生みだした香港ということもあり 派手なアクションはハリウッドにも見劣りせず さすがの一言です
異様に秀逸な特撮が気になったので エンディングのクレジットをよく見ると "特技 DEN FILM"との表記があります
DEN FILMには 当時 「ウルトラマン」シリーズをはじめとする 円谷作品で特撮をつとめた 佐川和夫が在籍しており どうやらこれらは 彼の仕事によるものだったようです
オマージュやパクリという言葉を超えて もはや「スター・ウォーズ」のコピーといっていいクオリティーだと感じました


特撮やアクションの秀逸さにも関わらず とにかく最後までおバカをつらぬくストーリー
作品を総評すると『全員におすすめできるような映画ではない』ということを断言できます
しかしながら このチャンネルを観ていただいている SFファンの方々にはおすすめできる まさにカルトな クセのあるSF映画です
DVDは高騰してしまっていますが U-NEXTにて視聴可能となっていますので 気になる方は ぜひご覧ください


2.ELECTRIC DRAGON 80000V (2001年)

監督は 石井聰亙
ほぼセリフなしで 55分のモノクロ映像によって描かれる 日本の短編SFアクション映画です

竜眼寺盛尊は 爬虫類専門のペット探偵です
彼は 子供の頃の電気事故で 大脳辺縁系に障害を負い 破壊衝動の抑制が難しくなっただけでなく とても電気を帯びやすい体質になりました
そのため 自分の破壊衝動を ペットの爬虫類たちと エレキギターの爆音によって抑え込みながら生きています
いっぽう 昼は電気修理工として働くのは 雷電仏蔵という男
彼は電波を悪事に用いるものに 制裁を加える仕置人です
とあるきっかけで出会ったそんな二人による 刺激的なバトルが 今はじまる...というストーリーです


監督の石井聰亙は 1982年の「爆裂都市 BURST CITY」などで知られており 現在は 石井岳龍という名前に改名しています
日本映画でモノクロのサイバーパンクというと やはり「鉄男」を連想しますが 本作品は オリジナリティが爆発しています


とにかく独特過ぎる映像と どこか格闘ゲーム的ともいえる世界観
そしてロック音楽とSFが融合したような 刺激的な内容です
ダブル主演は 浅野忠信と 永瀬正敏
大部分が この二人の演技によって展開されていきますが 個人的には 謎めいたストーリーが魅力的で ワクワクしっぱなしでした
スタッフとしては 刺青担当も記載されていたり ナレーションには プロレスラーの船木 誠勝がクレジットされていることも この映画の特異な部分でしょう
音響にも強いこだわりを感じ 特に時おり入る機械的な音声は素晴らしい表現だと思います
エンディングのかっこよさも 秀逸な完成度です


2000年代の映画とは思えない 独特の世界観
色を失い 鬱屈した世界に鳴り響く 歪んだギターサウンド
斬新で刺激的な 傑作SFアクション映画となっています


3.ストレンジ・デイズ/1999年12月31日 (1995年)

監督は キャスリン・ビグロー
ジェームズ・キャメロン原案の 破滅的な社会を描いたSFスリラー映画です

舞台は1999年 年末のロサンゼルス
元警官のレニーは 娼婦のフェイスとお近づきになりましたが 懲戒免職になり フェイスにも去られてしまいました
その後は"スクイッド"と呼ばれる 他人の五感を体験できる闇ソフトを使ったり ソフト用ディスクの売買をしながら生活しています
そんなある日 フェイスの友人であり ディスクの提供者であるアイリスが助けを求めてやってきて「フェイスも危ない...」とだけ告げて去っていく...というストーリーです


本作品は ジェームズ・キャメロンによる 原作小説をもとに制作された映画です
冒頭の 主観視点によるスピード感あふれる映像から 一気に作品の世界へ引き込まれます
監督のキャスリン・ビグローは ジェームズ・キャメロンの元妻ですが 本作品の製作時点ですでに離婚が成立している状態でした
しかしながら ジェームズ・キャメロンは脚本・製作にクレジットされており 単なる仲違いではなかったことが推測されます


それはさておき 映画の内容も魅力的です
作中に登場する"スクイッド"というソフトは 他人の五感を体験できる設定であり これは 偉大なるダグラス・トランブル監督の「ブレインストーム」の要素を強く感じさせます
構想開始は1986年だったと言われており 映像演出の類似性もあるので 影響を受けていたのは明らかだと思います
しかし 単なるダグラス・トランブルの引用では終わらず 主観視点での映像など カメラワークが終始光っています
脚本としては 派手な要素は少なめですが 黒人差別の問題を取り入れた 複雑で 終始謎めいた内容が魅力的です


