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8泊9日台湾旅行記~序章~

2024年2月10日から18日まで台湾に旅して来た。
おそらく自分史上最長の旅だと思う。
8泊というのは正確には6泊であとの2泊は前後の空港での前乗りで、空港ではほぼ眠れなかったのでキツくなかったと言えば嘘になる。
4年ぶりの海外であり台湾である。
今回は台北と台南でそれぞれ3泊した。
台南は初めて訪れる。
以前から友人たちに「台南は愛茉さんの好きなタイプの街だから行った方がいいよ」と言われていた場所だった。

あたしはそそっかしいから旅に出ても何かしらやらかしてネタを作って来るのだけど、今回は出発前から盛大にやらかしてしまった。
帰国便の予約日を1日前に入れていたのだ!
気づいたのが前日で、一瞬目の前が真っ暗になり、頭が真っ白になった。
台南の滞在が実質的に1日半になってしまう。
初めての台南でそれはない。
気づいたのが出先だったので、帰宅してから猛然とリプランニングに励む。
こういう時のあたしの瞬発力は自分で言うのもなんだけど、すごいものがある。
普通だったら絶望で何も手がつかなくなるところ、MacBookを駆使していくつもブラウザ開いてタイガーエア、Booking.com、台湾鉄路などなどのサイトを同時進行的にチェックして、最終的には当初の予定よりも1日増しのプランを完成させていた。
ミスした帰国便の¥33000ほどのチケット代は無駄になってしまったけど、せっかく行くのにそれくらいの代償はなんだと言うのだ。
こう言う時は得てしてハイな気分になって金額なんてどうでも良くなってしまう。
リプランニングの結果、帰国便は羽田じゃなくて成田になった。
結果的にこれは帰国してからの行程にプラスになった。
と言うのも、その日は午後から赤羽で友人と会う約束をしていたのだ。
調べたら成田から直行のリムジンバスが赤羽まであった。

空港で夜を明かすのは初めての経験だ。
国際線のターミナルは24時間営業だから終夜営業の飲食店もあるし、おそらく同好の士がいるだろうから問題はないだろう。

最大の問題は羽田空港までと成田空港からの服装問題だ。
なにせ日本は冬、台湾は夏に近い気候である。
多少の気温差ならともかく季節が真逆であるから、この前後の移動中の防寒のための上着をどうするかが悩ましい。
台湾旅行通の友人に聞いたらウルトラライトダウンベストなりジャケットなりを羽織って現地では圧縮袋で荷物にしてしまうとのこと。
あいにくその手のアイテムは持っていないし、LCCの機内持込制限の10kgの壁があるから余計な荷物は持って行けない。
最初は空港のロッカーに預けようかと思ったのだけど、1日400円だから7日(当初のプラン)で2800円になる。
少しでも予算を切り詰めたいので、この金額は痛い。
なので、どうせ空港までと空港からはバスに乗るから外を歩く時間は短いし、多少の寒さは気合いで乗り切ることにして、タイミングよく古着で手に入れたブルゾンを羽織って行くことにした。
これは3日前にセカンドストリートで買ったものだ。
他にも半袖の真っ白なワンピースも買えて現地で重宝した。
古着に関してはいつもタイミングよく欲しいものが手に入る。
ブルゾンは軽くて薄いけど一応裏地が起毛になっているので、最低の防寒にはなる。
この作戦は結果的に功を奏した。
成田着になってしまったから羽田のロッカーに預けるわけにはいかないからだ。
それにロッカーの預け期間は最長で7日なので延長するわけには行かなかった。
チケットを取り直す時に羽田を選ばなかったのは、運賃が高かったからだ。
諸経費込みだと4万円になりそうだった。
ところが成田だと34000円ほどで済む。
普段だったら絶対に成田なんて不便だから使わないけど、この時は成田様様だ。

