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散りぬるを

太陽が落ちたような日だまり
地平線に見える陽炎のような
眠い朝の静けさのような
その場所にいて節度を示す

でも寒いんだ
ただ回りを見つめてる
立っていても維持することは難しく
しゃがんでしまいそう
だから落ち着いて
ここは電子の伝わる地平で
さらわれてしまう
多様な物語に飲み込まれて機能停止した
その目覚め
液体の充満した頭の中はくたくたで
抜かないといけないから
漂う余韻に朝のメスが入る
否応なしに選択を求められ
止まってしまう
だが二度機能停止するのもいいだろう

逃亡という名の楽園は
困難を乗り越えないと到達できなかった
もう分からないんだ
機能停止
現実はそこにあり夢の楽園
到達への困難
息を止めて目を開いたまま
そんな衝撃メスの鋭さ堕落した存在
もう痺れすぎて世界は二重にも見えてしまう

太陽が落ちる
その輝きは見えるもの
オレンジのピンクの紫の地平と空
偉大なルーチン
人間だから
それだけで涙をこぼしてしまう
受け入れると暖かくなれるから
日の人になりたい

太陽を着たような美しさ
素敵の予感
だが輝きすぎて見えはしない
外に向かって放射するのは光と温度
そして気持ち
刺激を受けていた名残
影響を与え栄光を授ける
でも怖いんだ
ただあなたが心配で
遠眼鏡で見ても自分の内に泳いでも遠く
消えてしまいそう
だからここで落ち合おう
ここは二人の場所で天使の憩い
靴下を忘れたからって
飛べるから
大丈夫

ここで二人がふれあえたから
距離と時間をつまんだ目と目
その相対を感じては
最高潮
二人のこころが止まらないうちに
この記憶この宝この世界
見開いていて
引き延ばす
そして
散ればいい



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