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詩 | じゃあね

君に思いを届けたくて
何度も何度も語りあったね

それでも互いに思いを
受け止めることができなくて
泣いたりわめいたりしてきたね

どうして私の思いは
君に届かないのだろう?
どうして君の思いを
受け止めることが
できないのだろう?

傷つき傷つけあいながら
血の涙を流しながら
今日まで精一杯生きてきたね

もういくら話しても
なにも理解なんて出来やしないと
自暴自棄になる日々でした

せめて自分の思いには
忠実でありつづけるために
ひとり 荒野をさまよって
ついには地べたに座り込み
立ち上がることができませんでした

泣いても叫んでも
まわりには誰もいない
どこに行ってもそこにいるのは
私しかいない

そんな簡単なことに気がつくのに
なんて遠回りを
してきたことでしょう

人が人を理解できないことを
骨身にしみて感じたとき
なぜだか少し
ほっとした気持ちになりました

人に語りかける代わりに
誰からも見向きもされない
花に囲まれていることを望み
そして 気がつきました

きれいなお花ねって
一輪の花に語りかけましたが
花は沈黙したままでした

なんにも話さなくても
あなたの可憐な姿は
私を癒してくれました

なんだか感謝の気持ちを
健気に咲く花に届けたくて
きれいだよ ありがとねって
呟いてみたら
風に揺られながら
あなたは頭をさげて
私に微笑んでくれました

じゃあね
またいつかここに来るね
でもその前にもう一度
届けたい思いを
君にどうしても届けたい

じゃあね 
昨日までのわたし
まだ希望をもつことを
許してくださいね

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