見出し画像

アマプラで観れる!一風変わったSF映画 [13選]

こんばんは ぷらねったです 
少しひねくれた 個性の強い 王道ではないSF映画たち
今回は「Amazonプライムビデオで観れる!一風変わったSF映画(洋画編)」というテーマで さまざまなジャンルのSF映画を紹介していきます


1.光の旅人 K-PAX (2002年)

監督は イアン・ソフトリー
惑星K-PAXから来た男がテーマの 不思議なSFミステリー映画です

舞台はニューヨーク
駅構内で サングラスをかけた不審な男が 警察に連行されます
「1000光年離れたK-PAX星から来た」と落ち着いた様子で話す彼は 自らをプロートと名乗りました
精神科医の診断を受けたプロートは 次第にまわりの患者とも打ち解けていき 故郷のK-PAX星の様子について語りだす...というストーリーです


宇宙人をテーマにした中でも かなり斬新な内容の映画です
捉え方によっては 本作品はSF映画ではない とも言えるでしょう
ケヴィン・スペイシーが主演を務めていますが 当初はウィル・スミスへのオファーがあったことが知られています
「12モンキーズ」と同様に 精神病院における描写が印象的です
プロートは 宇宙人なのか それとも精神病患者なのか
ここが本作品のポイントになっています


中盤からの展開 そして 余韻を残すようなラストがとにかく素晴らしく 終始鋭い視点で描かれる 秀逸な脚本が光ります
1986年に制作された アルゼンチンのSF映画「Man Facing Southeast」の監督から 盗作だと訴訟を受けたことがあるようですが こちらは裁判費用の問題で取り下げになっています
この監督は 生涯を通じて盗作だということを主張し続けたそうです...


そんな話はさておき 個人的には 音楽の出来がもっと良ければ 名作になり得た作品だと思っています
果たして K-PAXから来たと語るプロートの正体は いったい誰なのか
観終わったあとに なんとも言えない余韻を残す 派手さがなくとも 素晴らしいSF映画となっています

2.アタック・オブ・ザ・キラートマト (1978年)

監督は ジョン・デ・ベロ
タイトル通り トマトが人々を襲うコメディホラー映画です

ある日 アメリカの住宅で 主婦が血まみれの状態で発見されました
現場検証の結果 警察は 死体の周囲にあるのが血ではなく トマトジュースだということを確認
その後 全米各地で トマトによる襲撃事件が多発します
大統領は政府の責任を隠ぺいするため トマト栽培が趣味の報道官であるリチャードソンに 対トマト特殊捜査チームの結成を指示する...というストーリーです


製作費は 推定10万ドル
超低予算で製作された トマト映画です
SF(?)映画として紹介させていただきます
冒頭の文章は ヒッチコックの「鳥」への言及からはじまり いきなり笑わせてきます
序盤 トマトのような見た目の怪獣ではなく 単なるトマトを使って襲撃シーンが描かれます
この辺りは 被害者の叫び声や 映像,音楽などを使って"襲われていることにする"という力技によって なんとか映画が成立しています


中盤以降は 普通サイズのトマトから だんだんと巨大化したトマトまで とにかくトマトが大量に使われていることが伝わってきます
途中でヘリコプターが墜落するシーンがありますが これは撮影現場におけるアクシデントをカメラが捉えており それをそのまま使用したそうで つまり本物の事故シーンということになります


本作品を含め キラートマトシリーズには 3作品が存在します
気に入った方は 機会があれば続編も ぜひご覧ください

3.サイコ・ゴアマン (2021年)

監督は スティーヴン・コスタンスキ
スプラッター要素を含んだ カナダのSFコメディ映画です

10歳のルークと8歳のミミの兄妹は 太古から地底に埋められていた 残虐宇宙人を蘇らせてしまいます
その宇宙人には 怒りと憎しみの感情しかなく さらに 恐ろしい特殊能力を持っていました
ところが ミミが謎の宝石を手にしたことから 残虐宇宙人はミミに服従せざるを得なくなり“サイコ・ゴアマン”と名付けられます
いっぽう宇宙では 復活した残虐宇宙人を抹殺すべく 怪人たちが地球に向かうことに...というストーリーです


監督のスティーヴン・コスタンスキは「マンボーグ」や「ザ・ヴォイド 変異世界」などで知られています
本作品を観る上で この独特の世界観についていけるかがポイントとなります
冒頭のシーンからふざけ倒していて 意図的なチープさで進むため ハマる人にはハマる内容です
子どもに従わなければならない凶悪宇宙人という おかしな主従関係が生み出す 独特の空気感が魅力的です

