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状況対応リーダーシップ

これまでに、6社ほど転々として来た。
うち1社を除いては、外資系である。
日系企業と比べると転職組が多く、
転職回数が多いことが割と当たり前と
いう空気
の中で働いてきた。

様々な上司に仕え、
様々な部下を持ち、
様々な同僚と時間を共にした。

人それぞれ、皆さん個性があって、
気持ちよく仕事ができる人もいれば、
付き合うのが大変な人もいる。

振り返ってみれば、全ては自分に
とって大きな学びになっていて、
必要なときに必要な人と出会って
きた
のだろうと解釈できる。

とはいえ、四半世紀以上も経てば、
「なんでこんな人と一緒に仕事をする
ことになってしまったのだろう?!」
と叫びたくなる瞬間というのも、
一度ならずあったことは事実。

先日、ある面接を受けていた際に、
部下とはどのように関係性を築いて
きたか
と問われた。

かつての経験を踏まえた私の回答は、
「状況対応リーダーシップ」に準じて
関係性を築くようにしてきました、
というもの。

これは、『1分間マネジャー』などの
「1分間シリーズ」著者としてで有名な
ケン・ブランチャードと、
行動科学者のポール・ハーシー
提唱した理論。

要は、部下の成熟度合い(レディネス)
次第で、対応の仕方を変えるという
考え方である。
部下を、今の状況から成長させる上で、
最も適切な対応を取る、だから、
状況対応リーダーシップと呼ぶのだ。

この理論の解説に関しては、
著者、コーチ、コンサルタントとして
ご活躍されている松山淳さん執筆の、
こちらのページが非常に分かりやすい。

ここにあるように、部下の成熟度合い
に応じて、上司としての自分の関わり
方をコントロールしていた
のである。

実際どこまで出来ていたかはさておき、
少なくともこの枠組みを意識すること
によって、
・部下の現在の状況はどんなものか?
・その状況に最適な対応方法は何か?

という問いを自らに投げかけ、
脳がその解を探すモードになる。

これまでに一緒に仕事をした部下の
中には、私との相性が良かった人も
いれば、悪かった人もいる。
しかし、相性の良し悪しをどうこう
言っても仕方がない。
成果を出せるかどうかが、仕事に
おいては重要
なのだ。

成果を出すためには、部下にしっかり
パフォーマンスを発揮してもらうことが
欠かせない。
そのためにも、現在の状況を把握して、
どのような対応を取ればベストな結果を
出せるよう導けるかが大切なのだ。

状況対応リーダーシップを学び、
意識して使うようになってから
早や15年以上。
そもそもの理論の提唱からは
既に45年も経っているが、
その有用性は今も健在。

優れたビジネスパーソンは、
自然とこの理論に即した行動を
取っている場合も多い。
無意識に体が動くまでは行かずとも、
ことあるごとにこの理論を思い出し、
使い倒す
意識は持ち続けたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。