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記事一覧
【本】私労働小説 ザ・シット・ジョブ
ブレイディみかこ著「私労働小説 ザ・シット・ジョブ」を読みました。
本屋大賞、ノンフィクション大賞「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でも英国の人々が生きる社会の実状が描かれていましたが、本作でも階級や男女差別、外国人差別といった部分にも当事者として力感のある筆致で迫られています。
文字通り、世界の見方が拡がる一冊でした。
ノンフィクションと思って読んでしまったが、あくまで「小説」
【本】ルポ 森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル
おおたとしまさ著「ルポ森のようちえん」を読みました。
各地にある森のようちえんを訪れ、そのレポートをもとに保育や教育の実際に迫る一冊で、手に取った当初よりも読後感のインパクトがありました。
「森のようちえんって何?」
「森のようちえんに行って小学校に上がってから大丈夫なの?」
「森のようちえんに行けば非認知能力が高まって将来が安泰である」
などの思い浮かぶ問いに色々な人の言葉が応えてくれます。
【本】先生、どうか皆の前でほめないで下さい
タイトルで敬遠していたが、かつての生徒から勧められたので読んだ。
大学教授が論拠を示しながら軽快な筆致で著した書籍だったのですらすらと進んだ。
全体を通して大学生ら「若者たち」の考えや振る舞い、それによって生じている現象が描かれていた。
かれらがそのような様式になる背景として、「大人たち」の姿や「社会のありよう」がある。
小学校高学年くらいの挙手をしなくなるくらいのタイミングから若者たちの
【本】地域とともに未来をひらくお寺という場のつくりかた
お寺が従来の機能を超えて社会に開いていく試みを著した一冊。
カフェ、コワーキングスペース、目的もなく集う場、法話グランプリ、知らないだけでさまざまな取り組みが各地のお寺で展開されており、「行ってみたいお寺」がたくさん増えた。
印象に残ったのは、お寺の二階部分に梯子をかけるという表現。
本書では寺を次のように整理していた。
一階部分:葬儀や法要など、死者を送り弔う部分
二階部分:仏教の精神や人間
【本】地元がヤバい本
「凡人のための地域再生入門」を読みました。
事例をもとにしたフィクションのようで、事業を通じた地方の再興について描かれています。
家業を閉めるために地方の地元に戻った主人公がひょんなことから脱サラして事業展開をしていきます。
地方を再生するためにはソーシャルビジネスとして人を巻き込み、仕組みを作っていくことが必要であることが繰り返されています。
また、行政頼みになるとどうしてワークしなくな