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【強大な敵】W7カイドウ

こんにちは。ロボ猫ふらみーです。
世界選手権本選や公式3on3が熱狂の渦の中、無事に終了しました。
本選は王者白ひげ同士の決勝戦。
猛者たちが強いデッキに工夫を凝らして、順当に勝利をもぎ取っていったのです。
さて、今日はそんな日の当たる世界の話ではありません。世界を変えるかもしれない秘密兵器にたどり着いたのに、あまりにも登場が遅く、調整が間に合わなかった話です。

1 遅すぎた秘密兵器


あまりにも遅すぎた秘密兵器。この言葉が最も似合うのは、世界初のジェット戦闘機Me 262シュヴァルベです。圧倒的な速度を誇り、当時のエースパイロットから「天使が後押ししてくれる」と絶賛されました。
時は第二次世界大戦末期。ドイツ空軍が制空権を失った中、最後の希望として投入されたシュヴァルベは、たった40機で連合国軍1800機もの大部隊を迎え撃ちます。そして、13機を撃墜します。シュヴァルベの損失はわずか3機。
カードゲーマー向けにわかりやすく言い換えると、1対4交換。ワンピプレイヤー向けに言うならピラフ3杯。サンジのピラフを3回食べると、手札が1枚から4枚に増えるからです。
とてつもないアドバンテージをもたらしたシュヴァルベですが、時すでに遅し。戦況を覆すには至りませんでした。しかし、シュヴァルベが戦後の戦闘機界に与えた影響は計り知れなかったのです。ほぼすべての戦闘機がプロペラ式からジェット式に変わることになりました。ジェット戦闘機に非ずんば戦闘機に非ず。
さて、世界選手権出場メンバーたちの調整に明け暮れるうちに、ふと手にした紫カイドウでシュヴァルベチックな戦績を叩き出すようになりました。

紫カイドウが令和のシュヴァルベ。
というわけで、今日は世界選手権には間に合わなかったけど、戦後に革命を起こそう。目指せシュヴァルベ!町田に突如舞い降りたW7カイドウを一緒に勉強しましょう。

2 三千世界が半額!

時はさかのぼり、強大な敵のカードリストが発表された頃。

世界がイゾウや新マルコに沸き立つ中、筆者はサンジのピラフと三千世界に狂喜乱舞していました。青いデッキを片っ端から試作し、緑青サンジをチーム戦に持ち込むに至りました。
前環境ではバニラ高収入を目指し、今環境ではひたすらピラフを食べる。
サンジ研究が一段落し、次の島を探すべくリストを見直したところ、三千世界が半額セールされていることに気が付きました。

半額セール!

わずか2ドンの三千世界!ただし、ワケアリ商品。ドンを2つ差し出さないといけません。あまりのワケアリぶりで、名士TAKEcake氏から「冷静にカードではありませんでした」と評されるほどでした。

引用文献

強大な敵が発売されてから、紫カイドウを目にする機会はぐっと減りました。みんなあんなに徳を積んできたのに。椅子取りゲームで勝ち取った席を、譲りたくもないのに譲り、買いたくもない壺を買い…我々が鬼ヶ島を引くためだけに積んできた徳はいったい何だったのか。
紫のカードリストはあまりにも弱すぎました。

もう苦労して徳を積まなくてもいいんだよ

苦行を重ねるカイドウ使いたちは、運営のメッセージをこう解釈し、一人、また一人と他の海へ旅立っていきました。

しかし、冷静に考えると紫カイドウに大打撃を与えたのは、KO耐性抜群の新旧マルコ、ボルサリーノ、そしてフクロウです。半額の三千世界こと独楽結びは、憎き天敵たちを縛り上げてくれます。

積んできた徳がもったいない。徳は貴重な資源。無駄遣いするわけにはいかない。
こうして筆者は、日頃の行いを信じて紫カイドウを握りしめることになったのです。

3 町田組杯1勝3敗

日頃の行いをぶつけるべく、町田組杯を開催し、筆者も参戦します。不戦勝込みで2勝3敗。実質1勝3敗。日頃切磋琢磨している町田組の面々にコテンパンにされました。
「独楽結びさえ引ければ」
「カイドウ引けたらなぁ」
カイドウの引きムラの激しさは相変わらず変わりません。実家の安心感を味わえます。