正直なところ この手の映画として 145分というのは長尺過ぎると感じる部分もありましたが...
作中において 社会の様子についての具体的な説明は少なくても 時おり見える治安が崩壊した街の様子からは アナーキーな世紀末感が漂っています
まるでポール・バーホーベン並みにアグレッシブだと感じる 過激なシーンもあり 女性監督としての視点なのか "かっこいい女"と"ダメな女"の対比を描いているようにも感じました
センスが光る かっこいいエンディングも見どころです
その他では 美術面で「ブレードランナー」などでも知られるシド・ミードがクレジットされており"スクイッド"のデザインを担当しています


ちなみに "Strange Days"というタイトルは ロックバンドである Doorsの曲名が基になっているそうです
元警官とは思えない 軟弱な主人公に 感情移入してしまう部分もある 本作品
2000年になる直前の カオスな世界を印象的に描いた 傑作SF映画となっています


4.タイム・トラベラー ~戦場に舞い降りた少年 (2002年)

監督は ハーレイ・コークリス
第二次世界大戦の時代へタイムスリップする SFファンタジー映画です

母子家庭に育った 多感な少年のトム
気まぐれに家出を試みた彼でしたが 計画はすぐに頓挫し 車で連れ戻されることになりました
その途中 路傍に一匹の犬の姿を見かけ 気になったトムは犬の存在を確認するため 森の奥へと向かいます
そして 一軒の廃墟に足を踏み入れると 雷鳴とともに時空を通り抜け 第2次大戦中へとタイムスリップしてしまう...というストーリーです


本作品は 児童文学賞を受賞した経験をもつ ピーター・ミリガンが脚本をつとめました
また 監督のハーレイ・コークリスは 1986年にジョン・カーペンターが製作総指揮をつとめた「ブラックライダー」の監督としても知られています
個人的には こんな適当な邦題が付けられるべき作品ではない と思っているのが 今回紹介させていただく本作品です


2000年代の映画とは思えない 懐かしさを感じる映像の質感や イギリスの広大な田園風景が とにかく素晴らしいです
そんな牧歌的風景の中で 戦争の時代に そこで起きる残酷な出来事
安全な現在と 危険な過去の対比が描かれています
少年を理解しようとしない周囲の大人たちに対する『大人は分かってくれない!』という少年の気持ちが描かれており 秀逸な脚本により 真っすぐに人を思う物語が語られます


ちなみに 日本版DVDもリリースされており 現時点では比較的安価で出回っているようです
テレビ映画ということもあり 派手な特撮などはありませんが ラストまで素晴らしい 本作品
心あたたまる 隠れた傑作映画となっています


5.ウェドロック (1991年)

監督は ルイス・ティーグ
脱獄をテーマにしたSFアクションを描く テレビ映画です

主人公は ダイヤモンド泥棒で 電気工学の知識が豊富なフランク・ウォーレン
フランクは強盗をはたらき ダイヤモンドを盗んだ後で 親友のサムと 婚約者のノエルに裏切られた上に 警察に捕まります
フランクは キャンプ・ホリデイと呼ばれる新たなシステムの刑務所に収監され 懲役12年の刑を宣告されてしまう...というストーリーです


"未来のある日"という 潔い説明からはじまるSF映画です
「ブレードランナー」や「サルート・オブ・ザ・ジャガー」にも出演した ルトガー・ハウアーが主演しており「ツインピークス」でも印象的だった ジョアン・チェンも出演しています
原題でもある「Wedlock」とは"結婚生活"を意味する言葉です
囲いもなく看守のいない 新たなシステムの刑務所に収監された受刑者たちは 新種の刑罰実験のモルモットとして"ウェドロック"と呼ばれる首輪をはめられます
この首輪には あらかじめパートナーが設定されており そのパートナーから90メートル以上離れると 首輪が爆発するシステムになっています
この特殊な設定を背景に すこし不思議な男女2人組の 逃亡劇が描かれるのです


死の首輪というと「バトルロワイヤル」を想像しますが いったい誰が最初に考案したのでしょうか
作中では懲罰房として 水に浸され続けるという 地味ながら苦しいであろう独房が存在しますが 絶対に体験したくないものです
さりげなく エミー賞音響編集部門にノミネートされた作品でもあり 民族音楽と電子音楽を掛け合わせたような 凝った曲が聴こえるのも ひとつの注目ポイントです


個人的には DVD版の表紙に書いてある『装着後、NO-ESCAPE!!』という言葉が気に入っています
「ニューヨーク1997」にも通じる 退廃的な雰囲気を感じる本作品
ひと捻り効いた脚本で描かれるラストも魅力的な 90年代の 隠れた傑作SF映画となっています


6.デビルスピーク (1981年)

