「杉本選手 さらなる成長願う」

 徳島新聞の「読者の手紙」というコラムに私の拙文が掲載されました(2021年12月5日)。

「杉本選手 さらなる成長願う」
 今年のプロ野球は、ヤクルトスワローズの日本一で幕を閉じました。前年最下位からリーグ制覇したチーム同士の対戦は、近年まれにみるハイレベルな試合ばかりでした。名将・野村克也氏と仰木彬氏の遺伝子を受け継ぐ両監督の戦いは、逆転、再逆転、またまた逆転と、最後まで目の離せない展開となりました。
 気まぐれすぎる勝利の女神に翻弄される中、選手たちの全力プレーに野球の醍醐味を感じました。投手は、スピードと切れのあるボールを次々と投げ込み、野手はファインプレーの連続。テレビの解説者は、自分の経験から一球ごとに変わるお互いの心理を分かりやすく解説してくれました。野球の奥深さを知るとともに、考えて見る楽しみを覚えました。
 私は、阿南市出身でオリックスの4番打者・杉本裕太郎選手を特に応援していました。6年目の今年に覚醒した彼は、パ・リーグの本塁打王に輝きました。身長190 cm、体重104 kgの堂々とした体格から繰り出す豪快なホームランは見事でした。また勝負強さも発揮し、日本シリーズの優秀選手賞を受賞しました。彼は、バッティングだけでなく俊足・強肩で、まだまだ多くの可能性を秘めています。このシリーズでの敗戦を糧とし、さらなる成長を願っています。
2021年12月5日 徳島新聞「読者の手紙」掲載

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