ちなみに 日本の漫画「チェンソーマン」の作者である藤本タツキは この映画を大変気に入ったそうで 公式SNSでは 彼自身が描いたファンアートも公開されました
万人受けはしませんが 一部の方には深く刺さるであろう 奇妙なSF映画となっています

4.アニアーラ (2019年)

監督は ペラ・コーゲルマン, ヒューゴ・リリャ
以前 コメント欄でおすすめしていただいた スウェーデン・デンマーク合作のSF映画です

放射性物質で汚染された地球から 火星への移住を希望する8000人の乗客を乗せた巨大な宇宙船 アニアーラ号
しかし 火星へ向かう途中で 燃料を失うアクシデントに見舞われます
宇宙にさまようことになってしまった乗客たちは 徐々に希望を失い"ミーマ"と呼ばれる 感情を抑制するシステムに依存しはじめる...というストーリーです


スウェーデンのノーベル文学賞受賞作家である ハリー・マーティンソンによる 1956年に出版された原作小説を 実写映画化した作品です
"絶望の地球"から "希望の火星"へ向かう中で 希望や 気持ちの置き場を失った人々の様子が描かれています


巨大な宇宙船は もはや一つの国のようなシステムになっており 宇宙船内のパニックを描いた映画としては かなり斬新に感じる内容です
例えば船長は まるで独裁者のように多くの権限をもち 乗客に対して政治演説のようなメッセージを投げかけたり
乗客は もはや労働者として 船内の歯車の一部となって働き続けるのです
宇宙船内のデザインなども見ごたえがあり その中において 哲学的で 陰鬱なテーマが描かれていくような内容になっています


火星へ向かうはずだった宇宙船は 次第に狂気の沙汰へ
路頭に迷った人々は いったいどこに希望を見出すのか
ユニークな脚本が光る 不条理な宇宙SF映画となっています

5.ピラニア (1978年)

監督は ジョー・ダンテ
その名の通り ピラニアに襲われる映画です
こちらも SF(?)映画として紹介させていただきます

ある日 夜の山中をハイキング中のカップルが 謎の施設があるエリアに迷い込みます
しかし プールで遊ぶ彼らを 何かが襲いました
その後 行方不明になった彼らを探すために派遣された 調査員のマギー
彼女は 山中で暮らすポールと共に 謎の施設にたどり着く...というストーリーです


チャコ・ヴァン・リューウェンこと 筑波久子プロデューサーによる抜擢で 監督に起用された ジョー・ダンテ
そして ジョン・セイルズによる脚本で「ジョーズ」を大いに意識した パロディ映画です
製作総指揮には"B級映画の帝王"こと ロジャー・コーマンがクレジットされています
「ジョーズ」よりもチープで 作中には陰湿な雰囲気が漂っています
ピラニアに襲われるシーンの気持ち悪い映像や 不気味な音が とにかく印象に残ります
個人的には 70年代後半の映画ということもあるのか とにかくこの映画のもつ空気感が好きです


関連作品として ジェームズ・キャメロン監督の「殺人魚フライングキラー」があります
また 3D版リメイクの「ピラニア3D」なる作品も 2010年に公開されました
ちなみに 「ジョーズ」にオマージュを捧げた内容であり 公開当時「ジョーズ2」が公開されていたため ユニバーサルによって訴訟が検討されていました
しかし スピルバーグによって 肯定的なコメントが事前に出されていたため この訴訟は取り下げとなりました


後に「ハウリング」や「グレムリン」など 数々の名作を生みだすことになる ジョー・ダンテ監督
初期の傑作映画を ぜひご覧ください

6.65/シックスティ・ファイブ (2023年)

監督は スコット・ベック, ブライアン・ウッズ
恐竜が登場する SF映画です

舞台は 6500万年前の 惑星ソマリス
宇宙船パイロットのミルズは 妻のアリアから 娘の治療費のために 2年間に及ぶ宇宙探査の仕事を引き受けるよう促され 引き受けます
そんな中 ミルズや乗客が冷凍睡眠している間に起きた 小惑星群への衝突事故
これにより 宇宙船は なんと白亜紀の地球へ不時着してしまいます
孤独に絶望したミルズでしたが コアという生き残った少女を見つけたことによって 生き抜くことを決意する...というストーリーです