監督は エリック・ウェストン
コンピュータを使って悪魔召喚をおこなう ホラー映画です
SF(?)映画として紹介させていただきます

陸軍士官学校に通うスタンリーは 元々孤児であることなどを理由に クラスメイトからいじめられ 教師からも虐げられていました
そんなある日 理不尽な罰として 教会の地下室で掃除をさせられている最中に 黒魔術の本を見つけます
スタンリーは コンピュータのスキルを活かして その本に書かれているラテン語を翻訳しましたが そこには"黒ミサ"と呼ばれる 神を冒涜する儀式をおこなう方法が書かれていた...というストーリーです


「ビューティフル・マインド」などで知られる映画監督である ロン・ハワードの弟 クリント・ハワードが主演の映画です
悪魔崇拝というテーマや 残忍な物語により ビデオ販売が禁止された期間のあった 危険な作品でもあります
本作品は サタン教会の開祖であり「ザ・カー」ではテクニカルアドバイザーとしてクレジットされている アントン・ラヴェイも絶賛したとされます
不当な扱いを受ける人物が怒りを蓄積し 爆発させるような内容は スティーブン・キング原作の「キャリー」と共通しているところでもあります
ホラー映画としては 少し展開がスローなところがありますが そこはご愛敬といったところでしょうか


撮影に使われた廃教会については 外観が改装された上で使用されましたが 最終的には焼き払われました
ちなみに 作中で描かれる"コンピュータによる悪魔召喚"という内容は 西谷史による日本の小説「デジタル・デビル・ストーリー」シリーズにて ほぼそのまま引用されました
この小説は 現在でも人気のあるゲーム「女神転生」シリーズを生みだすきっかけとなっており 興味深いところです


HDリマスター版などもリリースされている 禁忌に触れるような 本作品
衝撃のラスト15分間と クライマックスに興味がある方は ぜひ観てみてください


7.スクリーマーズ (1996年)


監督は クリスチャン・デュゲイ
今回紹介する中では もしかすると一番有名かもしれません

舞台は西暦2068年
惑星シリウス6Bにより発見された鉱石"ベリニウム"の採掘を巡り 惑星開発企業NEB側と 労働者や科学者の連合との間で 戦争が続いていました
惑星には連合軍が開発した"スクリーマー"と呼ばれる防御用兵器が投入され 10年間にわたる争いの末 無意味な戦争に終止符を打つための 和平交渉がはじまる...というストーリーです


製作費は 2000万ドル
フィリップ・K・ディックによる短編SF小説「変種第二号」を基に制作された映画です
"スクリーマーズ"の名の通り 作中に登場する 気味の悪い叫び声のような音を立てて動く兵器がおそろしく 個人的には この機械にスティーヴン・キング作品っぽさを感じます
この兵器にはさまざまな姿をしたタイプが存在し このことが物語に大きな影響を与えることになります


映像的には 90年代らしいチープなCGが目立ちますが この映画に関しては気になりません
また ストップモーションが取り入れられているのも魅力的です
そしてなんといっても ダン・オバノンがクレジットされた 脚本が魅力的です
単なる機械と人間の戦いかと思いきや 中盤からのサスペンス風味の展開により 物語の様相が変わっていきます
本作品のような SF×戦争×サスペンスという脚本はあまり記憶になく そういった意味でも 稀有なSF映画と言えるかと思います


ダン・オバノンは 実は1980年代のはじめ頃には脚本を完成させていたそうです
しかし 製作は頓挫を繰り返したため 最終的には完成に10年以上掛かり なんと劇場公開後に 映画が完成したことを知らされたそうです


ちなみに一応の続編として 2009年の「スクリーマーズ:ザ・ハンティング」が存在しますが 日本では視聴困難な状況となっています
さまざまな展開で 最後の最後まで楽しませてくれる 本作品
好きな人にはハマる 癖のあるSF映画となっています


8.1.0 ワン・ポイント・オー (2004年)

監督は ジェフ・レンフロー, マーテン・トーソン
謎めいた緊張感が魅力の SFスリラー映画です

プログラマーとして働く主人公のサイモンは 画面越しの上司から プログラミングコードを組み上げる仕事を催促されていました
住んでいるアパートの家賃滞納により 立ち退き勧告が迫る状況で 何も入っていない段ボールが届きます
段ボールの送り主が分からないまま さまざまなプレッシャーに追い詰められるサイモン
アパートの住人の話をきっかけに 少しずつ謎にせまっていく...というストーリーです


本作品は 全編がルーマニアで撮影されました
ある評論家は「もしフィリップ・K・ディックが『カフカ』を読んでいて それに興奮して『マトリックス』を書き その後スタンリー・キューブリックが監督したとしたら このような結末になるかもしれない」と述べたそうです
この例え通り さまざまな名作のエッセンスが感じられるのが この映画のおもしろい点です


