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2024年4月の記事一覧
時計屋-【小さなオルゴール】#青ブラ文学部
港町。漁港と貿易港を持つ町だった。
その漁港付近には古い時計屋が何軒かある。
町全体の半分近くがあるといっていい。
いずれの店主も老齢だが修理の腕は確かだ。
「絡繰時計なら水川の店に持っていくといい」
老眼鏡をずらした店主が言う。
「ミズカワ?」
「店を出て左に歩く。時計屋がいくつかあるが3軒目の店だ」
ライバルとかではなく、それぞれが得意とする分野があるらしく、修理してほしい時計・内容で、あっち
やせタガールとの日常
こちらは『 山根あきら 』さんの企画への投稿作品です。
企画立案ありがとうございます。
ルールは以下です。
シメキリ間に合わずでした!
それでも書いたので、タグつき参加お許しください(´・ω・`)
やせタガール。
開封済じゃ新品として売れないな。ちょっとホコリかぶってたし。説明書に従って足裏のQRコードを読み込む。
掴んでみると、デフォルメぬいぐるみとは思えないぷにぷに触感に指をくす
エッセイ | 写真加工が面白い | 小さなオルゴール・やせたガールの日常[#青ブラ文学部]
noteに記事を書くようになってから興味を持ったものに写真加工がある。
初期の頃はヘッダーになにも貼らずに投稿していた。しかし、「ヘッダーを付けたほうが記事が見つけやすくなります」みたいなことをnoteから指摘されて写真を貼るようになった。
最初のうちは空の写真を撮っていた。というのは、建物や人がうつりこむと場所が特定されたり、プライバシーの侵害になることを恐れたからだ。また、空の写真な
〔ショートストーリー〕小さなオルゴール
きっかけはYouTubeだった。大学で付き合いだした有香とふたり、いつものように廃墟や心霊スポットの潜入レポートを見ていると、見覚えのある建物が映った。
「あれ?これ近いよ!川沿いにある廃病院じゃん」
「あ、ほんとだ!私、夜になると真っ暗で怖いんだよね、あの辺…」
普段は強気な有香が、心底怯えたように言う。
そのYouTuberは「恐怖度5」とランク付けし、「行くなら2階まで、3階はヤバい」とか、
小さなオルゴール 青ブラ文学部
おばあさんが小さなオルゴールを開けたのは久しぶりでした。
オルゴールは鳴りません。もうずっと前からです。
修理に出すのは嫌でした。
このオルゴールを作ってくれたのは、亡くなったおじいさんでしたから。
修理に出すと、おじいさんのオルゴールではなくなってしまう気がするのです。
オルゴールは宝石箱でもありました。
確かにおばあさんの宝物が入れてありました。それは宝石なんかではありません。
おじいさん
ショートショート_起床
春の夢は、暁を覚えず、いつ頃見るのだろうか。最近、仕事をしている夢をよく見る。明け方に。決まって徹夜している。
昔、袖机の一番下の段には、寝袋が入っていた。深夜業になり、終電に近くなっても仕事にキリがつかなかったら躊躇無く徹夜した。そんなときは、仮眠を少しだけする。床に寝袋を拡げて。そのときは、夢は見ない。
今は時代が変わり。夢は寝床で見ることが多くなった。ちょっとは幸せな会社生活になった、と