月刊ピンドラーマ

ブラジルを知るための雑誌。 おそらくサンパウロ唯一の日本語フリーペーパー。 2006年…

月刊ピンドラーマ

ブラジルを知るための雑誌。 おそらくサンパウロ唯一の日本語フリーペーパー。 2006年6月から刊行中。 HP https://www.pindorama.info/ #ブラジル #サンパウロ

マガジン

  • 月刊ピンドラーマ2024年5月号(vol. 215)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から休まず刊行中。

  • 月刊ピンドラーマ2024年4月号(vol. 214)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から休まず刊行中。

  • 月刊ピンドラーマ2024年3月号(vol. 213)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から休まず刊行中。

  • 月刊ピンドラーマ2024年2月号(vol. 212)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から休まず刊行中。

  • 月刊ピンドラーマ2024年1月号(vol. 211)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から刊行継続中。

最近の記事

ホントにあった詐欺のはなし 月刊ピンドラーマ2024年5月号

・カーザ・ダ・プリマヴェーラ 昨年11月中旬、平日の朝10時過ぎ頃、日課にしているアクリマソン公園でのジョギングをしに公園の近くを通りがかった時、60~70歳くらいの人相の良い小柄なブラジル人男性が 「カーザ・ダ・プリマヴェーラはどこですか?」 と尋ねてきた。そんな店の名前は聞いたことがないと言うと、 「私はカンピーナスから30キロの小さな町に住んでいる。今日の朝早くバスでチエテターミナルまで来てそれからタクシーでカーザ・ダ・プリマヴェーラまでと頼んだらここで降ろされたんだ

    • 「行けたら行く」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2024年5月号

      科学者のジョゼ・ガリジア・トゥンディージ(José Galizia Tundisi)によると、ローマで行われた環境心理学調査によって、公園の近くに住む子どもは攻撃性が低くなることが示されたとのことです。興味深いですね。自然との接触のおかげで幸福な子どもになり、その結果、幸福な大人になるのだと、私は思います。 このことで私が思い出すのは、フランスの歌手マクシム・ル・フォレスティエ(Maxime Le Forestier)の「Date Limite」という曲です。この曲はまさに

      • 島田愛加さん(東京都出身)     <新連載>21世紀の日系移民(第1回) 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年5月号

        ◎ブラジルに来た経緯 昨年から、サンパウロ市リベルダーデ区に住み始めた島田愛加さん。現在、執筆業に打ち込むかたわら、ブラジル人の夫が立ち上げた出版社を手伝い、多忙な日々を過ごしている。 10代の頃からアルトサックスの演奏を始め、高校では日本の吹奏楽において高校野球の「甲子園」に匹敵する普門館の全国大会で金賞を2回受賞、その後音楽大学に入りクラシックを学ぶ。卒業してからは音楽に関わる仕事に就きながらも、小学校時代に出会ったボサノヴァをプロとして演奏したいという思いがどんどん

        • ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年5月号

          ☺オーヴォ・デ・パスコア ブラジルではパスコア(謝肉祭)の時期に大きな卵型のチョコレート(オーヴォ・デ・パスコア)をプレゼントするのが習慣となっている。 今年、サンパウロ州ソロカーバ市のペットショップがペット用のオーヴォ・デ・パスコアを売り出したところ、大人気で売り上げが去年の3倍となった。原料はチョコレートではなく通常のペットフードと同じものを使っていて害は全くないそうだ。犬用にはミルクと肉、バーベキュー、鶏の味が、ネコ用には肉と魚味のものが用意されている。 ペットシ

        ホントにあった詐欺のはなし 月刊ピンドラーマ2024年5月号

        マガジン

        • 月刊ピンドラーマ2024年5月号(vol. 215)
          4本
        • 月刊ピンドラーマ2024年4月号(vol. 214)
          10本
        • 月刊ピンドラーマ2024年3月号(vol. 213)
          8本
        • 月刊ピンドラーマ2024年2月号(vol. 212)
          8本
        • 月刊ピンドラーマ2024年1月号(vol. 211)
          7本
        • 月刊ピンドラーマ2023年12月号(vol. 210)
          9本

