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プログラミング教室の新しい取組が始まります!

はじめまして。僕は静岡県小山町のITとまちづくりの会社「合同会社ピーシィズ」の德島陽介と申します。

この度ピーシィズの活動内容や考え方などを共有させていただく場を作るべくnoteを開始することにいたしました。
今回はピーシィズが運営するプログラミング教室でこの4月から始まる新しい取組「itep」について紹介させていただきます。

ープログラミング教室の目的

まず本題に入る前に僕がプログラミング教室を運営している目的について簡単にお話したいと思います。
それは端的言うなら「御殿場市や小山町に新しい産業を作る」ことです。

といいますのも私の地元である小山町は全国の地方自治体と同様に深刻な少子高齢化の課題を抱えており「消滅可能性都市」のリストにも入っているわけですが、どうしたら地元を活気づけられるかを考えたときに、そこに住む人が多様性のある生活がおくれ、豊富な雇用や食べていくことに困らない環境を作れれば再度地元は発展してくれるのではないかと考えたのです。

小山町について

そこで私はITのエンジニアだったこともあり、御殿場や小山町で多くのIT人材を育成し、近隣地域に新しい雇用や多様な働き方、学生達の起業などが産まれやすい環境を作ろうと教室を始めました。
また、IT教育に著しく特化した自治体というのは存在しておらず、小山町からIT人材を多く輩出することができれば「小山町はITの町」のような町おこしにも繋がるのではないかと期待をしたのでした。


ープログラミング教室について

そのような経緯で始めたプログラミング教室ですが、現在小山町の施設である小山町総合文化会館で週に二回開催しています。

コースとしては2種類あり一つは小学生や初めてのプログラミング学習向けの「スクラッチコース」と、HTMLやCSS、JavaScript、Pythonなど本格的なプログラミングを学ぶ「Web制作学習コース」があります。

実用的なスキル習得に重点をおいており、2023年3月現在約30名の受講生がプログラミング学んでいます。
年40回の開催で受講料は6千円、本格的な言語が学べる教室としては都内と比べてかなり安いのではないでしょうか。

ー社会実験型IT教育プログラム「itep」

そんなプログラミング教室で2023年4月から新しいIT教育プログラムを始めます。それが社会実験型IT教育プログラム「itep」(アイテップ)です。

itepは「IT Education Program」の頭文字から来る名称ですが、その特徴は地元企業やお店などの事業者とコラボレーションする社会実験型のIT教育という点になります。
具体的にはホームページの制作やDX化をしたい事業者様からお仕事をいただき、それを教室の高度スキルを持つ受講生のカリキュラムとして開発を行うというものです。


「ITEPと当社事業の関連イメージ」

この取組は「事業者」、「受講生」、「地域」に対し深い意義とメリットがありますので、それぞれご説明させていただきます。


■事業者のメリット

はじめに事業者様のメリットですが次のようなものがあります。

①格安でのIT投資が可能

先ずitepを使った開発では業界相場の半額程度の予算で開発が可能になります。

itepを利用した開発の価格帯イメージ

これはカリキュラムを提供していただくという側面上、プログラミング工程については料金が発生しないことから実現が可能になっています。
また品質についても設計はプロが行い専用の開発環境を用意して作業しますのでデータ等の安全性についても問題ありません。

②こども教育への貢献(CSR活動にも)

itepを使ったIT投資は地域のこども教育への寄与を意味します。
またitepでの開発を選んでくださった事業者様には「itep」のロゴをホームページ等にご掲載いただくことが可能です。
こちらのマークが掲載された事業者様は地域のこども教育に貢献していることを示すものとしてブランディングにご利用いただけます。

③新規顧客獲得のチャンス

itepでの開発にあたってはプログラミング教室の受講生やそのご家族にも事業者様をご紹介させていただきます。
また、ご希望に応じて当社が企画するイベントへの出展や職業体験会の企画なども可能ですので、itepをきっかけに新たな顧客獲得の機会を得ることが可能となります。

このように、itepをご利用いただいた事業者様については①格安なIT投資の実現、②企業イメージの向上、③新規顧客獲得チャンスという大きなメリットを得ることができるのです。


