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猛き者達よ、奪い合え

映画『ゴールデンカムイ』

公開されてすぐに観てきました、映画『ゴールデンカムイ』の出来が実に素晴らしかったです。

上にあるリンク(Filmarks)でも書きましたが、本当にすべての漫画原作実写映画がこういう感じで映画化されればみんなが幸せになれるのに、と思うほど良くできている映画でした。

正直に告白してしまうと、漫画原作の『ゴールデンカムイ』は少し苦手だったのです。(怒らないでくださいね)

というのも、私はジビエなどが苦手なのです。

作中で定期的に表現されるアイヌ民族料理のシーンが読んでいて「ううっ」っとなってしまうんです。

「いや、漫画やん」と思われるかもしれませんが、まぁそれでも苦手なものは苦手なので仕方がないです。

ただ今回の実写映画でもそういうシーン(食事)は出てくるのですが、かなりマイルドに表現されていて、そこも含めて実に上手い作りになっていました。

なにより一本の映画としての構成が非常に完成度が高くて、観ながら「はぁ~、この順番に変えてきたかぁ~、確かにこの方が効果的で観やすいし、みんなが主人公である杉元のことを好きになるなぁ」と感心しっぱなしでしたね。

アクションも見どころが多くて、緊張感も迫力もあって、原作が持つ特有のギャグや間も実写映画として立てるところを立てつつ、引くところをキッチリと間引いていて、それが全部正しいと感じさせてくれました。

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過去に(漫画原作から)実写化された映画作品の中でも屈指の名作である『るろうに剣心』や『キングダム』と肩を並べることが出来る、実に幸せな実写映画化となっています。(私はそう感じました)

原作漫画を読んでない人でもしっかりと楽しめる内容になっていますし、映画を観た後に絶対に原作漫画で続きを読みたくなると思いますよ。

(今回の映画は原作漫画の単行本1巻から3巻の途中までを描いていて、漫画原作はなんと全31巻ありますのでめちゃくちゃ楽しめますし、きっと最後まで気になって読んでしまうと思います)

それにしても「なんの前準備も無しにただ作品に触れて知ってもらう」というハードルを下げる行為が、こんなにも上手くいくなんてなかなか無いとも思いますので、そういった意味でも勉強になります。

「こうすれば多くの人に応援してもらえるのか」というマスに向けた脚本や役割構成のアレンジなどが本当に秀逸なので、オススメです。

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さて、後半部分は全然テーマが異なる話をします。というか、最近とてつもなく話題になっている「あのゲームソフト」について私なりの意見を述べさせていただきます。

表立って言及すると100%大炎上するってわかっているので、購読者向けに意見を述べさせてください。

「私はこう思っています」という話を結構強めにします。

あのゲームソフトについて思うこと

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