        記事

          「栗スイーツ」 栗御殿への道 第10回 田中規子 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          農場を訪れたお客さんにモンブランを作っていると「いつからパティシエですか?」と言われることがあり、とんでもなくお恥ずかしい限りである。これまで何が一番大変だったかというと、車が横転したことでもなく、鋸で怪我したことでもない。ロールケーキ作りを覚えねばならなかったことだ。栗の加工品をつくるのも当初からの目標だったが、私の役目はせいぜい焼き栗や栗ペーストといった一次加工品の製造販売で、まさか栗スイーツまで私がつくることになるとは全く思っていなかった。 10年前、生栗や栗を茹でて

          「栗スイーツ」 栗御殿への道 第10回 田中規子 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          実録エッセー『来週、必ず払うから』 カメロー万歳 第91回 白洲太郎 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          先日、いつものように青空市場で安物アクセサリーを売っていると、でっぷりと太ったねーちゃんがヘソ出しルックでクネクネと腰を振りながら近づいてきた。タンクトップからはみ出さんばかりの胸元には、バナナどころか山芋が数本は挟めそうな谷間が深く形成されていたが、殿方の勃起を誘発するという類のモノではなく、むしろ目を逸したくなるほどの肉肉しさである。このお方、名前は存じ上げぬが、もちろん顔見知りであり、たまに我々の屋台で買い物をしてくれる地元民であった。 しかし、今日はいつにも増してク

          実録エッセー『来週、必ず払うから』 カメロー万歳 第91回 白洲太郎 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          蚊にかまれまくる今日この頃 開業医のひとりごと 秋山一誠 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          ブラジルは定期的に蚊(ヤブカ)が媒介する感染症が暴発します。筆者は開業してもうすぐ30年ですが、その間に何回も黄熱とデング熱の流行があり、それだけでは足りないのか、さらにジカ熱とチクングニアまで流行しました。過去に書いたのをみてみると初めて2010年に黄熱とデング熱についてひとりごとしたのを皮切りに、2014年から2018年まで毎年テーマにあがっていました。そして当地では現在またこの手の感染症が大流行しています。 今年の流行の特徴は色んな感染症がごちゃまぜになっているところ

          蚊にかまれまくる今日この頃 開業医のひとりごと 秋山一誠 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          「Padoca do Mani」&「Nit Bar de Tapas」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          Padoca do Mani 所在地:R, Joaquim Antunes, 138 - Jardim Paulistano 電話:(11) 2579-2410 Instagram:@vemprapadoca TV番組、マスターシェフの審査員も務めるエレーナ・リッゾのManiは世界のベスト50にも選ばれたことがある独創的でおいしい料理を出すレストランである。以前は年に一度ぐらいのペースで行っていたが、最近はサンパウロのレストラン価格が高騰していて行けていない。ちなみに昨

          「Padoca do Mani」&「Nit Bar de Tapas」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          ミゲル クラッキ列伝 第173回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          2026年に行われるワールドカップ北中米大会の開催やメッシらがインテル・マイアミに加入したこともあって、近年ますます盛り上がりを見せるアメリカのサッカー界。 古くはペレやベッケンバウアーが在籍したニューヨーク・コスモスが存在感を見せた北米サッカーリーグ(1967-84年)も行われていたアメリカに最初に渡ったブラジル人GKがいる。 ミゲルの登録名で知られた名GKだ。 1937年、ミゲル・フェレイラ・デ・リマはブラジル北部のリオ・グランデ・ド・ノルテ州のマカイーバで生まれた

          ミゲル クラッキ列伝 第173回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          「ブラジルの二面性」 黒酢二郎の回想録  Valeu, Brasil!(第7回) 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          前回は、ブラジル各地で生活し、この国の魅力にはまり込んでいったこと、病気で寝込んだ際に「おふくろの味」の差し入れをもらい、その後は恩返しのつもりで魔法にかかったかのように仕事に打ち込み始めたことをお話しました。 実は昨年(2023年)初旬に暫く日本に滞在したのですが、その際にちょっとした違和感を覚えました。日本では、というか正確には私が訪れた場所では、行き交う自動車はピッカピカ、道行く人々は揃って小奇麗な出で立ち、咥えタバコで歩いたり交通ルールを破る不届き者は殆どおらず、路