「スター・ウォーズ」シリーズで カイロ・レン役を演じた アダム・ドライヴァーが主演のSF映画です
製作にはサム・ライミもクレジットされ 製作費は4500万ドルと 意外に高額です
本作品では 異なる言語を話す2人が 身振り手振りなどを通じて なんとかしてコミュニケーションを取りながら 生き抜くために行動していく様子が描かれます


惑星サバイバルということで 以前紹介した「プロスペクト」とも近い要素もありますが 作品から受ける印象はかなり違います
もったいないと感じるのは 約1時間30分の作品ながら 娯楽に振り切るわけでもなく 人物描写も少ないことです
恐竜も少し印象が弱く おもしろい雰囲気はありつつも 何とも言えないバランス感になっています
アダム・ドライヴァーの魅力によって成立している感もある 本作品
惑星サバイバルや 恐竜映画に興味がある方は ぜひ観てみてください

7.2067 (2020年)

監督は セス・ラーニー
酸素の枯渇をテーマにした オーストラリアのSF映画です

舞台は2067年の 酸素が急激に減少した世界
人類の環境破壊の結果 動物や植物は死に絶え 自然災害も発生
そこに追い打ちをかけるような 謎のウイルスの蔓延により 人類は絶滅の危機に瀕していました
そんな中 人口酸素の供給をおこなうクロニコープ社のもとに 未来から「SEND ETHAN WHITE(イーサンホワイトを送れ)」というメッセージが届き イーサンは重要な任務のために呼び出される...というストーリーです


酸素が少ないディストピア社会における タイムトラベルが描かれる映画です
監督のセス・ラーニーは 制作にあたって スタンリー・キューブリック, テリー・ギリアム, ダンカン・ジョーンズ, ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画にインスピレーションを受けたことを明かしています
内容的なツッコミどころはありますが わかりやすい伏線の張り方や その回収
サスペンス的な展開もあって 明るくはない内容ですが 娯楽的に楽しめる映画です


酸素が大きな価値をもち 重要な役目をもつという設定もユニークで 新鮮な酸素を供給するサービスなど ディストピア設定を活かした要素が光ります
なんといっても 主演のコディ・スミット=マクフィーの どこか不安定で 独特な雰囲気が見どころです
彼の存在がこの映画の空気感を決定づけていると感じます
脚本的には 家族の物語をもう少し詳しく描いてほしかったのが 正直なところです


環境汚染や 企業による社会の支配をテーマにした オーストラリア産の本作品
そつなく楽しめる タイムトラベルSF映画となっています

8.炎の少女チャーリー (2022年)

監督は キース・トーマス
超能力を使う少女をテーマにした 傑作SF映画のリブート版です

アンディとヴィッキーの娘チャーリーは 生まれながらに"パイロキネシス"という特殊な能力を持っていました
やがて多感な年ごろを迎えたチャーリーは 感情が激しく揺れ動き 自らの能力をコントロールできずに学校で大きな騒動を引き起こしてしまいます
そんな中 政府の秘密組織“ザ・ショップ”が彼女の存在をかぎつけ 娘の身を案じたアンディは 2人で必死の逃亡を図る...というストーリーです


スティーヴン・キングの原作小説「ファイアスターター」を基に制作された映画です
炎を生みだす能力やテレパシーに加え "押す"能力や "指示した通りに行動させる"など さまざまな超能力を交えた内容が描かれます
もはやチャーリーは"炎の少女"の域を超えて "スティーヴン・キングが好きそうな超能力ほとんど搭載少女"とでも言えるような強キャラです
オリジナル版よりも 明らかにホラー映画的な演出が増えており 現代的な仕上がりになっています


なんと音楽には SFホラーの伝説的存在である ジョン・カーペンター大先生と その息子である コディ・カーペンターがクレジットされています
1984年版の「炎の少女チャーリー」では 当初ジョン・カーペンターが監督を予定していたという話を目にしたことがあるので その縁なのでしょうか
時おりジョン・カーペンターらしきメロディーが聴こえてきますが どの音楽を彼が作ったのかを気にしながら観るのも この映画の醍醐味かもしれません
スティーヴン・キングらしい 超能力者が差別,迫害を受ける物語は「スキャナーズ」にも通じます


