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身体に対しての丁寧な観察

太っている人であっても、平均的な人であっても、太っている人は太っている状態を維持し続けていますし、平均的な中肉中背の人もその状態を維持し続けています

基本的には。

お菓子を食べる機会が増えたり、食べる量が増えたり、その維持が崩れて、太っている人がさらに太ったり、平均的だった人も少し太ったりと、その均衡、維持が崩れることが生きている中で起きることがあります。

自分が普段の自分ではなく、いつもよりも太った状態になったとき、私たちは自分自身の生活を顧みます

「最近、仕事のストレスが溜まって、お菓子を食べて紛らわせているなあ」
自制心がなくなっていて、だらしなくなっている」

食べる量が増えていることと、日々の生活や心理状態、人生のストレスのかかるイベント等、なにかを関連づけて、反省したり、対策を考えたり、(開き直ったり)納得したりします。

私たちにとってのわかりやすい変化の指標である体重については、誰もが、そういった感じで原因と結果(「嫌なことがあった」➡︎「やけ食いをしている」)を関連づけています。

他のことでは、どうでしょうか。

原因と結果

「足裏に水膨れができている」
「前腕が重だるい(腱鞘炎)」
「肩が重だるい」
「首が痛い、スッキリしない」
「偏頭痛がある」
「深夜や早朝に目が覚める」

挙げていくとキリがありませんが、体重と同じように、原因と結果があるはずです。でも、多くの人は、そのようには考えていないのではないでしょうか。

原因を無視すると、より問題は深刻化していきます。そして、「偏頭痛になるとバファリンを飲む」といった、誤魔化しに近い解決策をとるようになっていきます。きっと、多くの人はそういった感じではないでしょうか。

でも、体重と同じように、原因があるはずです。

観察力が高くなればなるほど、身体とこころの繋がりを深く探求すればするほど、繊細に身体や心理を観察すると、その範囲や解像度が高くなります。つまり、原因が見えてきます。

心身相関

足裏に水膨れができているのは、歩き方がだらしなくなっているのかもしれない(ドタドタ歩いている)。腱鞘炎になっているのは、スマホ依存が深刻で中毒状態になってしまっていることが原因かもしれません。

自分自身のしばらくの生活を振り返ると、原因が見えてくるはずです。それは直接的かもしれませんし、間接的かもしれません。人によっては、少し恥ずかしくなったりするかもしれません。でも、これは一時的な状態の変化です。ですから、自分の人格否定などをすることがないようにしてください。

心理的なものや生活の過ごし方が、身体に反映されている心身相関を紐解いて、自分をより良くしたいだけなのです。セルフコンサルティングのような、セルフセラピーをする為の原因を探す試みに過ぎないのです。

ときには、恥という感情を利用する

恥という感情は人間独特のもので、腹側迷走神経と背側迷走神経が同時に活性化するというあまり健康的ではない感情なのですが、怠惰な生活がしばらく続いてお腹周りについた脂肪を恥だと感じるように(感じるのなら)、同じように身体のあれこれに対しても同様に、敢えて感じてもよいのではないでしょうか。

その感情を利用して、生活を改善するポジティブなエネルギーに変換したいのです。「より良い自分になろう」と思う、自分自身に対しての前向きな気持ちの向け方のようなものだと思ってください。

もちろん、体重管理が過度にストイックになれば、拒食症など病的なものに発展します。ですから、自分が自分の親になったような気持ちで、自分の子供を育てるように、根本的な原因に適切に、愛を持って関わっていきましょう。

無論、こういったものは他人に対してあれこれ言ったり、求めたりするものではありません。お友達が「最近、太っちゃって…」と愚痴ってきた時に、「あなたは最近、怠惰になっているんじゃないの」なんて言わないですよね。他人に対しては優しいあなたのままでいてください。


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