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Alien Mind Cafe#17

わたしは結果論で攻撃したいわけではない
最高の時間を一期一会で共有するタイミングだったのにも関わらず
はんの最上の音楽と言う世界で
いつも通りやれればこんな結果になってない
ただ事実は事実である
原因は完全にはんにある
そこからもはんは何度も訪れては前回の弁解をしていた
しかし原因は本人にある
これ以上の事は出来ない
わたしは後、数回この寄り合いを試してみて様子をみようと思った
もうこれしかないと思っていた
例え2人の関係にクラックが入ろうとも、NEXTステージにベットした
わたしははんとの関係性も次に進みたかった
それぐらいはんとの時間は生産性もなく、スピっててドンツキまで来ていた
3回目か4回目の時、はんと2人で寄り合いを試してみた
やはり2人でやると自信に満ちていて選曲も暗いが素晴らしい
これを他者と共有出来れば先に進めそうだと思った
Xデーは近づいていた
年末にいつもの友人と、ひとまわり以上歳が離れたこれからの時代を築いて行きそうな若手2人を呼んで寄り合いをした
若手は流石です
すぐに趣旨を汲み取り、選曲しだした
優秀である
いつもの友人はすぐさま選曲で呼応しだした
150,000円するはんの所有するサウンドシステムは忠実に主人に従って良い音色を奏でた
「いい感じだ 臨界点のグルーヴが開きそうだ」
はんの顔を見た
緊張している
はんの選曲の番だ
なんとか乗り切るが本来のキレがない
また皆の選曲でグルーヴが動き出す
はんの選曲だ
環境音を流す
空気が変わる
もう一度、皆で選曲して構築していく
はんの選曲だ
合わせにいく
もう一度
みたいなのが延々と続いた
「こりゃダメだな」とわたしは言ってしまった
追従する様にいつもの友人も
「原因ははんだぞ」と言った
後輩の前で言われたのが癪にさわったのか
結構な剣幕ではんは怒っていた
ただ明らかにこの空間での音楽のグルーヴが臨界点に達しないのは、はんが原因であった
4度も試せば流石に合点が行く

年齢は50歳前で独身
友人のゲストハウスのドミトリーに4年以上住んでいる
仕事先は肉屋の皿洗い、時給1,000円
あらゆる奇跡的な条件が生き様と重なっていた
Withコロナの間の3年間ほどの膨大な時間をSpotifyに捧げて、あらゆる音楽をサルベージした
自身の稀有な人生を音楽に投影させた男はん
そのシンフォニーをわたしは奏でたい

続く

※Alien Mind Cafe試聴方法
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