人生をデザインするための6ステップ
これまでの人生、やりたいことはほとんど叶えてきました。たとえば世界一周や講演、ライターになる夢など。
環境や運に恵まれていたと思います。ただそれを抜きにしても、「一貫して自分軸がぶれなかったこと」が実現性を高めてきたという確信があります。
周囲から「みくちゃんは自分軸があるよね」と言ってもらうことがあり、「私の自分軸ってなんだろう?」と自問自答したとき、10年前に定めた人生のコンセプトやゴールが大きな土台になっていたと気付きました。
今回は「人生の定義付け、デザイン」をテーマに、豊かな人生を歩むために私が実践して効果的だったものを体系的にまとめました。あくまで私の思想や価値観であり、人に押し付けるものでは一切ないことを、最初にお伝えしておきます。
おこがましいことは百も承知ですが、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。
「人間が生きることに意味はない」と思っている
前提として、私は「人間が生きることに意味はない」という思想をもっています。草木が芽吹いて、育ち、枯れゆくように、私たち人間も生まれ、年をとり、そして死んでゆく。
人が生きるのは自然の摂理の一部であり、そこに特別な意味や使命はない。だとすれば、自分なりの哲学をもって「生きる意味」を定義することは、とても価値があると考えたのです。
人生を「定義付け」したら生きやすくなった
遡ること10年前、私は自分による自分のための「人生の定義付け」をしました。自己に深く向き合い答えを導き出すのはかなり時間がかかりましたし、それなりに痛みも伴いました。
しかし自分の価値観を明確にして、理想とする人生の解像度を上げられたとき、私の人生は大きく動き出しました。また人生の指針が定まったことで肩の力が抜けて、楽に生きられるようになったんです。
ちなみに「自己分析が苦手」という方を多く見かけるのですが、「なぜ私は自己分析が好きで得意なんだろう?」と考えたとき、子ども時代の生きづらさや、コンプレックスや短所と対峙せざるを得ない過去があったから、という理由に行きつきました。
(子ども時代の生きづらさについて綴った記事はこちら▼)
人より不器用なぶん、少しでも生きやすくなるにはどうすればよいか葛藤するなかで、自然と自己分析のスキルが高まったのかなと思います。
人生をデザインするための6ステップ
ここからは、私が実践してきた「人生をデザインする方法」について、6つのステップに分けてお話します。
1、人生のコンセプトを決める
人生のデザインにおいてもっとも重要なのが、「私はなんのために生きるのか」というコンセプトの設定です。
私は「人生を楽しむために生きる」というコンセプトを定めています。「ありきたりだ」と思うかもしれませんが、これは私が模索するなかで辿り着いたオリジナルの定義なのです。
大学3年の就活時期に、「自分にとって “働く” とはなにか?」について悩んだことがありました。そこで本腰を入れて自己分析に取り組み、2つの軸を確立しました。
ひとつは、「私は人生を楽しむために生きたい」ということ。そしてもうひとつは、「私にとって働くとは、人生を楽しむための手段のひとつ」だということです。
そう腑に落ちて、フッと心が軽くなったのを覚えています。
10年経った今もこのコンセプトは変わらず、「人生の指針」となっています。世界一周したのも、結婚したのも、音声配信を続けるのも、ライティングに情熱を注ぐのも、すべては「人生を楽しむため」。
人生の指針は常に判断や行動の軸となり、自然と自己肯定感も高まりました。
みなさんは、なんのために生きていますか?
2、人生のゴール「TO BE リスト」を作る
人生のコンセプトが決まったら、次は「TO BE リスト」の作成です。自分はどんな生き方をして、どんな人間になりたいのか。これらを明確にすることで、自分軸の幹は圧倒的に太くなります。
私はまず、「自分が死んだとき、弔辞でどんな言葉をかけてもらいたいか」を書き出しました。
などなど…。
(公開するの恥ずかしい笑)
上記のリストを参考にしながら、私の場合はさらに5つのキーワードに落とし込みました。
このキーワードを満たす人間こそが、私が生涯をかけて辿り着きたい人生のゴールです。今とギャップがありすぎるのですが、理想は高くね(笑)。
「TO BE リスト」が優れる点は、環境や年齢、健康状態、ライフステージなどによって左右されにくいことです。
たとえば「世界一周をする」といった「TO DO」の目標は、体力や時間の有無、金銭面など、自分ではコントロールできない要因で叶えられないリスクがあります。人生のゴールとしては少し危うい気がするんですよね。
でも「知的になる」といった「TO BE」の目標であれば、「本を読む」「人の話を聞く」「体験する」など手段は無限大ですし、死ぬまでモチベーションを絶やさずに追い続けられるはず。
また「TO BE」は自分軸に重きを置いた自分のなかでの戦いなので、他人と比較して劣等感を抱いたり焦ったりする頻度も減ります。
定義は人それぞれで、正解はありません。また変化があれば、柔軟に変えていけばオッケーです(私は意外にも、この10年でコンセプトもTO BEリストも一切変わっていませんが)。
ここまでのステップ1、2ができたら、人生のデザインはほぼ完成したようなもの。なぜなら、コンセプトとゴールを根本に据えることで、後述する「TO DO」や「NOT TO DO」は自ずと決まってくるからです。
自己分析が苦手な方にとっては、1、2が一番大変なプロセスかもしれません。ただこれができたら楽になるので、根気強く丁寧に、時間をかけて自己分析するのをおすすめします。
ちなみに私が実践して効果的だったのは「マインドマップ」です。紙とペンを用意し、自分の好きなもの、苦手なもの、人間関係、仕事などなんでも書き出します。「自分とは」というテーマで思考を派生していくと、不思議と思わぬ発見があるんです。
みなさんは生涯を通じてどんな人間になりたいですか?
