日向みく(バンコク在住ライター)

ライター。地球の歩き方タイ特派員。善く生きる人への取材を通じて、善く生きる人を増やした…

日向みく(バンコク在住ライター)

ライター。地球の歩き方タイ特派員。善く生きる人への取材を通じて、善く生きる人を増やしたい。キャリアやビジネスなど幅広いテーマで、人や企業への取材・インタビュー記事を執筆中。住宅リフォーム営業→世界一周1年→講演活動。岡山出身。ラテン音楽好き。

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    ライターとしての成長過程を綴ります。

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    わたし個人の人生観や価値観について、自由気ままに綴ります。

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    世界を旅するなかで心を動かされたエピソードを取り上げ、いつの時代でも色褪せない普遍的価値のある文章を目指し、旅エッセイを執筆しています。

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    善く生きる人へのインタビューを通じて、善く生きる人を増やしたい。 一人ひとりのストーリーを深掘りし、その魅力や情熱を広く届けることを目指しています。その延長線上で読者の心を動かしたり、少しの行動を後押ししたりできればという想いで、日々文章を紡いでいます。

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メキシコで「折り紙」を販売してみたら。チアパス州サンクリ滞在編

2016年2月。4年勤めた会社を退職し、バックパッカーならぬ “コロコロパッカー” としてスーツケースを転がし世界一周に出発してから、3週間が過ぎていた。1か国目はメキシコ。世間知らずな26歳の女が飛び込んだ旅生活は、刺激と興奮に満ちていた。 首都メキシコシティで宿泊していた日本人宿では、毎日風変わりな旅人がひとり来て、またひとり去っていく。共有スペースのテーブルを囲んで皆で語り合う夜は、しょっちゅう「マリファナ」の話が飛び交う。 苦労したのは食事で、メキシコ料理が口に

    • 「岡山桃太郎ビジネスアカデミー」代表の川野紀行さんとスペース対談しました!

      先日5月2日(木)、「岡山桃太郎ビジネスアカデミー」代表の川野紀行さんと、Xにてスペース対談をさせていただきました。 川野さんと出会ったのは、遡ること2011年。地元岡山のNPO法人が主催するイベントで繋がりました。 川野さんは「岡山を学びで盛り上げる!」という熱い想いのもと、2008年に「岡山桃太郎ビジネスアカデミー」を設立。 本田健氏や神田昌典氏も登壇する講演やセミナー事業の企画・運営など、多方面で活躍されている方です。 そんな川野さんから4月下旬、以下のメッセー

      • 出版の夢を叶えるまでの道のり

        2024年4月27日(土)、自身初の著書『人生デザインのロードマップ 〜一生ブレない自分軸の作り方〜』を出版いたしました! みなさまの温かい応援のもと、ついに子どもの頃からの夢を叶えることができました。もう、感無量…… 2日間で、なんと115名もの方から予約注文をいただきました。こんなに大勢の方々にご購入いただけるなんて、夢にも思わなかった。 結果、カテゴリー3部門すべてで「売れ筋ランキング1位」を獲得。Kindle総合ランキングでは、320位まで順位が上がりました。

        • 【4月25・26日限定】99円にて電子書籍の予約受付を開始いたします!

          4月27日(土)に、電子書籍『人生デザインのロードマップ 〜一生ブレない自分軸の作り方〜』を発売します。 発売日に先んじて、本日より2日間限定で実施する「予約受付」のご案内です。 販売ページのご案内本日より25日(木)・26日(金)の2日間限定で、99円にて予約受付を開始いたします(定価880円)。 Amazonの販売ページはこちらです。 4月25、26日に予約購入いただいた場合、27日の発売日にコンテンツが自動配信されます。それまでのあいだ、しばしお待ちくださいませ

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          【お知らせ】2024年4月27日(土)電子書籍を出版します!