筆者を紫黒ゼットで斬り捨てたのは、町田組期待のホープかず氏。彼が採用していた1枚のカードに興味を惹かれました。

独楽結びを連れてこれる

独楽結びを必要なときに気合いで引くには相当な徳がいります。筆者の日頃の行いでは、難易度が高すぎました。ココロは徳をブーストしてくれます。独楽結びを引いてこれるなら、もうマルコもボルサリーノも怖くない。

ブロッカーのゴンベは2000カウンターでもOK

ココロを中心に組み直したレシピが、町田練習所で火を噴き始めました。ジャック4枚体制により、先手3ターン目には福禄寿かキングを叩きつけ、白ひげのスクアード&ビスタコンボを相手にしません。
先手から鬼ヶ島→福禄寿→カイドウの動きは圧倒的な暴力を対戦相手に押し付けました。

大発見。対マルコ最終兵器

大発見だったのがロブ・ルッチです。当初はココロの数合わせ要員でしかなかったのですが、マルコやボルサリーノを機能不全に陥らせることで、メキメキ評価を上げていきました。

ココロ抜き型

ココロから革命が起きたデッキですが、別にココロがなくてもいいのではないか。なぜなら、独楽結び、ロブ・ルッチと8枚もの対マルコ兵器があればわざわざココロに1ドン探してこなくても十分だろうと考えられたからです。こうして調整が進められたのがこのウタ型です。
マルコやボルサリーノはウタも天敵なのです。
こうして調整会場では無敵を誇っていたものの、天敵が存在しました。


まず炎帝。福禄寿を消し炭にされます。彼が落とされては全く勝負になりません。
火拳も強烈です。ジャックとウタをまとめて消されます。こちらが述べ7ドンを費やしているのに、エースはたった3ドンで焼き尽くしてくるのです。
白ひげやルッチは倒せるものの、エースやゾロを始め、環境には天敵が多く見受けられるのではないか。そうこうしているうちに、世界選手権のタイムリミットがやってきたのです。

4 天啓ウタ&ルフィ

天啓とも呼べる優れたアイデアは、往々にして「時すでに遅し」という場面で降ってきます。そして、天啓にはもう一つ致命的な弱点があります。
クソデッキのアイデアとほとんど紙一重
世界を変えるレベルの天啓も、クソデッキアイデアと初見ではほぼ見分けがつかないのです。
今でこそ王者となった白ひげも、昨年の12月に活躍し始めた当初はファンデッキの1つでしかありませんでした。天啓だったと判明するには時間もかかるものです。

参考文献

今回筆者に舞い降りたクソデッキアイデア天啓は、交流会でもらえるウタとルフィのコンボです。とりあえず妄想を具現化したレシピがこちら

ルフィ全特化
現実を見て調整

ウタちゃんでドン加速してルフィが走る。ルフィを走らせる追加コストに、手札で余ってるウタちゃんを当てる。
大量の5コストキャラ達を詰め込んでも、みんながルフィのために仕事をしてくれる。
しかも、ウタもルフィも苦手としていたエースをある意味で克服しています。どちらのキャラも出たターンには仕事が終わっているからです。炎帝などの除去を打たれても、ドン加速や速攻した後なら有利交換です。

さて、上記のレシピはとんでもない欠陥を抱えています。先手後手ともに2ターン目の動きが鬼ヶ島しかないことです。
大量にかさ張る5コスト以上の重たいカードたち。一人回し段階ですぐにわかる超絶事故祭り。
天啓クソデッキアイデアが降ってくる前の福禄寿全力型の方がはるかに安定感もデッキパワーもありました。


エキシビジョン

とんでも案が出てきたところでいったいどうするのか。エキシビジョンでは、さらなる調整を経たカイドウをお伝えします。
・積んできた徳をもう一度使いたい
・カイドウの快感を思い出したい
・秘密兵器でわからん殺しを決めたい

上記に当てはまる方にオススメの内容です。この環境でカイドウを相手に見せた瞬間、「ボーナスステージだ」と思われます。そんな相手の油断をついて、一瞬で斬り捨てる。これが三弾環境のカイドウの立ち位置です。
一緒に新境地で勉強を続けましょう!
エキシビションは筆者が大会に出るたびに更新され、その都度値上がりします。つまり、今が最安値!

いつもどおりレシピから。

デッキレシピ

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