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ИНК教養講座💘デイヴィド・カタオモイヴィチの英語俳句を詠む(5-7-5の世界観)

🙇‍♀️
数々の英語俳句を残した
デイヴィド・カタオモイヴィチ。
「獅子杯王者」として知られる、
天野雀夫先生にお越しいただき、
デイヴィド・カタオモイヴィチの
遺作をとことん解説していただきます。

🙇‍♂️(ナレーション)
Who is 
David Kataomoivich?

デイヴィド・カタオモイヴィチは
1821年にサンクト・ペテルブルグで生まれた。農奴の娘として生まれたため、自由な文筆活動は、かなり制約されていた。なんとかフランスに渡り、その後アメリカに渡った。女性として名前を出すことを躊躇った彼女は、ジョルジュ=サンドと同じく、「デイヴィド」という男性の筆名を用いたという。
1881年、アメリカのウォールデン湖に身を投げて亡くなった。
日本の俳句について、どのように学んだかは定かではないが、ニコライ堂で知られるニコライや親交のあったドストエフスキーから日本に関する話を耳にしたのだろう。

🙇‍♀️
では、お待ちかね、作品解説していただきましょう❗
天野雀夫先生、よろしくお願いします🙇‍♀️⤵️

👴
みなさん、こんにちわわ🐩
天野雀夫です。
早速、解説に入ります☺️

In the classroom after school,
I silently enjoyed the smell he left
On me all by myself.

(逐次訳)

放課後の教室
彼が残した匂いを
こっそり楽しんだわたし

(解釈)

実際はそれほどいい匂いではないが、愛しい彼のものならば、放課後ひとりで楽しみたいという、女心を見事に歌い上げている。ここでは「on」は「~に残して」という意味で使われている。

I always close my eyes, 
look at him with my mind's eyes
and feel him more closely.

(逐次訳)

いつも目を閉じて
こころの瞳で彼を見つめる
すると より近くに彼を感じる

(解釈)

実際の目と、こころの瞳。
愛する彼をどちらの目で見ることがよいのだろうか。
肉眼では恥ずかしくて、彼のことを直視できないという切なさの混じった愛情を見事に表現していると思われる。

Although it is winter now,
he is gently shedding light on me
like a flower in spring.

(逐次訳)

今は冬だけど
彼は優しくわたしを照らしている
まるで春に咲く花のように

(解釈)

寒い冬。凍てつくような日々が続いている。その中で出会った優しい彼。冬の厳しさを打ち消すような彼の笑顔は、乙女には、春に咲く花のように感じられたのだろう。

The instant I met him,
for the first time in my life
I felt it worth living.

(逐次訳)

彼に出会ったその瞬間
人生の中で初めて
生きるに値する人生だと感じた。

(解釈)

一人の運命の人との出会い。
この一瞬のために生まれて来たのだと思える人に出会うことができたなら、それだけで生きた意味があるのだろう。

I just wanna tell him
that "I love you, therefore, I am"
as if I were Descartes.

(逐次訳)

彼にこれだけは伝えたい
「我、きみを愛す、故に我あり」
デカルトのように。

(解釈)

デカルトの「我思う、故に我あり」を文字っている。
英語では、I think, therefore, I am.
ラテン語では、Cogito ergo sum.
デイヴィド・カタオモイヴィチの俳句には、哲学用語が散りばめられることが多い。やや、衒学的(pedantic,ペダンティック)な臭気があり、わたし👴天野雀夫の好むところではない。
駄作に分類されるべきだろう。


🙇‍♀️
本日の解説は
日本俳句大学大学院教授、
天野雀夫先生
でした。では❕ごきげんよう👋

(エンディングソングが流れる)

👦👧
チャンチャら🎵おっかC🎵
どどど、らラらーン🎵
わたしっは🎵いっつも🎵
かったおーもい🎵カタオモイ⤵️🎵


(解説者経歴)

日本俳句大学大学院教授

天野雀夫(あまの・じゃくお)

初代「獅子杯」王者。
妄想哲学、妄想文学専攻。

著作
「俳句に季語いらなくね!?」
「バカとアホのあいだに」
「恋愛なんて、しょせん性欲」
ほか多数


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