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エッセイあれこれ、それ、どれ?

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ふと思って、ふと書きたくなったこと。思いつきをただ書きつづっただけ。まとまりのないものを、ここにおさめようと思っています。また、他のクリエイターさんの記事で、心に刺さったものを、… もっと読む
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2023年5月の記事一覧

新聞の購読

新聞の購読

ひとり暮らしを始めてからも、ずっと(紙の)新聞を購読していた。

けれども、今月末でやめることにした。

新聞はざっと見るだけでも、毎日色々な(興味があってもなくても)ニュースを知ることができ、スポーツのニュースなどには、かなり助けられていた(基本的に興味がないので、テレビのニュースもてきとうにしかみない)。

毎日、日替わりで記者が書くコラムも、毎週の(新旧問わない)本の書評も、クロスワード、連

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始まりと終わりの物語

始まりと終わりの物語

 これから私は傑作小説を書くところだ。物語の冒頭は読者をひき付ける最も重要な箇所である。渾身の力で文章を書き上げた。なかなか迫力がある。特に最初の3ページは、我ながら満足のいく書き出しであった。

 冒頭部分は完璧に書けた。自然に執筆が進んでいく。登場人物が勝手に動き出す。私は作者でありながら、コイツら面白いなと思いながら物語が流れるように展開していった。

 あの男にはこんな側面もあったのか、あ

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人生という名の鉱脈探し

人生という名の鉱脈探し

 鉱脈というのは、実際に掘ってみないと分からない。

 もちろん、「ここらへんに豊富なお宝が埋まっている」という信念をもって掘り始めるのだが、何年掘っても何も出てくる気配さえなければ、その信念は揺らぐ。

 10年掘って何も出て来なければ、あきらめて別のところを探したほうがよいというのが常識的な判断だろう。
 しかし、他人から「別のところを探したら?」と言われても、なかなかその場から動けない者も多

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#note川柳

#note川柳

ハローより
グッバイにこそ
思い昂る

ハローより|グッバイにこそ|おもいたかぶる

新しいクリエイターとの出会いはこころ弾むものである。けれども、今まで交流していたクリエイターのアカウントが、ある日突然なくなっていると、死を目のあたりにしたような気持ちになります。

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「記事を拝読しました」というコ

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人間は分かり合えない

人間は分かり合えない

「人は理解し合うことができない」なんて言うと反発をまねくだろうか?

「あなたが人のことを理解できないのはね、あなたに人を理解しようとする気持ちがないからですよ」

そう言われればそんな気もする。他人についてどうこう考えるより、自分自身のことを考えている時間のほうがはるかに長い。

私は「今日の夜、何を食べようかな?」ということは毎日考える。
けれども、「◯◯さんは、今日の夜、何を召し上がるんだろ

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美の奇跡

美の奇跡

美というものはまったく奇跡を生み出すものである。美しい女のもつすべての精神的欠陥は、嫌悪の情をもよおさせるかわりに、なにか非常に魅力的なものとなる。
(ゴーゴリ作 [ 横田瑞穂(訳) ] , 「ネフスキイ大通り」、『狂人日記』[ 岩波文庫 ] 所収)

 積ん読状態になっていた本をパラパラとめくって、開いたページを読んでみた。
 「なるほど」と説得されそうな言葉。
 しかし、それは女だけに限ったこ

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振り返りnote | 私の写真と今週届いたコングラボード

振り返りnote | 私の写真と今週届いたコングラボード

今週のコングラボード

 今日(5/29)は、奇跡的にすべてのボードをキャッチできました。

 こういう記事は、たぶん作る人は楽しいかもしれないけど、読む人はつまらないだろうな、と毎週思ったりする。

 最初の頃はモチベになったが、最近はチラッと見たら、そのまま消していた。
 けれども、noteを始めた頃は、こういう些細なことがけっこう嬉しかったりした。

 去年の今頃、こんな記事を書いた。

 

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神から与えられた任務

神から与えられた任務

神様より与えられし使命にしたがって、生きていきたいと思いました。

私の三大任務は以下の通り。

①怪物😈に成り果てる。

②自分の才能で人の役に立つ。

③巨乳になる。

①頑張ればなんとか可能か?

②超むずかしい。才能ないもん。

③巨乳は好きと言えばスキだが(嫌いなはずがないだろう👊)、自分がなりたいと思ったことはありませんでした。目からウロコです。

 たぶん私の目指すものは、きっと

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🎉青ブラ文学部審査発表🥇最優秀賞決定

🎉青ブラ文学部審査発表🥇最優秀賞決定

 思い付きで書いた記事ですが、予想外に多くの方にご応募していただきました。厚く御礼申し上げます。

 延べ19人のクリエイターの方にご参加いただきました。

 どの作品も力作で、すべて素晴らしい作品でした。「ひとつだけなんて選べないよ」というのが正直なところです。

 個人企画なので、最優秀賞を選考するに当たって、私の主観的な判断が大いに反映していると思いますが、公平な審査をしたつもりです。

 

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短編小説 | サルベージ | ある小説家の憂鬱

短編小説 | サルベージ | ある小説家の憂鬱

 ようやく小説家として、デビューすることができた。
 以前から同人誌などで、自分が書いた小説や詩を発表していたが、なかなか日の目を見ることはなかった。

 宝くじを買うような気持ちで、とある有名文芸雑誌に未公表の長編小説をおくったところ、出版の話にまでトントン拍子に進んでいった。

 初版10万部。無名の作家としては考えられないくらいの大きな数字だ。
 しかし、瞬く間に売れに売れて、あっという間に

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青ブラ文学部募集要項

青ブラ文学部募集要項

 静寂を破る放屁の音が部屋中に響きわたった。ほんのりとした香りが部屋に漂った。しかし、彼は何事もなかったかのように私の肩を抱き寄せた… …

 静寂を破る放屁の音が部屋中に響き渡った。盲腸炎の手術が終了してからはじめての快音であった。心配していた両親はニッコリと笑った… …

 静寂を破る放屁の音が部屋中に響き渡った。一瞬お坊さんのお経が途切れた。クスクスという笑いが静かにひろがった。故人をしのぶ

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