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青ブラ文学部・オススメ記事

2,039
オススメの記事の紹介したり、個人企画への応募作品を収録します。 たくさんの方に読んで頂きたいと思った記事のまとめ。
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#青ブラ文学部

雨音のキャンバス🌌てるてる坊主のラブレター💌

雨音のキャンバス🌌てるてる坊主のラブレター💌

朝からずっと雨
もう梅雨に入ったのかな

水無月は
水月って感じがする

涼やかな水の月を
思わせるような

優美な響きが
隠されている

雨音が強まって
少しずつ音が
消えていくのが好き

私のノイズを
かき消してくれて

ゆったりとした
気持ちになれるから

窓辺から外を眺めながら

私は指で髪の毛先を
遊ぶように

ティッシュを
細長くちぎって

こよりを作っている

てるてる坊主を作ってた

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ショートショート_望遠鏡

ショートショート_望遠鏡

赤い傘は今の我が家には無い。というよりも、今まで我が家で見たことがない。子供たちが小さかったときは、雨の日の車からの視認性が良いという黄色い傘だった。そして今や、透明のビニール傘がほとんど。

家内が好むのはなぜか白系で。長男は黒か紺。長女は柄物が好きで。次女はもっぱらビニール傘。そして私は、折りたたみ傘専門で。どうしても紺色系か黒系に落ち着く。

赤い傘。今朝方、須木本りくさんの記事でも読んで、

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会社で聞く好きな口癖

会社で聞く好きな口癖

 青ブラ文学部さんのこちらの記事を読んで、そう言えばと思いついた話をします。

 素敵なお題のおかげで書けた記事です、青ブラ文学部および山根あきらさんに大感謝です。

好きな口癖

 私は結構、人の口癖とか行動の癖とかを観察するのが好きです。

 あの人は人を指導するときに「〜なんだわね」っていう言い回しをするなーとか。

 この人、仕事中でも「ないなってる」とかネットの言葉よく使うなーとか。

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気になる口癖 2371文字#青ブラ文学部

気になる口癖 2371文字#青ブラ文学部

「心配いらない。投げられてるんだから大丈夫さ!」

「……………」

俺の同級生であり、野球部のマネージャーをしている雨粒 光留(あまつぶ みつる)彼の口ぐせは『投げられるんだから大丈夫』だ。

何かにつけその言葉を言う。

一投げられるんだから大丈夫一

俺を含めた部員の殆どは、何故、光留がそんな風に言うのか知らなかったが、それが光留流の励ましであると自然と認識し、それ以上誰も踏み込もうとしなか

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重症

重症

山根あきらさんのnoteにあった言葉が気になりました。
企画に参加させて頂きます。

さてさて考えた。
まずは他の人の口癖。

会話ややり取りの途中でその人の口癖に気付く、気になることはあるのだけれど、その後は正直言ってすっかり忘れてしまっている。

その人に興味がないのか、自分の記憶力が悪いのか。

そもそも話の内容を憶えていることさえも怪しい。

まさに

なんのはなしですか

そうなることが

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拝啓、太宰 治様。#気になる口癖

拝啓、太宰 治様。#気になる口癖

私の綴る文章は、
そして 私自身は、
『 だって 』
という 口癖に集約され…
最早、代名詞になりつつあるように思う。

この、『 だって 』を含むネガティブな意味合いを持つ接続詞や副詞を、D ワードというらしい。
D ワードとは『 でも 』『 だけど 』『 どうせ 』『 だって 』といった、頭文字が『 D 』で始まる言葉だ。
創作物には、クリエイターの持つ思いや考え方・価値観等が投影されるという

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気になる口癖~小説家・勅使河原の苦悩

気になる口癖~小説家・勅使河原の苦悩

「うーん。書けない。」

小説家の勅使河原は、パソコンの前で、悩んでいた。困っていた。焦っていた。

原稿が、書けない。アイデアが、浮かばない。
仕方ない。あの若い新担当の編集者に相談するか。

ぷるるる。

「ああ、勅使河原先生、お世話になっております。え。アイデアが浮かばない? じゃあ、noteでも見てみてくださいよ。」

「いや、それは盗作になるのでは……。」

「インスパイアされたところだ

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夏草や 強者どもの 夢のあと

夏草や 強者どもの 夢のあと

 魚雷発射試験場の痕跡です。
 長崎の東彼杵郡、大崎半島の先端にそれはあります。
 その場所を訪うひとも少なく、屋根の抜けたコンクリ造りの建物から繁茂している木の元に涼しい風が通っています。
 湿っぽい季節だというのに、空気が冷えている、そんな感覚を味わいます。

 この建物は「バケモノの子」の舞台のモデルにもなったそうです。残念ながら未見です。
 内部から見上げると、空が切り取られているようで、

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SS 太郎の仕事【お題:#気になる口癖】青ブラ文学部参加作品

SS 太郎の仕事【お題:#気になる口癖】青ブラ文学部参加作品

 その昔、村のすぐ近くの山に大きな岩が乗っていた。

「大きな岩だのぉ」
「落ちると村がつぶれるのぉ」

 みなが心配するが落ちる事は無い、落ちないのだから心配するだけ無駄だ。だから村人は岩の事を忘れていた。

 その村には一人の大男が住んでいる。名は太郎、この男は力は強いが、なまけもので働きもしない。口癖は「忘れろ」だった。女房が働いて自分は何もしないから村人からは評判が悪い。

「すいません、

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真琴と誠 #青ブラ文学部

真琴と誠 #青ブラ文学部

「真琴、今でて来られるか? 見解を聞きたい案件があるんだ」
 大学を卒業して10年以上がたち、進んだ道は違っても向かっている方角は同じ私たち。
「誠、私のこと判例辞典か何かと勘違いしてない?」
「違うのか?」
「あのねぇ、私は」
 その先を伝える前に、いつものように電話を切られた。誠はラインやメールではなく、直接電話をかけてくる。電話なら私が必ず出るとわかっているからだ。しかも、クライアントとのビ

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エッセイ | 要は | #青ブラ文学部

エッセイ | 要は | #青ブラ文学部

もしこれを読んでくださる方で、この言葉が口癖だったら申し訳ないです。
読まないことをオススメします。

誰とは言いませんが、ある人たちの口癖です。

複数人います。

「要は……」

長年、何とも思ってなかったのです。
しかし、ある人が『要するに』や『要は』と言う職場の人が苦手だと話をしてくれ、それからこの言葉が耳に残るようになりました。

そして『要は……』嫌いになりました。

なんとも感じなか

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腐れ縁だから #青ブラ文学部

腐れ縁だから #青ブラ文学部

 法廷に入ってきた女性検察官の姿を見て、隣に立つ所長の雰囲気が一気に悪くなる。
 所長だけではない。傍聴席に座るみんなの視線が、一斉に彼女に集まるのを感じる。いつもそうだ。彼女が来ると、場内に不思議な緊張感と高揚が、一瞬の風となって吹き抜ける。

 透き通るような白い肌に、耳下で切りそろえられた黒髪が細い顎の輪郭をなぞり、見とれているうちに目尻の切れ上がった瞳に射竦められる。
 細い肢体に漆黒のス

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口癖┃#青ブラ文学部

口癖┃#青ブラ文学部

妻は、散歩中、仔犬や猫をみつけると
カワイイカワイイ。を連発します。

通りがかりの園児や小学生が挨拶すると、カワイイわね〜、イイ子ね〜、
と答えます。

かわいいカワイイが、妻の口癖です。

仔犬見て猫を見つけて子ども見てかわいカワイが妻の口癖

山根あきら。さん
宜しくお願いいたします。🙏