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まだ見ぬ君に想いを馳せて、かやねずみ(前編)

それは去年。
秋のことだったかなぁ
昼間、見慣れた荒地 草ぼうぼうの、そこで発見したんです。
そこは僕の仕事の資材置き場に隣接した、よそ様の耕作放棄地です。

「あれ、何じゃろう? いつからあったっけ? あんなもん」
カヤの葉で綺麗に編まれた繭の様なもの。3つ4つくらいあったかなぁ、いやもっとか、、、
すぐに携帯で調べました。

《カヤの茂みで暮らす鳥、カヤの葉で巣を作る鳥》

手毬くらいの大きさでしたし、鳥の鳴き声の絶えない茂みでしたからねえ、

「あ、鳥じゃねえわぁこれ」
「え!? へぇ~、 カヤネズミかあ、、」
「  知らんっかったなあ、、、」

もう僕はこの時点でなんだか興奮気味にさらに詳しく検索を続けました。
そこには、
[稲のお米を食べる害獣と思われていたこと。]
[それは実は誤解であること。]
[それに加えて環境整備が進み、住む場所居場所がどんどん無くなっている  
 と云うこと。]
[日本で暮らす最小のネズミであるということ。]
そういう事々が書かれていました。

「ここに・・・そんな貴重な、不憫でか弱い小さな小さな生き物がおるんかあぁ、、」 
「しかもひょっとしたら案外と沢山・・・」

「なんていい日だ今日は!こんな発見があるなんて!」
「いや、発見じゃないなめぐり逢い、めぐり合わせか」

なにやらジーンとしてしまいます。

次回(後編)に続く


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