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旅エッセイ

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世界を旅するなかで心を動かされたエピソードを取り上げ、いつの時代でも色褪せない普遍的価値のある文章を目指し、旅エッセイを執筆しています。
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記事一覧

「旅エッセイ」で世界一周

2016年2月6日。4年勤めた会社を退職し、バックパッカーならぬ"コロコロパッカー"としてスイッ…

ボリビアの秘境トゥピサで、西部劇映画の主人公になりきった日

2016年6月。世界一周に出発してから、気付けば4か月以上が経っていた。 私は南米ボリビア西部…

世界一周で自撮りを極めた女

「みくさんって、旅先で誰に写真撮ってもらってるんですか?」 世界一周の報告会や講演会で、…

カンクンで原因不明の体調不良。ベリーズ経由でグアテマラ・フローレス島へ

2016年3月。日本を出発してから、メキシコ、キューバと周遊して、約1か月が過ぎていた。 ハバ…

南米アルゼンチンからパラグアイへ。合計24時間、長距離バス旅の隣人

2016年7月1日。アルゼンチン北部の街サルタから、隣国パラグアイの首都アスンシオンを目指すこ…

チェコで万引き犯に間違われた話

2016年8月。私は中欧チェコの首都、プラハにいた。 その日、プラハから東に70キロほど離れた…

南米パラグアイの楽園で過ごす、人生の夏休み

2016年7月1日、私は南米パラグアイの首都アスンシオンを旅立つ準備をしていた。 長距離バスの中で食べるおやつが欲しい。宿近くのケーキ屋で、ラズベリーケーキとチーズケーキをひとつずつ買った。 アスンシオンのバスターミナルで待機していると、ブラジル国境近くの街、「シウダー・デル・エステ」行きのバスが到着。トランクにスイッチバッグを預けて乗り込み、右側の窓側席に座った。 「273キロメートル地点で降ろしてほしいの」 恰幅の良い運転手のおっちゃんにそう伝えると、彼は「うむ」

あの日の国境越え

「ねぇ。世界一周って、短期旅行となにがちがうの?」 そう問われ、6年前の旅生活に想いを馳…

凶悪都市、ナイロビの恩人

2016年10月13日、午後5時。モロッコ西部の湾港都市カサブランカの空港で、ロイヤル・エア・モ…

インドでサリーを着てみたら

2016年1月下旬、1週間後に出発を控えた世界一周に向け、準備は大詰めを迎えていた。 旅の相棒…

閉ざされた社会主義国、キューバの行く末

「排気ガスの臭い、ヤバすぎません!?」 タオルで口と鼻を覆って顔をしかめる私に、相棒のカ…

【支援の本質とはなにか】高山良二さんに3日間の同行をして(後編)~ バッタンバン州…

前編はこちらから▼ IMCCD(国際地雷処理・地域復興支援の会)の宿舎には、高山さんの専属通…

【カンボジア地雷処理】高山良二さんに3日間の同行をして(前編)~ バッタンバン州タ…

2017年1月。日本を出発して中南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアと東回りで旅した世界…

恋するカリブの楽園「サン・アンドレス島」

燦然と輝く太陽、どこまでも透き通るターコイズブルー。カリブ海に浮かぶ小さな楽園で過ごした日々を思い出すたびに、トキメキが蘇る。 ◇ サン・アンドレス島行きを決めたのは、中米グアテマラで出会った日本人女性から、「あの島の海が忘れられない」という話を聞いたからだった。当時26歳の私は中南米を縦断していた。 調べると、サン・アンドレス島はコロンビア領なのに、コロンビア本土から700kmも離れた場所にある。地理的にはニカラグアやコスタリカに近い。直感で惹かれ、チケットを購入した