本音を言えば もっと大炎上するシーンや 超能力を使うシーンでの顔芸など おもしろいシーンも観たかったですが そこはオリジナル版のほうで我慢したいと思います
怒りが炎となって爆発するストーリーを ぜひ観てみてください

9.ノットジラ (2020年)

監督は ミッチ·テムリー
タイトル通り ゴジラシリーズのパロディ映画です

舞台はアメリカ
日本で発見された 謎の古代生物ノットジラの卵が 空輸中に落下
その結果 卵はアメリカの核物理学者ブロウハート博士の手に渡ります
生まれたばかりのノットジラは 身体も小さく大人しい生物でしたが アルコールを摂取すると巨大化
街を破壊し始めたノットジラに対し 博士は核メガブラスターの使用を決意しますが 日本から卵を追ってやってきた古生物学者のホンダ・イチヒロは ノットジラの命を救うために奔走する...というストーリーです


2020年の映画ですが 昔ながらのミニチュア特撮からはじまる 特撮愛溢れる映画です
タイトルからパロディなのが明らかですが 本来は"ノツィラ"という発音でしょうか
現代映画としてはとても珍しい ミニチュア撮影の手法を使っている点が逆に斬新です
終始気の抜けた コメディ調の内容が描かれ まじめに考えながら観る類の内容ではないと思っています
時おり背景に見える 雑なマットペイントも この映画の世界観には合っているので 個人的にはあまり気になりませんでした


ちなみに 監督のミッチ·テムリーは 映画監督業だけでなく 作曲家, 教師, 俳優, プロデューサー, 説教者などの経歴をもち 現在73歳ながら とてもマルチな活動をしているようです
インディーズ映画ながらも 低予算内での奮闘が見られる本作品
ちょっとおかしな怪獣映画を観たい方は ぜひご覧になってください

10.明日への地図を探して (2021年)

監督は イアン・サミュエルズ
平和な雰囲気で ある1日のループが描かれるSF映画です

主人公のマークは なぜか同じ一日を何度も繰り返していました
ループから脱出する方法を探す中で マークと同じようなループに囚われた マーガレットという女性に出会います
ある1日を繰り返すという 同じ境遇で生きる2人は "その日 街で起きる奇跡"を探すことになりますが マークは気になることがありました
それは マーガレットは18時になると とても急いだ様子で ジャレッドという人物の元へ向かうことだった...というストーリーです


まるで ゲームの世界を攻略し尽くしたように ある1日を知り尽くした主人公マークの様子など チャーミングで平和な雰囲気が印象的な映画です
SF好きのマークと 聡明なマーガレットという若者2人が ループする1日や 人生について考察するようなストーリーが魅力的です
「恋はデジャ・ブ」や「地球最後の男」,「銀河ヒッチハイクガイド」など SF作品のタイトルが作中に多数登場するのも 楽しいポイントです


その中でも特に タイムループ映画の名作「恋はデジャ・ブ」のオマージュ的なシーンが多く見受けられます
挿入歌として使用されている インディーロックな曲の数々も この映画の雰囲気にとても合っていて素晴らしいです


単なる青春ロマンスSFではない 一風変わったストーリー
果たして 1日のループはなぜ起きているのか
そして どうやってループを抜け出すのか
その理由を ぜひ観て 確かめてみてください

11.愚か者の時代にいる (2009年)

監督は フラニー・アームストロング
未来の気候変動がシミュレーションされた 架空のドキュメンタリー映画です

舞台は2055年
世界は 壊滅的な気候変動によって荒廃しました
ロンドンは水没し シドニーは燃え ラスベガスは砂漠化
アマゾンの熱帯雨林も燃え アルプスからは雪がなくなり インドは核戦争によって荒廃しました
人類に残された芸術や 知識の保管を任された1人の男は 氷の少なくなった北極にある広大なライブラリで 過去の映像を見直し どこに原因があったのかを特定しようとする...というストーリーです


さまざまな国の映像が "過去のドキュメンタリー映像"として映しだされる 不思議な映画です
未来のシミュレーションということで 今回SF映画として紹介させていただきます
撮影期間は3年間
7か国で撮影がおこなわれました
要所要所で映画的なシーンを交えつつ 実際の映像や アニメーションなどを中心に構成されています