          「ブラジルの二面性」 黒酢二郎の回想録  Valeu, Brasil!(第7回) 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          ジャイメ・レルネル(建築家、元パラナ州知事、1937-2021) ブラジル版百人一語 岸和田仁 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          2021年5月27日、建築家・都市計画家として国際的に著名なジャイメ・レルネル元パラナ州知事が亡くなった。世界中のメディアが訃報記事を報じていたが、ユダヤ専門通信社であるJTA(ユダヤ通信社)の英文記事では、「世界で最も影響力のある建築家・都市計画家であるジャイメ・レルネルが亡くなった。彼はブラジル・ユダヤコミュニティーにも深く関与していた」と書き始め、後半では、「わがユダヤコミュニティーは、一人の偉大なユダヤ人を失い、ブラジルは一人の偉大な人物を失った」とのパラナ・ユダヤ連

          ジャイメ・レルネル(建築家、元パラナ州知事、1937-2021) ブラジル版百人一語 岸和田仁 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          「Mercado aquecido」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          マッキンゼーのデータによると、ブラジルの美容のマーケットは世界で第4位の大きさです(米国、中国、日本に次ぐ)。 ABIHPEC(パーソナルケア用品・香水・化粧品の産業関連のブラジルの協会)によると、美容業界はこの5年間で567%成長しました。 SEBRAE(中小零細企業をサポートする非営利団体)は、男性にフォーカスした美容業界は今後2030年まで毎年9.1%成長していくだろうと指摘しています。 GoogleとOfferwiseによると、ブラジル男性の過半数が2024年上

          「Mercado aquecido」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          日伯のダンボール会社でデザインを担当した高嶋伸好(たかしま・のぶよし)さん 移民の肖像(最終回) 松本浩治 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          「私みたいな人間は珍しいと思いますよ」―。サンパウロ市リベルダーデ区に住む高嶋伸好さん(86、北海道生まれ)は、青年期に渡ったブラジルと帰国後の日本でそれぞれ違うダンボール会社のデザイン担当の仕事を行い、60歳の定年後に再びブラジルに戻ってきたという貴重な経験を持っている。 父親がフィリピンのマニラで戦死し、第2次世界大戦後、2人兄弟の長男として母親に育てられた高嶋さん。神奈川県内の法政大学附属第二高校に通ったが、卒業前から1年ほど、「遠い親戚だった」ダンボール会社『横浜紙

          日伯のダンボール会社でデザインを担当した高嶋伸好(たかしま・のぶよし)さん 移民の肖像(最終回) 松本浩治 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          ☺ブラジルのドライバー達 先月8日、パラナ州ポンタ・グロッサ市で、マジックで書いたナンバープレートを付けたオートバイの運転手が警察に逮捕された。警察の調べでは、番号自体は登録通りだったそうだ。 同じく先月11日ゴイアス州サント・アントニオ・ド・デスコベルト市からブラジリアに走行中のバスが、車両が故障したとの理由で路線の途中で停車し、満員の通勤客を降ろし車庫に向かった。始点から乗っていた乗客によれば、バスは最初からハンドルが半分しかなく、運転手はそのまま途中まで運転していた

          ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年4月号

          サンパウロから週末の小旅行~弥勒寺とシティオ・アラカワ~ 青木遼 月刊ピンドラーマ2024年3月号

          弥勒寺 Templo Torre Miroku 最初に、その寺の名前を聞いたときに、えっ?と思った。どこにあるの?その弥勒寺?ここはブラジルだよね? そうした疑問を抱えながら向かうと、サンパウロから50キロの町、リベイロン・ピーレスの湖の奥にその寺はあった。美しい姿をして。人類の宗教心は人が人であるが故に大事なものと思う。この寺を創立した中橋ミノル氏の宗教心の発露であろう。世界救世教が包括する《東方之光》の祭神は、大光明真神(みろくおおかみ)、明主之御神(めいしゅのみか

          サンパウロから週末の小旅行~弥勒寺とシティオ・アラカワ~ 青木遼 月刊ピンドラーマ2024年3月号

          チアゴ・ネヴェス クラッキ列伝 第172回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2024年3月号

          古くはヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)に在籍し、ブラジル代表で活躍したアモローゾ。近年であればアルビレックス新潟でプレー後、パウメイラスで南米制覇を果たし、ブラジル代表のユニフォームを着たロニ。Jリーグでプレーした当時、決してビッグネームでなかった選手たちが、ブラジルに帰国後ブレークする例がある。 ベガルタ仙台でプレーしたチアゴ・ネヴェスもその一人である。 「その時が来たと認めないといけない。スパイクを脱ぐ時だ」 2023年10月、チアゴは38歳にしてプロサッカー選手

          チアゴ・ネヴェス クラッキ列伝 第172回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2024年3月号