          こんにちは。バンコク在住ライターの日向です。 この度、電子書籍を出版する運びとなりました。 『人生デザインのロードマップ~一生ブレない自分軸の作り方~』を、4月27日(土)に発売します!!!(パチパチパチ) 近日中に、販売サイトのURLをご案内いたします。 子どもの頃からの夢である「作家デビュー」をついに叶えられそうで、感無量です。 「自分らしさってなに?」 「自分に自信が持てない」 「いつも他人の目や評価が気になってしまう」 「みんな楽しそうで羨ましい……」 自分に

          【お知らせ】2024年4月27日(土)電子書籍を出版します!

          世界一周で自撮りを極めた女

          「みくさんって、旅先で誰に写真撮ってもらってるんですか?」 世界一周の報告会や講演会で、よく聞かれたこの質問。 私はいつも胸を張って答える。 「自撮りです!!!」 ◇ 26、27歳のとき、1年かけてバックパックでひとり、各国を周遊した。 中南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア…… カラフルな世界は私の五感を刺激し、胸が高鳴る絶景にいくつも出会った。 そのたびに思った。 「この場所に来られるのは、人生で最初で最後かもしれない」 人間の記憶は儚い。どれだけ心が震

          世界一周で自撮りを極めた女

          カンクンで原因不明の体調不良。ベリーズ経由でグアテマラ・フローレス島へ

          2016年3月。日本を出発してから、メキシコ、キューバと周遊して、約1か月が過ぎていた。 ハバナの街に充満していた排気ガスに喉をやられたのだろうか。咳が止まらず、メキシコ屈指のビーチリゾート・カンクンでしばし休養することにした。 3月のカンクンは、乾季のなかでもベストシーズンを迎え、温暖で過ごしやすい。これなら体調も回復に向かうだろう。早く元気になって、煌めくカリブ海ではしゃぎたい。 現地では、バックパッカーのあいだで有名な日本人宿「ロサスシエテ7」に滞在した(2022

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          南米アルゼンチンからパラグアイへ。合計24時間、長距離バス旅の隣人

          2016年7月1日。アルゼンチン北部の街サルタから、隣国パラグアイの首都アスンシオンを目指すことにした。 安くておいしい牛ステーキやワイン、民族音楽フォルクローレに酔いしれたアルゼンチンの旅も、もうおしまい。 まずはアルゼンチン東部の街、レシステンシアに向かう。18時、サルタのバスターミナルで、予約していた夜行バスに乗り込んだ。 私の席は窓際。座席はリクライニング式で、ゆったり広々としている。 「Buenas noches(こんばんは)」 にこやかな笑みで挨拶し、私

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          【2024年1月時点】タイ・バンコクでの不妊治療について(病院選び、保険申請、染色体検査など)

          本記事は、タイ・バンコク在住の筆者夫婦が現地で行った不妊治療(顕微受精)に関するものです。 タイにおける不妊治療(病院選び、保険申請、染色体検査など)に興味がある方向けの内容になっています。 はじめに 5.5組に1組の夫婦が不妊に悩んでいるとされる昨今。筆者のまわりでも、「実は私も……」という話をよく聞きます。 ただでさえ心身の負担が大きい不妊治療。ましてや海外でとなると、不安や疑問を抱えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 私もそうでした。 不妊治療にお

          【2024年1月時点】タイ・バンコクでの不妊治療について(病院選び、保険申請、染色体検査など)

          チェコで万引き犯に間違われた話

          2016年8月。私は中欧チェコの首都、プラハにいた。 その日、プラハから東に70キロほど離れた町、「クトナー・ホラ」近郊の観光名所に日帰りで向かう支度をしていた。 午前9時ごろ、電車が発着するプラハ中央駅に到着。駅はまるで空港のように広々としている。 クトナー・ホラ行きの電車は1時間に1本。腕時計を見ると、次の電車まであと30分ある。駅構内にスーパーを見つけたので、昼食を調達することにした。 陳列棚をぐるぐると回り、パン、野菜、果物、冷凍食品、惣菜と各コーナーを物色す

