好きなことで独立してみた日記。プロローグ学生編。

”好きなことを仕事にして、自由に生きたい” そう思い続けて30年。ようやくそのときが来ましたので、日々、体験記として書いていこうと思います。稚拙な文章ですが、等身大な思いを記していきますので、少しでも誰かの役に立てれば幸いです。

1990年1月、横浜生まれ、横浜育ち。15歳でファッションの道を目指し、22歳でスーツ業界へ。8年間、企業でブランドの立ち上げや管理職を経験し、30歳を機に独立。

それでは、まずは自分のことを少し。
自分が、なぜこの道を選んだのか、独立までのプロローグを書きます。

幼少期ーゆとり世代の申し子誕生ー

設計士の父と看護士の母の間、兄姉の三人兄弟の末っ子として誕生。初対面の人からすらも末っ子っぽいと言われるほど、生粋の末っ子面。私はA型ですが、家族は皆B型とAB型の集まり。そんな謎の環境下。

小さいときは勉強も運動も嫌いではなかったですし、どちらかといえば得意な方でした。

ただ、とにかく両親が自由だっとというか、ほぼ放任だったので、そのままやりたいことだけをして育ちました。

結果、やりたくないことはやりたくない、褒められたら誰よりも頑張る、怒られたらやる気をなくす。そう、ゆとり世代の申し子として、今なお”最前線”におります。

少年期ー好きなことを見つけるー

反抗期。テンプレ通りの反抗期です。朝も夜も友達と遊ぶことがとにかく好きでした。不良ではない、でも勉強って必要?と思っていました。今では勉強というより、勉強するまでの好奇心や、好奇心を探すということが大切だなと思ったりもします。ただ、そのときは、決まった時間に学校行って、座っている。ずっと座っている。退屈すぎる。退屈。

結果、高校は入学して早々に退学。とにかく何かしら働こう、と思い、とび職を半年程。そこで気づいたことは、高所恐怖症(しかも体も小さく細く非力)だということ。怖かった、高いところ怖かった。働いてる方々は本当に凄かった。ビルの上の足場をぴょんぴょん走るし。

そして、思いました。「この仕事好きじゃないのに、まだ50年も働くのか。いや、どうせ働くなら好きなことした方が楽しくない?

そう考えた私は、自分が一番好きなこと、一生続けたいことってなんだろう?と真剣に考え始めました。そのとき手にしたのは、13歳のハローワークという本。

パラパラとめくりながら、自分が好きなことをピックアップ。その中で、自分が一番好きなこと、それが“ファッション”でした。

洋服見るのもお洒落するのも好きだし、この道に進みたい!そして、どうせやるなら誰よりも上を目指したい、という熱く安直な考えの元、まずはGoogleで学校検索&入学の問い合わせ。結果はすぐに出ました。

「高校卒業しないと入れません。」

そうだよね、むしろこんな問い合わせに丁寧に対応してくださったご担当者様、誠にありがとうございました。

そんなこんなで、調べた中で一番厳しいと言われる東京の専門学校入学を目標に定め、まずは通信制の高校へ入学いたしました。道のり長い。

青年期ースーツに出会うー

無事、高校を卒業し念願の専門学校へ入学。志高く、胸躍る夢の新生活のスタート。しかし、結果は速攻で反転。こんなに熱い思いで入学したのに、成績は常に底辺。そのときは、二日に一回夜勤をしていたため、睡眠も二日に一回。

ただ、そんなことは関係なくデザインもパターンも縫製も才能はなかったですね、純粋に。正直、コレクションを見ても、これ普通に着れなくない?という、子供さながらの素人意見。芸術は難しい...。

そんな中、遂にスーツと出会います。
最初のきっかけといえば、高校の卒業式でバイトの先輩に借りたスーツ。あれ、なんかいつもより格好よくなった気がする、くらいに思っていましたが、デザインの授業で調べていくと奥がとにかく深い。ディテールの一つ一つに深い歴史があり、意味があり...もう、これロマンの塊。スーツのスタイル、紳士の嗜み、マナー、歴史、構築的な型、採寸、スタイリング、全てが好きになっていきました。

ただ、後々聞くと、祖父も父もスーツが好きということで、自ら見つけた道だ!と思っていましたが、結果DNAだったんだな、とも思います。結局、DNAには抗えないのか…?いや別に抗う必要ないか。

そして、人と話すことや友達のコーディネートを一緒に選びに行くことが好きだった私は、お客様と話しながら一緒に服作りをしていくというオーダースーツ(ビスポーク)の道に強く惹かれ、業界の門を叩きます。

このときには、いずれ独立したいという思いは常に持っていました。むしろ最速で独立したいという、謎の熱き心を持っていました。

デザインやパターンの土俵では勝てないけれど、二日に一回の睡眠で学生とバイトリーダーを勤め上げた私は、社会人になったら勝ち得る土俵もある!のではないかな…?という自信と少しの不安を胸に、いざ社会人デビューします。


それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
長くなってしまったので、次は社会人から独立までを書いていこうと思います。

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