推定製作費は1億円を超えますが ほとんどの製作費は クラウドファンディングによって 支援者から提供されたものです
本作品では"チャンスがあったのにも関わらず なぜ人類は気候変動を止められなかったのか"というテーマが 崩壊した未来からの視点で描かれます
そのため 現代社会で実際に起きている 石油やガスなどに関する問題が映しだされるのです
普通に観ていると聞き流してしまうかもしれない内容も 映画の一部として観ることでスッと情報が入ってくる印象があるので これは演出が優れている証でしょう


音楽にも注目したいところで 個人的に大好きなイギリスのロックバンドである Radioheadによるエンディング曲をはじめ さまざまなアーティストが参加しています
私たちも含めた人類の愚かさを とても斬新で 秀逸な演出方法で描く 本作品
問題提起としての役目はもちろんですが 映画としても素直におもしろいので ぜひ観てほしい 傑作映画となっています

12.アルフ ザ・ファイナル・スペシャル (1996年)

監督は ディック・ローリイ
テレビシリーズの完結編が描かれる ブラックユーモアたっぷりのテレビ映画です

テレビシリーズの最終回後に 宇宙人アルフは 空軍に囚われていました
たびたび過酷な実験を受けさせられながらも 軍人とポーカーなどをして交流を深めながら それなりに快適な生活を送る毎日
そしてある日 アルフの抹殺を主張するミルフォイル大佐の陰謀を察知した リック大尉とメリッサ少佐は アルフを連れて軍から逃亡することに...というストーリーです


この映画では テレビシリーズ「アルフ」の続編にあたる内容が描かれます
自分自身 この映画から観ましたが まったく問題なく楽しめました
特に序盤の実験シーンのアルフの受け答えは秀逸で ひとりで観ていても笑ってしまうほどです


NHKがBSで放送していたテレビシリーズは さらにコメディ寄りな内容のようで 吹き替え版では アルフ役を所ジョージがつとめています
なんとか探して 観てみたいと思っています
2023年には 俳優のライアン・レイノルズの会社 マキシマム・エフォートによって リメイク版が製作されており すでに海外では公開されています
ぜひ 日本版の公開も期待したいところです


ちなみに アルフというのはニックネームであり "地球外生命"を意味する"Alien Life Form"を意味しています
本名は ゴードン・シャムウェイというので ぜひ覚えてあげてください
ユーモアセンス抜群ながらも ひねくれていて 知的な地球外生命体 アルフ
シュールなおもしろさのある 傑作コメディSF映画となっています

13.最後にして最初の人類 (2020年)

監督は ヨハン・ヨハンソン
月間SF映画でも紹介した ユニークなSF映画です

舞台は 人類はじまりの時
20億年後の未来では 人類は 今とはまったく異なる種として進化して変貌していました
海王星に移住した人類第18世代は テレパシーのような能力を使い 人類の第1世代に語りかける ...というようなストーリーです


"観て 聴いて 感じる" そんな芸術性をもった映画と思っていただくと 受け入れやすいかもしれません
本作品は 1930年に出版された イギリスの哲学者であり 小説家のオラフ・ステープルドンによる原作小説を基に制作されました
この原作は「2001年宇宙の旅」の著者である アーサー・C・クラークにも 影響を与えたと言われています


監督のヨハン・ヨハンソンは ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による 2016年の映画「メッセージ」で音楽をつとめた人物です
本作品の公開2年前となる2018年に 構想半ばで死去してしまったため その後 制作スタッフの手によって完成に導かれ 2020年の公開までたどり着きました
この映画で描かれる壮大なテーマを表現するうえで 重要な役割をもつのが 映画内に登場する 不思議なモニュメントの数々です
これらは 旧ユーゴスラビアの地域に点在する "スポメニック"と呼ばれる戦争記念碑です
1960年代から1990年代にかけて制作され 当時の政府が"未来"をイメージして建てたものです


すでに存在しない国による 未来の象徴
そんな背景が このモニュメントの特異な存在感を いっそう際立てていると感じます
構想時期や内容を考えると「メッセージ」の外伝のようにも感じとれる 本作品
娯楽要素は皆無かもしれませんが 一風変わった哲学的なテーマを求める方には ぜひ観ていただきたい 傑作SF映画となっています

あとがき

今回は「Amazon プライムビデオで観れる!一風変わったSF映画(洋画編)」というテーマで おすすめSF映画を紹介させていただきました
配信が一定期間で終了してしまうものも多いので ぜひご覧になってください
最後までご覧いただき ありがとうございました

この記事が参加している募集

映画感想文

個人で活動しております。 ご支援いただける方はぜひお願いいたします◎