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          86歳、タイ人フォトグラファーが歩む「好きなことに没頭する人生」

          2023年10月、タイ・バンコクの大型商業施設「True digital park」にて、写真展『Traversing Time Through The Lens』(レンズを通して時を超える)が開催された。 ギャラリーには、古き良きタイの豊かな日常が切り取られた62点の作品が展示。大勢の来場客で賑わった。 「今日の日を迎えられて、心から嬉しく光栄に思います」 こう穏やかな笑顔で語るのは、バンコク出身のチャイロッド・マハダムロンクル氏、86歳。創業1964年、タイを代表す

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          サンタさんへ、懺悔します

          拝啓、サンタクロースさま。 ご無沙汰しています。元気にしてらっしゃいますか? あなたにこうして手紙を書くのは、小学校5年生ぶりです。時の流れは早いもので、私はもうアンチエイジングが欠かせない30代になりました。精神年齢はまだ23歳くらいなんですが。 「死ぬまで地元岡山で暮らす」と信じて疑わなかったのに、社会人3年目のときに千葉出身の男性と出会い、結婚し、なんと今は南国タイに住んでいます。人生ってわからないものですね。 20年以上もの月日が経った今、あなたに謝りたいことが

          つわり日記(妊娠6週〜16週)

          10月7日(6週2日) 夕方過ぎから体調が悪化。悪阻がついにきてしまった。 10月10日(6週5日) めちゃくちゃキツイ1日。朝食後、激しい睡魔に襲われてベッドでひと眠り。永遠に寝られる。しかし原稿の締め切りが迫っているので、寝転びながらスマホでぽちぽち。気持ち悪い。昼食は無性にソース系が食べたくなり、キャベツ、もやし、豚肉炒めを作る。お好みソースとマヨネーズをかけて食べた。夕方、ふっと楽になり、ヴィラで買い物して料理。ビーフシチュー、トマトとナスのケチャップ炒め、パン。食

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          南米パラグアイの楽園で過ごす、人生の夏休み

          2016年7月1日、私は南米パラグアイの首都アスンシオンを旅立つ準備をしていた。 長距離バスの中で食べるおやつが欲しい。宿近くのケーキ屋で、ラズベリーケーキとチーズケーキをひとつずつ買った。 アスンシオンのバスターミナルで待機していると、ブラジル国境近くの街、「シウダー・デル・エステ」行きのバスが到着。トランクにスイッチバッグを預けて乗り込み、右側の窓側席に座った。 「273キロメートル地点で降ろしてほしいの」 恰幅の良い運転手のおっちゃんにそう伝えると、彼は「うむ」

          南米パラグアイの楽園で過ごす、人生の夏休み

          あの日の国境越え

          「ねぇ。世界一周って、短期旅行となにがちがうの?」 そう問われ、6年前の旅生活に想いを馳せる。たしかに当時、私にとって長旅でしか得られない「なにか」があったのだ。 鮮やかに脳裏に蘇ったのは、羊たちが草を食む草原をバスで横切り、大海原を船で渡り、トラブルに見舞われながらも未知なる異国に胸をときめかせて国境を超えた、あの日。 そうだ、私がどうしようもなく旅情を掻き立てられたのは、時間の制限なくのんびりと移動していたときだった。そんな日々のことを綴ってみよう。 インド編(バ

          凶悪都市、ナイロビの恩人

          2016年10月13日、午後5時。モロッコ西部の湾港都市カサブランカの空港で、ロイヤル・エア・モロッコという航空会社の飛行機に乗り込んだ。行き先はケニアの首都、ナイロビ。 膨らましたグレーのネックピローを装着して、機窓から外を覗く。空は夕陽に染まり、刻一刻と変わるマジックアワーに見惚れつつ、心はざわついていた。 遡ること1か月前、私はリスボンの宿のベッドの上で、PCと睨めっこをして旅のルートを練っていた。Skyscannerで航空券を調べると、アフリカ大陸内を移動するフラ