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SOPHIA Premium Symphonic Night~2024.3.10~

2024年3月10日「SOPHIA Premium Symphonic Night」
素晴らしいライブだった。

私はクラシックも愛しているので、「ロックもクラシックも好きだからこそ、それぞれを別世界で愛でたい」と言う気持ちが、ライブ前にはほんの少しだけあった。

でもそんな気持ちを全部吹き飛ばしてくれたのが、3月10日のライブだった。音楽のジャンルなんて関係なく、私の目の前に広がった音楽の世界は、ただただ幸せなものだった。強いて言うならば、「SOPHIA」という音楽だった。

3月10日のライブの再放送を先日見ながらそんな気持ちを思い出したので、楽曲についての個人的な感想を記しておきたい。




♬OVERTURE
ティンパ二の音を聞いて、一気に音楽の世界に引き込まれた。例えるならスターウォーズのOPを聴いた時の感覚。当日は美しい調べに聴き惚れてしまい、SOPHIAの何の曲なのか全然分からなかった。

後から確認すると、『夢~ビューティフル~Believe』で構成されているように思う。その中でも『ビューティフル』のバイオリン(コンマス)とチェロ(首席向井さん)の二重奏は本当に美しかった。
バイオリンの音色は人生のはかなさゆえの美しさ、チェロの音色は人間の温かさと優しさを表現しているようだった。今でも聞くたびに涙が出てしまう。

『beautiful』は、ライブで「ロックンロール!」って叫びながら聴いてるから‥あのメロディーがこんなにも優しく美しく世界を照らすものだったとは思ってもなかった。今回のライブがなければ、そのことにきっと気づかなかった。

『believe』も本当に別曲に思えた。「幼いころの君の夢」のフレーズ、美しさに痺れた。


♬Eternal Flame
充くんは一つ一つの言葉をそっと置くように歌っていた。間奏部のギターソロとオケが合わさったときの響き方が、最高に気持ちよく美しかった。オケが奏でる「ラシドレドシラソラ♬」の間奏のメロディーに合わせて、都さんが満足そうな表情を浮かべながら、ピアノで和音を添えていたのもグッときた。

この曲の中で私が楽しみにしていたのが、サビ前の「ソラシドレ」。予想通りユニゾンで、たくさんの音が重なりあった圧倒的な「ソラシドレ」だった。照明も美しかった。

後から映像で見たら、黒ちゃんがこの5音の瞬間はオケのほうを振り向いてることに気づいた。この5音のこと、一生忘れないと思う。

♬ヒマワリ
オケの音色が重なることで、さらに広がるヒマワリ畑の世界。Bメロでは弦の刻む音が心を弾ませてくれて、サビでは弦の伸びやかなフレーズが心を晴れやかにしてくれる。いつもはキーボードで奏でる間奏のメロディーは、オケが担当。そこに合わさるピアノのアレンジがまた素敵だった。

あ、言わずもがなだけど、「いつも一人じゃ」の充&黒は今回もありがとうございましただったよねえ。ずっと二人が笑いあってくれたらな。

あとジル君が黒ちゃんを誘うようにして二人で上手に行って、ジル君がサビ前にポーズ決めた姿がカッコ良かった!

♬Replay
バンドパートが終わってからのReplay。不協和音から始まった世界。淡々と弦が刻む音は、ただただ続いていく人生の一本の道を示しているような。その道をもがきながら歩き続ける私たちのことを、充くんの詩が表現したような。ピアノの優しいメロディーと音は、道に差し込む光を表現したような。

素晴らしかった。この曲の解釈、聴いてみたい。


♬Place~
印象的なイントロは、管が主旋律を奏でて、弦がピチカートで音を添える。
どちらかというと私はこの曲に重たさや力強さを感じていたけど、ファンタジーの物語にいるような明るさを感じた。充くんの歌に寄り添うオケのメロディーのおかげだろうか、とても優しく背中を押してくれる曲に感じた。

『ここからまた歩いてくー』充くんが伸ばして歌う高いラの音が、たまらなく好き!(←何の告白だろうか笑)


♬in the future
全編の中で、私はこの曲が一番感動した。オーボエのイントロが素晴らしく、一気に曲の世界へ。ピアノに合わせて優しく歌われる冒頭のAメロ。『あの日の プライド』の歌い方、微妙な間の取り方が、松岡充らしさ溢れていてたまらなかった。

そこからは先はオケが入り、一気に軽やかに。未来へつながる景色が、目の前に広がるようだった。充くんの歌声が、オーボエの音色と共に風に乗って、どんどん未来へ届くようだった。音楽を通して光輝く景色がものすごく明確に見えた気がして、そのことにとても感動した。

あとサビ前の「ダンダンダダ ダンダッダダン」も、カッコ良すぎて一生忘れない。心に響き渡った。ギターソロは、「この曲が大好き」というジル君の気持ちが伝わってくる最高な音だった。(事前のラジオで、この曲が大好きだとジル君が言っていた。)

♬街
映像で見ると、ステージと客席の一体感がなんて素晴らしいのだろう。「歌ってくれー!」「大声で叫べー!」の充くんの言葉が刺さる。こんな空間がまた世界にあることが、本当に嬉しく思った。


♬黒いブーツ
イントロではベートーベン交響曲第9番4楽章『歓喜の歌』をオケが奏でる。そこから見事に『黒いブーツ』につながる世界に興奮。

人間賛歌とも言われる『歓喜の歌』と重なったからだろうか。当日ハンズアップで手を叩きながら、ライブ会場に自分が立っている喜びをものすごく感じた。

SOPHIAと出会って、長い時間を共に過ごして、会えない時間もあった。だけどこの瞬間、会場や全国のファン、ステージの5人とオケの方々と、今この瞬間を共有していることがすごく喜ばしいことだと思った。そのことは決して当たり前ではなくて、今を生きている喜びを感じた。

曲終わりは、第4楽章の終わり方を彷彿とされる圧巻のラスト。ただただ素晴らしかった。




この一日のライブのために、充くん、都さん、マエストロ西山さんを中心にたくさんの準備がなされてきたことをラジオで聞いた。

SOPHIAがこれまで作り上げてきた音楽が、一つ一つ魂を削って作られた楽曲だからこそ。そのメロディーや歌詞の世界の本質を、マエストロがさらに美しい音楽に昇華させてくれたように思った。SOPHIAの楽曲達をより一層大好きになった。


とっても贅沢で特別な時間を一緒に過ごさせてくれて、本当にありがとう。

願わくば、リリース予定の映像作品に、マエストロによる楽曲解説がぜひついてますように。

あと最後に‥ラッフルくじも楽しかったよ!!