【本】体育がきらい
坂本拓弥著「体育がきらい」を読みました。
体育とスポーツを同義と捉えていた自分からしたら、それらが明確に異なるものであることを丁寧に論じていたのが興味深かったです。
体育≠運動≠スポーツ。
数年前に体育協会がスポーツ協会に名称を変更した背景にも思いを馳せます。
運動部活動でスポーツを経験し、「スポーツで成長した」という思いを抱く人だからこそ陥る罠があることも示唆されていました。
それは、自身の経験を基に教育に従事する人にとって危険な要素にもなりうるし、それによって苦しむ人を生みかねないということも理解できます。
学生時代に部活経験のある教員に、無自覚に競争を促す人が多い理由も見えました。
回顧バイアスとでもいうのでしょうか。
全体的に第五章「スポーツがきらい」に興味深い論考がいくつもありました。
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