仕事の納期や 家賃の催促 そして謎の段ボール箱によってプレッシャーを受ける 主人公のサイモン
プレッシャーだらけの世界は 観ていて少し苦しくなるほどです
さまざまな近未来ガジェットが登場するのも特徴で 例えば"赤ワインをこぼしても 自分で掃除をしてくれる スマートソファー"など よくわからない製品が出てきます
また 音楽がとても効果的に使われており 単なるスーパーでの買い物シーンも 不気味に見えてくるのが不思議です


補足情報として こちらの作品は日本版DVDもリリースされています
勤務時間中の労働者から できるだけ利益を吸い上げる 資本主義における企業の姿
現代社会に対する皮肉が込められたような 傑作SFスリラー映画となっています


9.クローン (2001年)

監督は ゲイリー・フレダー
複製人間の容疑を掛けられた ある男をテーマにしたSF映画です

舞台は 西暦2079年
地球は 異星人ケンタウロスとの戦争で 青い空と豊かな大地の大半を失い 人類はドーム型都市での生活を余儀なくされていました
主人公は 軍の兵器開発局に所属する 科学者のスペンサー
ある日 スペンサーは軍の極秘プロジェクトのため 議長との会談場所に向かっていました
その途中で ハサウェイ少佐率いる地球保安局(ESA)の特殊部隊が現れ スペンサーは突然 麻酔を打たれてしまう...というストーリーです


製作費は 推定4000万ドル
フィリップ・K・ディックによる 1953年の短編小説を原作として 制作された映画です
主演はゲイリー・シニーズ...つまり『ミッション・トゥ・マーズに出ているあの人』です
原題は"詐欺師"を意味する「Impostor」とシンプルですが それにしても面白くなさそうな邦題を付けられてしまっています
興行収入は 約800万ドルだったそうで かなりの赤字を生みだしています
脚本としては「ブレードランナー」を強く意識したと思われる内容で レプリカントをテーマにしています


少し地味な仕上がりですが 個人的には地味なSF映画は好きなので 楽しめました
また 終盤にはどんでん返しが待っており 特にラストの満足度は高かったです
セットの建設にはかなりお金を掛けたようで レール上を走る交通機関や 病院などの施設を含め 豊富なバリエーションをもちます


本作品について 元々は 3部作の短編映画のひとつとして計画されていましたが このプロジェクト自体は頓挫し 本作品だけが長編映画化されることになりました
派手さはなく 目立たないながらも見どころのある 本作品
地味でおもしろいSF映画をお探しの方は ぜひ観てみてください


10.未来警察 (1984年)

監督は マイケル・クライトン
暴走するロボットをテーマにしたSF映画です

舞台は近未来
科学技術の発展により ロボットは 工事現場だけでなく 家事までをこなすようになっていました
そんな中 警察署内のロボット班に ラムジー巡査部長の新しい相棒として 女性警官のカレンが配属されます
ロボット班の仕事は地味なものばかりでしたが ある日 家庭用ロボットによる立てこもり事件が発生します
困難な状況に陥りながらも事件を解決したラムジーは 家主の不審な行動から ロボットが不正改造を施されたのではないかと推理し 家主の行方を追うことに...というストーリーです


「ウエストワールド」の監督や 数多くの小説で知られる マイケル・クライトンによる作品です
ロックバンドである"キッス"のメンバーであるジーン・シモンズにとって 素顔での映画初出演となった作品でもあり 味のある演技で悪役を演じています
本作品の近未来設定は かなり近い未来が想定されていたと思われ 母親代わりの家庭用ロボットや 標的を追尾する超小型ミサイル弾を打てるピストルなど 絶妙に"ありそうでないもの"が描かれています
それ以外にも 近未来を想像させるような機械が多数登場します
かなり気合が入っていることが伝わってくるデザインで それらがCGではなく 実際に製作されているのが注目ポイントです


音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当しており 自身初となる 全編電子音のみで構成された曲の数々で さすがの前衛的なサウンドが炸裂しています
普遍的でおもしろい内容の本作品ですが 同時期に「ターミネーター」,「2010年」,「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」など 数多くのライバル作品があったせいなのか 興行的には成功しなかったようです
若干地味なのはご愛敬 というところもありますが やけにロマンチックなエンディングまで楽しめます


同監督の「ウエストワールド」にも共通する 分かりやすいおもしろさがありつつも SF的テーマで魅せてくれる 本作品
個人的にとても好きな 80年代らしさ溢れる 傑作SF映画となっています


あとがき

今回は「ここだけの秘密...91%の人が知らない名作・傑作・カルトSF映画」というテーマでの SF映画紹介でした
知っている映画はありましたでしょうか
今回紹介したSF映画たちは 単に無名なだけでなく それぞれ個性的でおもしろい部分があります
もし機会があれば ぜひ観ていただきたい傑作ばかりです
最後までご覧いただき ありがとうございました

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