デカルトとレヴィナスを並べて語る理由
以前、後期レヴィナスの〈近さ〉概念について考察した記事を書いたことがある。
『存在の彼方へ』で頻出する〈近さ〉は、ハイデガーに極まる近代的存在論への批判概念として、レヴィナスの哲学体系全体をつらぬいて在ることを拙いながらも示そうと努めた。
振り返って読んでみると、仔細に論じるべき大きなテーマがいくつも配置されており、結局何ひとつ深く語れずに、全体を外観するにとどまったという印象をもった。一つのテーマをもっと丁寧に論じる姿勢が必要だと思った。次回以降の課題にしたい。
とは