■受講生のメリット

次に受講生へのメリットは次のようなものです。

①自分に自信と新たな選択肢を持つことができる

まず一つ目のメリットはなんといっても「自分のスキルが本当に社会で通用することを実感できること」でしょう。
僕はプログラミング教室は実用的であることを最重要視しており、受講生達に対しある種人生のセーフティネットとしてITの道や選択肢を用意したいと考えています。
itepは学びを通して自分が社会に必要な存在であることや、年齢関係なく社会で活躍できることを実感してもらい、大人になることへの不安より自信や楽しみに思う気持ちを育てられればと考えています。

②職業体験を通し社会貢献ができる

次のメリットはITを学びながら社会貢献ができることです。
itepは受講生の学びが事業者様若しくはそのサービスを利用するユーザーの生活を便利にすることに繋がります。

学生ができる社会貢献の方法は様々ですが、itepは学ぶことが社会貢献になる非常に効率的な取組なのです。

③地元の会社や業界を知ることができる

また、受講生はitepを通し地元の会社やサービス内容を知ることもできます。
僕が以前行った「御殿場・小山の雇用に関するアンケート調査」では、御殿場や小山の子育て世代において、もっと地元の会社を知りたいと思う人は9割以上という結果になりました。

受講生はitepを通して「地元にはこんな会社があったのか」とか、「こんなサービスや業種があったのか」と新しい発見をすることができるでしょう。

④学びの収益化を目指す

これは最もわかりやすいメリットになりますが、itepでは事業者様からの売り上げの一部を受講生のご家庭に均一に分配する仕組の構築を目指します。
(当然労働としての対価ではないので受講生の成果は一切関係ありません。)
私が目指すものを一言で例えるなら「社会貢献ができて、お金がもらえるプログラミング教室」になるわけですが、これは僕と長年プログラミング教室で学んでくれている受講生との信頼関係により成り立つ仕組みになります。

このように受講生の未来や現在にとってもしっかりとしたメリットを提供いたします。


■地域のメリット

最後に地域へのメリットです。

①IT人材不足への貢献

需要に反し壊滅的とも言える国内のIT教育の状況にある通り、地方のIT人材不足は深刻・・・どころか絶望的ともいえます。
そんな中でこどもへの実用的なIT教育を行い、itepで実践環境を整えることで御殿場・小山のITスキルのレベルを底上げしIT人材不足への貢献が期待できます。

②新しい雇用や多様な働き方の創出

僕は地方に活気をもたらしたり、人口を増やすためにすべきことは雇用を作り出すことと多様な生活が送れる環境を作ることと考えています。
itepを通したIT人材育成は受講生と事業者を繋げるきっかけを作ったり、育成した人材による起業、リモートワークによる就業などこれまでの地方にはなかなか起こり得なかった働き方や雇用の創出等、文化レベルでの発展が期待できます。

③地域エコシステムの構築

IT人材を育成し、地元事業者と結びつけるitepは地域エコシステムの構築に貢献できます。
これはIT導入の際、従来では外部SIer等に流出していたお金が、itepを利用することで地元で経済を回すことができるようになるためです。
僕は地元でIT人材育成を進めることで最終的には「地域ICTの内製化」を目指しています。

このようにitepは育成した人材が実践できる環境を作り出すことで、その地域や社会が豊かになっていく仕組みなのです。


「ITEPを起点としたIT人材育成が町にもたらす影響」

ーさいごに

長くなってしまいましたが、最後にitepへの思いを述べて本記事を終わりにしたいと思います。

itepは僕がプログラミング教室を始めた当初から思い描いていたものでした。
というのも僕はプログラミングを仕事としてやっていく中で感じていたことがあり、それは「これってやり方さえ知っていれば中学生でもできるよね?」というものでした。

よくよく考えてみれば大抵の物事はやり方さえ知っていれば子どもでもできるものばかりで、それなら早い段階から有望なスキルを子どもたちに教育すればその子の人生やひいてはその地域は豊かになるのではないかと考え、それを証明する機会や環境を作ろうと思い始めたのがピーシィズでありプログラミング教室だったのです。

幸運なことにプログラミング教室はやる気があり優秀な受講生に恵まれ、様々な技術を吸収してくれました。
あとは僕がしっかりサポートするので、実践を通して大いに苦しんで壁を破ってもらい真の実力や普遍的な問題解決能力を養ってもらいたいなと思います。

最後にこちらをご覧になった事業者様につきましてはIT導入の際には是非ともitepを思い出していただき、ご自身の事業向上とともにこども教育や地域発展の貢献にお力添えいただけますと幸いです。
是非お気軽にお問い合わせください。


合同会社ピーシィズ

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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