エアチケット予約ミスのドタバタで出発前から余計なパワーを使ってしまった。
SNSでは「それでこそ愛ちゃん、期待を裏切らない」とか受けたから良しとしよう。

しかし問題はそれだけではなかった。
あたしの荷物の多さは友人の間では定評がある。
とにかく多いのだ。
あったらいいなレベルの物をあれこれ持って行くので、毎回多いし重たいしで大変な思いをする。
それでも通常の国内旅行なら機内持込サイズのキャリーケースに入れば良いのだが、今回はLCCである。
最低サイズの持込荷物の壁がある。
少しでも重量を減らすためにキャリーケースではなくて、去年真冬の小樽に行く時に購入した大型のリュックにした。
これがちょうどLCCサイズなのだ。
ショルダーバッグと合わせて10kg以内に荷物を収めるのに、何度もシミュレーションした。
服が嵩張るのがネックだった。
重さではクリアするけど、詰め込みすぎるとリュックが膨らんで厚みが制限を超えてしまう。
圧縮袋でコンパクトにしても限界があるので、途中で洗濯することにして服を出来るだけ減らしてなんとか制限以内にした。

なんとか10kg以内に
荷物はこのふたつ

それと悩んだのが液体類の持込だ。
1リットルサイズのジップロックに入る量の液体類はそれほど多くない。
液体だけじゃなくてクリームやジェルやスプレーまでもがこの対象である。
なのでシャンプーや洗顔フォームは現地のドラッグストアで購入することにした。
しかし、苦労した液体類の持ち込みも保安検査では日本でも台湾でもチェックはガバガバで、本来ならバッグからトレイに出さなければならないのに、そのままでも問題なかった。
あの苦労はなんだったのか。
小分けしてなかったとしてX線検査で引っかかるのかも知れないからあまり大胆に大きなサイズの液体類を持ち込むのは無理だろうけど、ちょっとした物なら荷物に入れておいても良さそうだよね。

真ん中のジップロックが液体類

もうひとつ大変なことがあった。
以前は海外に行く時はレンタルのWi-fiルータを利用していたのだけど、余計な荷物になるし充電を気にしないとならないので、今回はeSIMにチャレンジした。
auのサイトの説明に従いSIMロックを解除しようとした途中で行き詰まってしまった。
慌てて地元の店舗の予約を取ってスタッフにやってもらった。
ところが予約購入したeSIMがアクティベート失敗してしまう。
問い合わせしようにも週末は営業していない。
仕方ないので別な業者のeSIMも購入した。
こちらは無事にアクティベート出来た。
余計な出費になったけど、幸いなことにどちらも安かった。

そんな苦労の末に出発した。
地元を土曜日の夕方の最終空港行きのバスに乗り、羽田第3ターミナルには夜の7時45分着。
翌朝の5時が出発時刻なので、まずは4階の飲食街に行きトルコ料理のお店でアナダケバブのプレートとチャイで夕食にする。

アナダケバブプレート


すぐに閉店してしまったのでそのままお店の前のテーブルと椅子を確保して出発までここに居た。

出発便の電光掲示板
5:00の台北行きIT217が搭乗するタイガーエア

3時半からチェックインが始まるので、その前からカウンター前に並び、早めにチェックインを済ませて保安検査や出国検査を受けて搭乗ロビーに向かう。
荷物のサイズ、重量ともに問題なく通過できた。

チケットはベーシックプランだけど、座席指定のオプションだけ付けた。
ワンランク上のプランよりもこの方が少し安い。
前方席指定なので+1700円。
乗り込んだら隣2席に誰も来なくて良かった。
通路隔てて反対側も窓際席しか人は居なかった。
それも関係者みたいだ。

離陸するときの羽田はまだ暗かった。
本来なら富士山が見える側の席だけど、当然まだ暗いので何も見えなかった。
台北桃園空港に着くのは7:55だけど1時間の時差があるから3時間55分のフライトになる。
先は長いしほぼ徹夜だから眠れるだけ眠っておこう。

タイガーエアのマスコット
2列目はガラガラだった

台北初日編に続く。



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