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世界の水資源

世界の水供給

世界の人口が増加し、農業への需要が高まるにつれて、水への需要も増加しています。

100年前、水の消費量は現代の6分の一程度でした。
水の使用量の増加により、淡水資源への負担が高まり、貯水池の枯渇が進んでいます。

存在する水資源の量

地球表面の70%以上が水であることは、多くの人が知っていると思います。これは3億2,600万ガロンの水に相当しますが、それでも人類は供給不足に直面しています。

それは、この水の97%が塩分を含み、消費に適さないからです。
残りの3%の淡水のうち、約3分の2は雪や氷河、永久凍土などに閉じ込められています。そして、淡水の残り3分の1のほとんど地下水です。

そのため、降雨や河川・湖沼などの淡水貯水池から「容易に」供給される淡水は、世界の淡水のわずか1%にすぎません。

一人当たりの使用量

河川や湖沼の世界地図を見ると(表の後段)、淡水の分布が世界の地域によって大きく異なっていることがわかります。

しかし、先進国も発展途上国も、商業用と個人用の両方で多くの水を必要としています。農業利用だけでも、世界で利用可能な淡水の推定70%を占めています。

国民一人当たりの使用量が多い国の多くは、中央アジアの乾燥した砂漠地帯に位置しており、2005年にはトップのトルクメニスタンの一人当たり年間5,753立方メートルでした。

また、トルクメニスタンからガイアナまで、水の使用量が多い発展途上国では、取水のほとんどが農業用です。例えば、トルクメニスタンでは、利用可能な水の95%が農業に使われているようです。

フィンランド、ニュージーランド、アメリカなどの先進国も、一人当たり年間1,000立方メートルを超える大量の水を使用していますが、その用途は著しく異なっています。たとえばアメリカでは、2015年の使用量の41%が熱電発電に使われ、37%が灌漑と畜産に使われています。一方、フィンランドでは、水の80%が工業生産に使われています。

一人当たりの使用量が少ない国のほとんどはアフリカに集中しています。ナイジェリアやケニアのように人口の多い国も含まれ、2015年と2010年の一人当たりの使用量はそれぞれ約75立方メートルでした。これはまた、アフリカ大陸の水へのアクセスとインフラの問題を浮き彫りにしています。

水の不公平ギャップを埋めるために

長年にわたり、世界の水の不平等格差を緩和するためのさまざまな取り組みが行われてきました。

その取り組みには、節水の推進、効率的な灌漑システムへの投資、水不足の影響を最も受けている地域における水インフラの強化などが含まれます。

また、サウジアラビアのように海に接している乾燥気候の国では、海水淡水化プラントを通じて塩水を淡水に転換している国もあるそうです。

世界経済の発展に連れて、今後は水資源もより重要性を増してくるのかもしれません。


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