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ふと思ったこと

白湯

通勤途中にパチンコ屋の前を通った。

「体に優しい”白湯”の提供をはじめます」と立て看板。白湯を生活に取り入れられる感性、白湯と清涼飲料水の身体への違いを感じられる繊細さがあるなら、そもそもパチンコ屋に行かんやろ。などと、思いつつ歩いた。

とは言え、僕も含めてそういう矛盾を抱えて、人は生きている。側(はた)から見れば滑稽だが、当人はわからない。誰かから見たら、僕をまた滑稽な存在なのだろう。

準備

インドに行ってしまったヨガの先生が京都にお住まいだった頃、午後からのレッスンに向けて、午前中はただただ準備に時間を費やした。1日は、その先生のヨガを学ぶためだけに存在した。京都に行くから、前後にあれしてこれしてなど、効率良く1日に予定を詰め込むことなどできなかった。その日は、先生のヨガにフルコミットしていた。

先生のヨガが素晴らしいことは間違いないが、あれこれ詰め込む人もいたし、直前までワチャワチャとヨガ仲間と雑談している人もいた。終わった後に、立ち飲み屋に行く人もいた。人生におけるクリティカルな時間、希少な経験。2度と食べられないかもしれない高齢の職人が握る寿司、それを食べた後に煙草を吸う人もいる。

引き寄せの法則だとか、望むものはすべて叶えられると言われる。実際にそうだと思うが、望むなら望むものへの真剣さがいるだろう。

僕のコース前に準備していると、SNSにあげてくれている女の子がいて嬉しかった。SNSにあげずに準備してくれている人も、もちろんいるだろう。彼女たちが真剣に望む願いが、どうか叶いますように。

このなんでも消費されていく社会で、大切にされることはとても有難い。20年前、毎日死にたいと思い続けたネガティブな引きこもり、拗れたメンヘラが何某ら他人にポジティブな影響を与えているのだ。悪くねえ。

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