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2024年5月の記事一覧
「エッセイ」腐れ縁even if#青ブラ文学部
もう、ずっとずっと昔の話。
平井堅のこの歌が流行った頃、私のことを好きだと言ってくれた人が居た。
もう、その時は既に私はダーちゃんと結婚していたから、断ると言うより無視を決め込むしかなかったんだけど…
彼が、何かの宴会の最中に電話を掛けてきて
「ねぇ、本当にこれが最後だから、一曲だけ聴いて」
とカラオケで私に歌ってくれた曲。
携帯の向こうから流れてくる歌声に
「ありがとう、じゃあね」
と言って、
詩 「潮騒の残り香」
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜
水平線の先にある可能性なんて
そんな浮かれた無邪気さに酔いしれる程
初心な感情ってものを
俺は持ち合わせていなかった
アイツの泣いた顔を想い出す
幸せを掴み損なっては
指の間からするりと逃げていった
過ぎ去りし日々は
もう戻ることはない
所詮は腐れ縁だから__と、
切り立った断崖にぶつかる
打ち寄せる波飛沫で
俺が残した足跡なんて
未練なく掻
【創作】腐れ縁だから|#青ブラ文学部(約4700字)
「なんで、あなたがここにいるの?!」
社食でAランチを頼み、座って食べるための席を探していた。混んでいたので「相席してもいいですか?失礼します」と相手の顔を見たら… 知った顔の男性だった。幼馴染というか元同級生というかなんと呼んだらよいのかわからないが、そういう関係だ。
「それはこっちのセリフだよ。お前、いつからこの会社にいたんだ?全然知らなかったよ。俺はもう食べ終わったから、ここ使っていいぞ