2023年は生き延びました
2023年のハイライトですが、なんといっても逮捕されることがほぼ確定したことです。っていうか、これ以上のトピックスがあるわけない。
ところで、皆さんは逮捕されたことがありますか?
「そんなわけないやろ」と思われる方が大半かと思います。
でも、特に多い連絡は「自分も逮捕されたことがある」とか「判決待ちです」とか、そういう似たような境遇の報告です。10件や20件じゃ足りないほどに来ています。みんな誰にも言えない色々な真実を抱えているんだなあと実感するとともに、こういう最悪の底辺男だからこそ出来ることがあるのかもしれないなとレンタル業を始めました。
レンタル逮捕される人
9月に「逮捕される人」になってからレンタル逮捕される人という活動をはじめました。
3ヶ月弱で40人以上の人から依頼をいただき、一緒にご飯を食べたりシーシャに行ったりするという奇天烈な体験をしました。
今の僕の状況よりヤバい人は稀だと思います。最底辺の人間にだからこそ話せる懺悔みたいなニュアンスがあるのかなと思います。実際に皆さんは「あんまり人に言えない話」とか「普段は隠している鬱憤」などを吐き出して帰られます。
とにかくお会いしてくださった奇縁の皆さんありがとうございました。皆さんの人生の一端に触れることができてとても嬉しかったです。
なお「2024年を幸福に過ごすため、厄を祓うべく逮捕される人に懺悔したい」というご依頼、お待ちしております。皆さんの絶望をシェアしていただけると(ぼくが)幸せになれます。
当たり前の日々の幸福たるや
逮捕されるかもしれないという話になってから1ヶ月くらいは食事が喉を通らず、7キロくらい痩せました。心身ともに疲弊し、周囲から「どうかしたの?」と心配される日々。それでも「何でもないよ」と言って過ごさなければいけないのが本当に苦しかった。
とはいえ時間が経つにつれ徐々に整理がついてきて、自業自得の現状を受け入れ生きていくしかないと腹を括りました。
それからは意識せずとも日常のいろいろなことに感謝の心が生まれた気がします。宗教的だな。人は終わりを意識した時はじめてそれまでの当たり前に感謝し、日々を悔い改めることができるのかもしれない。
自分の未来よりも家族や周囲の人たちへ迷惑をかけてしまうのが本当に申し訳ないなと思っている。
それと同時にこれまで以上に家族との時間を大切にできた数ヶ月だった気もする。オカンとの散歩が日常になった。意識しないと時間を作って会話する機会なんてなかったので、この十分ちょいの散歩がオカンとのんびりと話す穏やかな時間になった。
友達とくだらない話をしながら飯を食う時間も、暖かい布団で眠れることも、ぼやーっとスマホをいじれる自由も、何もかもが本当に幸福なことだよ。
Xデーは2024年っぽい
ともあれ、綱渡りで2023年は乗り越えました。
ハラハラしながら見ている人たちへ、ありがとうございました。
来年もどうぞ、阿呆の行く末をお楽しみください。
それでは、良いお年を。
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