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基本知識シリーズ: システムトレードでお金に働いてもらいましょう

米国の金利政策の行く末がまだ見えなくても~

日銀がYCCを撤廃する気が全く感じられなくても~


相変わらずマーケットは堅調で日経平均株価もついにバブル後最高値を更新してきました。

1985年辺りからの日経平均株価のローソク足を見てみると バブル期の上昇が如何に強烈だったかということがよくわかります。

日経平均株価の推移(1985年辺りから)

バブル期と比較すると今回アベノミクス相場から始まる上昇相場は、コロナ初動での落ち込みはあったものの比較的安定的にも見えてきます。

もちろん政府と日銀主導で作られた官製相場なような気もしますが、それでもデフレ脱却という目標の元、ようやく日銀の異次元金融緩和政策が撤廃されるかもしれないという議論がされるようになるところまでやってきました(もちろん欧米諸国に引っ張られたところもありますが)

世界の市場が歴史的に見ると右肩上がりで上昇してきていることと比較すると、日本市場がバブル時の高値をまだ更新できていないというのは不思議な感じがします。

S&P500指数の推移

東証はPBR1倍割れ企業の水準訂正を目指し動いています。

ROEに対する企業の意識もアベノミクス途中から大きく変わり、その結果配当政策を中心とする株主還元策をはじめとする株主資本政策の改善を積極的に進める企業も大きく増加しました。

それらがいよいよ実を結び始め、さらに中央銀行の金融政策が変更されるかもしれない2024年にマーケットはさらに一段と上昇飛躍するかもしれません。(希望)

歴史を振り返ってみるとマーケットが一番上昇する時はインフレ時、金利が上昇し始める時。

日本のバブルが崩壊する前、強烈に上昇した時も金融引き締め政策に転換してからでした。

上記S&P500指数の推移を見ると、金利がこれほど上昇し、クラッシュがあるのではと囁かれてもかなり堅調に推移しているところを見てもご理解いただけるのではないでしょうか?


■気合の成行買い?

指数の動きから個別銘柄の動きを見ていくと多少景色が変わってきます。

TOP5業種
BOTTOM5業種

上記は 年初来TOPIX業種別指数のパフォーマンスTOP5とBOTTOM5セクター です。

これは今年だけですが、ご存じの通りマーケットには流行り廃りがありここ最近のマーケットを見てもその動きを顕著に感じます。

人気があるセクターの中心銘柄に買いが集まり、買いが買いを呼んで循環し株価が上昇する。

6920レーザーテック株価推移

こんなマーケットの時、初心者の方の中には

いつ買ったらよいのだろう?

なんて考える方がいると思います。

誰しもが 買いたい株が見つかったら、その株を出来るだけ安く買いたいと思うはず。

押し目買いなんて良い言葉がありますが、高値で買うくらいなら、押し目を待ってそこで買いたいのは当然です。 

一方で

押し目待ちに押し目なし

という相場の格言がある通り人気株を買いたいとなると、なかなか思った通り株価は下がってくれないこともよくあること。

よし!なら気合の成行で買うぞ!

となって成行買いしたらジャンピングキャッチして高値掴み、その後含み損との闘いになり、でも大好きな銘柄だから損切りもできずそのまま塩漬けに…

どこかでよく聞く話です。

今日の高値は明日の安値

なんて言葉もある通り、ご自身の分析結果、強い相場観や株価上昇への確信があれば投資判断に自信が持てます。

その後のロット管理や利確損切りのタイミングなど粛々と進めていける中級者以上の方ならなんの問題もないですが、銘柄もSNSで誰かが投稿した銘柄で、ご自身の相場観もしっかりしていない初心者の方 はとくにご自身で判断することに自信がないと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

僕が株式投資、特に短期時間軸でプレーされている方に最も必要なのはチャートを読む力やご自身の手法を確立することではなく、 メンタルだと思うのはこの辺りが理由です。

人の判断に自分がのっている状態では不安が先にきてしまうのは当然です。

自戒の念も込めて常に頭に置いておくようにしています。

■考え方を少し変えてみる


特に比較的時間軸短い株取引をされる方は、例えば移動平均線を見たりチャートの足型見たり割とご自身の手法っぽいものが確立している方多いと思います。

僕は以前こちらでご紹介したことがありますが、VWAPを利用した手法をよくやっていました。

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