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生成AI音楽ってもしかしたらマイナージャンル好きには福音かもしれないという話(おまけ付き)


AI音楽の本当の「ヤバさ」

AI技術の進歩はすごいものです。Chat GTPからStable Diffusionに至るまでAIの日進月歩ぷりは目を見張るモノがあります。寝食をしない神童ともいうべき学習能力を発揮して我々人類がうん千年かけて築き上げた技術や文化やらを飲み込もうとしています。

さて私は最近その素晴らしい技術の結晶の一つであるSunoと呼ばれるサイトで色々と作曲家(というより作詞家兼音楽プロデューサー)紛いなことをしております。
早速幾ばくか音楽を公開していますがなかなか閲覧が伸びず苦戦中でございます。
公開せずに闇に葬られた数々のボツ作品を含め色々作ってみたわけですがこれは本当にすごい。何がすごいかというとカバーしているジャンルが本当に多い!伝統的なクラシックから最新のEDMまで命令すれば何でもだしてくれます。本当に素晴らしいものです。

これ作曲家は失業するのでは?と心配になる人もいるかも知れませんが個人的な意見をいうとそれはおそらく杞憂です。AIの作曲には人間の作曲家と比べて多くの至らない点があるためです。(これについても後日まとめを作りたいと思います)

さてAI作曲をある程度触れてみたり他のAI作曲ユーザーを見て気づいたことがあります。それはAI作曲の「ヤバさ」もとい「本物の底力」とは「ずぶの音楽素人が好きなジャンルの音楽を地産地消できる」ようになるということではではないかと思いました。

全人類作曲家時代?!

AI作曲のすごい点は「全くのずぶの音楽素人が」「それなりなクオリティの曲をすぐ作れる」点にあります。

世の中には「音楽聞くのは大好きだけど技能や知識は・・・・・。」という人間が多く存在します。
他人が聞くに耐えるレベルの演奏や歌唱ができる人間なんてこの世の中には全人口の1%もいないはずです。もしそんな人間が1%もいたらAdoさんや松本孝弘さんレベルの逸材が日本から1000人ぐらいでてこないと話が合わないはずです。

ほとんどの人は3才児が音の出るおもちゃで遊んでる程度の演奏やカラオケで苦笑されるレベルの歌唱技能しかないはずです。そしてまた筆者もその程度のレベルしかないです。

また金銭的な問題もあります。DTM打ち込みですら機材が10万や20万に達するレベルです。ギターやバイオリン、ピアノなどの生の楽器に至っては文字通り天井知らずです。またコード進行や曲の構成などの音楽理論を学ぶにしてもやはり金も時間もかかるでしょう。音楽というのはたとえ趣味で手を出すとしても他のジャンルと比べると圧倒的に敷居が高いです。

しかしAI作曲はどうでしょうか?自作の歌詞、あるいはAIに考えてもらった歌詞を打ち込んで自分の好きなジャンル名をうち込めばあっという間に自分の好きな歌詞で好きなジャンルの曲をそれなりなレベルで作ってもらえます。ものすごいブレイクスルーが起きているわけです。もはや誰もが作曲家時代です。
親の介助が必要かもしれませんが乳幼児が「ばぶばぶ」と言ってるのを歌詞に起こして作曲すればそれは「乳幼児が音楽をプロデュースした」ということにすらなります。すごい時代です。

マイナー音楽ジャンルに新たな供給が生まれる

さて、世の中には数あまたの音楽ジャンルが存在します。その中にはかつて一斉を風靡して数多くの曲が作られたものの現在ではさっぱり音沙汰のないジャンルもあります。
個人的な例を上げると80年代のヘヴィメタルです。かつて数多くのバンドが数多くの素晴らしい曲を生み出しましたが現在は本当に少数のバンドが残るばかりで多くのバンドは解散や活動停止、あるいは長い音楽活動でスタイルがあるいはメンバーが変わってしまいました。

こういった例は多くあると思います。「全盛期のモトリークルーみたいな曲がほしい」とか「90年代風のギャングスタヒップホップ風の曲がほしい」とか「中期あたりのリンキン・パークみたいな曲がほしい」、「最初期のアヴェンジド・セヴンフォールドみたいな曲がほしい」あるいは「昭和のアイドル歌謡曲風な曲調で歌詞の内容は現代風な曲がほしい」という需要や「80年代フレンチテクノポップをボカロが歌ってるような曲がほしい」などの需要もあるかもしれません。

また海外でメジャーながら日本でマイナーなジャンル、あるいはその逆も挙げられます。
たとえばエレクトロスイングは海外でかなり人気の高いジャンルです。しかし日本ではあまり馴染みのないジャンルのように感じます。そのせいか私は日本語歌詞のエレクトロスイングは見たことがありません。(もしかしたら私が知らないだけであるのかもしれませんが)
逆に海外でも完全英語歌詞で英語圏のひとにも歌いやすいアニソン風の曲調の曲の需要があるかもしれません。

そういった需要を満たすのにAI作曲ツールは最適です。様々なジャンルを網羅している上多言語にも対応してるAI作曲ツールは上記のような需要を満たしうるわけです。
まさにドラえもんのうたにある「あんなこといいな できたらいいな」ならぬ「あんな曲いいな 聞けたらいいな」です。

廃れかけたジャンルが大復活!?新興ジャンルと「核融合」!?

さてそうして一度廃れて忘れ去られかけた音楽がまた復活してくると、そのジャンルが「再発見」される可能性が出てきます。
そのジャンルの曲を今まで知らなかった、あるいはあまり馴染みがなかった人たちがそのジャンルの音楽を聞いて「なんだこれは!すごい!」となるわけです。
そのさい起きることが予測されるのは「ジャンル融合」です。つまり「自分が現行で知っている、好きなジャンル」と「新しく知ったジャンル」の両方の音楽の要素を受け継いだ「全く新しい音楽」がうまれてくる可能性があります。

AI作曲のすごいところはそれを生み出すことをアーティストだけでなく一般の音楽好きにまで可能にした点にあります。AI作曲ツールの強みの一つに様々なジャンルを網羅している上多言語にも対応してると先にも上げておきましたが、プロンプトを混ぜることにより複数の音楽の要素を併せ持った音楽を作ることも可能です。

ものすごい事になっていますね。音楽はこれからは全人類の人数と同じ数のジャンルが存在するようになるかもしれませんね。
個人的にはポルトガル語のラップ演歌とか聞いてみたいですね。

ここまで読んでくれた方へのちょっとしたおまけ

というわけでお話はここで終わりになります。
最後に先ほど言及した個人的に見たことのない音楽ジャンル「日本語歌詞のエレクトロスイング」を早速作ってみたので歌詞と一緒にここにおいておきます。

「うさぎのダンスはたらったらんたた」

まん丸のお月さま
空に登りゃあ
そりゃうさぎも踊るのさ
浮かれちゃうのは
不可抗力よ
踊れ今夜は
踊らにゃ損損
うさぎのダンスは
たらったらんたた

そそらそらそら
うさぎのダンス
月夜の晩に
足音鳴らせば
猫も杓子も
つられて踊るよ
たらったらんたた
うさぎのダンス

踊れ今夜は
たらったらんたた
うさぎのダンスは
たらったらんたた
猫も杓子も
たらったらんたた
うさぎのダンスは
たらったらんたた


最後にYoutubeチャンネルも紹介します。
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