3、「人生でやりたいことリスト」を作る
人生のコンセプトとゴールが決まりました。ステップ3以降ではさらに「TO DO」に落とし込み、理想とする人生の解像度を上げていきます。
TO DOで1番大きな枠組みが、「人生でやりたいことリスト」。リストを作成するときは、「人生のコンセプトに沿っているか」「TO BEに繋がるか」をひたすらに意識してください。
私のリストは現在140項目ほどあります。
一見バラバラに見えるリストですが、私にとってはすべてが「人生を楽しむための手段」であり、「TO BE」にもリンクしています。
たとえば「自分に合うメイクや服装の追求」は、キーワードの「かわいい」を意識したものです。
そもそもこのキーワードを設定したのは、自己肯定感高く生きる(人生を楽しむ)には、自分の外見に自信をもつことが大切だと思ったから。
客観的に分析すると、私は「きれい」より「かわいい」の方が実現性が高いので、そちらに寄った自己プロデュースが近道だと考えました。
そのためにパーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断、メイクレッスンといったプロの指導やアドバイスを受けましたし、今後もさらに追求していくつもりです。
なぜ英語を勉強するのかという問いに対しても明確に答えられます。私は「グローバル」な人間になりたいから(キーワード)。そしてグローバルな人間になれば世界が広がり、人生がもっと楽しくなる確信があるからです(コンセプト)。
このようにコンセプトとゴールがあれば、TO DOを考えるときに悩むことがないのです。とても楽しいので、まだの方はぜひリストを作成してみてください。
4、「今年やりたいことリスト」を作る
「人生でやりたいことリスト」のなかで1年未満に達成できる可能性があるものは、「今年やりたいことリスト」に移動させます。
私はいつも年末に80〜100項目のリストを完成させて、1月にスタートを切ります。
ちなみに2022年は「ライターとしてのスキルを磨いて実績をまとめる」を大テーマに据え、およそ90項目のリストを作成しました。
ここ数年は、6~7割の達成率で推移しています。
少し話は逸れますが、1年の振り返りとして「漢字一文字」に集約するのもおもしろいですよ。私も10年以上続けていますが、頭と心のなかをスッキリ整理できます。
さぁ、2022年の漢字はなんになるかな?(笑)
5、「今月やりたいことリスト」を作る
「今年やりたいことリスト」のなかで1カ月以内に達成できる可能性があるものは、「今月やりたいことリスト」に移動させます。
私はいつも12〜15個ほどのリストにまとめています。作成で意識しているのは、「難易度が高いものと低いものをミックスすること」です。難易度が高いものばかりだとモチベーションが下がるので(笑)。一番大切なのは楽しむことです。
達成率を上げるために、私は毎月のリストをTwitterとInstagramで公開し、Twitterのプロフィールに固定して常に目に留まるようにしています。
新しい月が始まったら、リストの項目すべてを「予定」としてスケジュール帳に書き込んじゃいます。すぐ修正できるように鉛筆で。こうしておけば後半焦らずに済みますし、実現率が高まるんです。
6、「本日のタスク」を書きだす
最後は「本日のタスク」。「今月やりたいことリスト」をもとに、今日の予定を立てます。
私はいつも正方形の紙に予定を手書きしています。真ん中に縦線を引いて、左側は午前、右側は午後の予定。集中力が保ちやすい30分か1時間刻みにすることが多いです。
タスクを遂行できたら線で消す。これが「よっしゃ!」って感じで楽しいんですよね(笑)
生きたいように人生をデザインしよう
「人生をデザインするための6ステップ」は以上です。「TO BEリスト」はたま〜にチェックするくらいですが、「TO DO」は定期的に確認や見直しをしています。
私にとってこの10年は、幸福度が高くとても充実していました。それは、人生のコンセプトに沿って生き方を選択し、夢を叶え、理想の人間像に向けて努力してきたという自信を積み重ねてきたからです。
人生をどうデザインするかは自分のなかにしか答えがなく、ある意味で孤独なプロセスだと思います。でも、生きたいように生きるにはとても有効で価値があると信じています。
あくまで私独自の方法で、人により合う合わないがあると思いますが、ひとつの例としてどなたかの参考になれば幸いです。
私もこのnoteを書くことで、最高の「人生の棚卸し」ができました!心から感謝です。ここまでの長文をお読みいただきありがとうございました♡
日向みく
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