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47歳の読書 ~ひらめきの体系化~

僕の座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」です。
あまり天命を受けたことはありませんが、大学生の就職活動のときから座右の銘はこの言葉を言い続けてきました。

もっと言うと「果報は寝て待て」に近いものかもしれません。でも、まあ、これを就職活動の時に言うと、受動的すぎるんじゃないかという非難そしりを受けるのではないかと思い、自分なりに頑張ったよという部分もアピールできる「人事を尽くして天命を待つ」を採用しました。

この境地と言うか、心持というのは、決して受動的なものではなくて、能動的なんです。寝てるから動いていないとか、そんなことではなく、まさに「ひらめき」はこのような状況の時に生まれることが多い。

外山滋比古さんの「思考の整理学」の中でも馬上枕上厠上という話があって、僕も以前に下記の記事を書いていて、ひらめきが生まれる瞬間の話をしています。

https://note.com/piroshi346/n/n117a4dc04c65?sub_rt=share_pw

今回、病院生活の中で読んだ本は”天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法”という本でしたが、この本は、こうした”ひらめき”を科学的に発現させうるというものだから、なかなか面白い。

病み上がりの身体でも読みやすく、どんどん読みたくなる。そして、科学的であり体系的であることから、再現性のある具体的なやり方を書いてくれているところに凄さを感じました。

なかなか、体系化することは難しいジャンルですから、このようにまとめてくれているのはとても面白いことだと思いました。これは、仕事でも使えるなあとも思ったところです。なので、この本を、期待している後輩にも読んでほしいと託しているところです。

本の中で面白いなぁと思ったところをいくつかピックアップします。「フリーユアマインド」という言葉が出てきますが、僕は自然とこの状態を作り出すのが、先に出てきた「馬上枕上厠上」のときにも起きうる状態ではないかなって思ったところです。

人生戦略マップのところも面白くて、自分自身の棚卸しと将来に向けての自分の考えがすっきりと整理できるのではないかと思います。コーチングのような効果があるのではないかなと思いました。

そして、アイデアネットワーキング。これ、自然とやってたかもしれないなって自分自身を振り返ったら思います。

書いている一つ一つに、あーそうや。って思いながら、まあまあ自分自身でも取り入れている。だけど、それを体系的に整理したってところに価値を感じます。

そして、病院で読んだこの本と47歳になって最初に読んだ本「ハーバードの美意識を磨く授業」が、高次のところでリンクしているんです。このひらめきの根源にあるのは「真善美」の感覚ではなかろうかと思うのです。それで、そのことと最初に書いた僕の座右の銘「人事を尽くして天命を待つ」につながるのですが、しっかりと「真善美」に基づいた美意識を磨くという「人事」を尽くしておけば、果報は寝て待てのように馬上枕上厠上で「ひらめき」が降りてくるんじゃないかって思います。

なんだか20年以上も感覚的に正しいと思っていたことが、こうやって自分自身の中で、体系的に整理できたことが、とても嬉しい。

#47歳 #読書 #超思考法 #真善美 #入院生活


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