マガジンのカバー画像

青ブラ文学部・オススメ記事

2,039
オススメの記事の紹介したり、個人企画への応募作品を収録します。 たくさんの方に読んで頂きたいと思った記事のまとめ。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

マッチ一本歌事のもと(第三話)

マッチ一本歌事のもと(第三話)

上条フミコの家はスタジオを兼ねたビルだった。けっこう金持ちの娘なんだと思ってしまった。応接間なのか骨董品が並んでいるような部屋で瓶コーラの自動販売機があり、コインを入れたフミコに何を飲むか聞かれた。セルフだからというのを、セフレと聞き間違えてドキマギする。

俺は彼女のコーラも持たされ階段を上がっていくと彼女の部屋に入った。そこは必要最低限のものしかない閑散とした部屋だった。白い壁、白い天井。白い

もっとみる
マッチ一本歌事のもと(第一話)

マッチ一本歌事のもと(第一話)

寺川修司はマッチを擦っていた。俺は父の本棚からこぼれ落ちた本の見開きページにこの魔法のコトバを見つけたのだ。さっそく母に「マッチはないか?」と問う。百円ライターじゃいけないのだ!

「燐寸(マッチ)なんてあったかなぁ。あなた放火でもする気?未成年は煙草は駄目よ!」
「マッチというものを擦ってみたくなったんだ。この本………」と俺は父の本を母に示した。
「寺山修司?懐かしいわ。それでパパを勘違いしたの

もっとみる
マッチ一本歌事のもと(第二話)

マッチ一本歌事のもと(第二話)

「やっぱ女史の歌は奇抜ですね」と眼鏡男が言う。
「上句でいにしえの日本に思いを馳せながら最後で現代っ子なのよね」とデブ女が答える。こいつら漫才師なのか?男の方はいまどき牛乳瓶の底のような眼鏡で、女は派手な着物を着ていた。正月なのはわかるが、まだ成人式でもないのに。

「アイツは、柳棚国男。おっべか野郎だわ。アイツまだ童貞よ」そんな上条ふみ子の言葉に俺はドギマギした。俺もまだ童貞だ!それよりお前はも

もっとみる
noteを書いている人たちの意見交換できる同人会を開催してみてはどうだろうか?

noteを書いている人たちの意見交換できる同人会を開催してみてはどうだろうか?

noteやブログを書いた、公表した。

公表した文章を読んだ人は、どう思ったのだろうか、と常に考えている、考えない?

面白かったのだろうか、ためになったのだろうか、はたまたツマラナイと思われたのだろうか。

またnoteやブログであれば読んでもらえた回数はわかる、しかし、いいねやスキを押してもらえない理由はわからない、だから考えるしかない。

やはり、ツマラナカッタのか、文章が長すぎて、最後まで

もっとみる
やり捨てやり逃げ

やり捨てやり逃げ

やり捨てやり逃げと言う言葉をよく聞くのだが、それは女性目線の言葉であり男にもて遊ばれた風なイメージだ。

しかし、ゲリラ屋ランバ・ラルこと91052も女性に1発屋扱いされたり彼氏のいない間に女性の性欲に使われる事が多々あった。

私の力不足もある訳だが‥‥

某年某日

ゲリラ戦(スト)で知り合った物件と合コンが決まった。

※スト=ストリートナンパ

K子@ OL(当時20代)
Mみ@ 保育士(

もっとみる
算数の時間 | 分数を理解しよう!

算数の時間 | 分数を理解しよう!

(1)算数・数学嫌いの始まりは「分数」

 数学に苦手意識をもつ人は多い。いつ頃からスキ・嫌いがハッキリし始めるのか?、と考えてみると、小学生🎒で「分数」を習う頃かな、と思う。
 ジブリ映画の「おもひでぽろぽろ」の中でも「分数」の話が出てくる。

 算数・数学に苦手意識をもつのは、小学生・中学生に限ったことではない。以前にも「分数ができない大学生」という本が話題になったことがあった。

 大学入

もっとみる
ChatGPTを英語学習に活用してみた

ChatGPTを英語学習に活用してみた

Chat GPTとは人工知能を使った言語処理ツールで、質問に対してあたかも人間が回答したような答えを提示してくれます。回答の質が高い!と評判で、ユーザー数はローンチからわずか1週間で100万人に達したそうで、気になって調べてみました。

Chat GPTの特性と実際の会話色々な質問に精度高く回答してくれます。
質問に答えるだけでなく、誕生日パーティの飾りつけのアイディアや曲の作詞などにも答えてくれ

もっとみる
ほんとの私

ほんとの私

 眠れないのが怖かった。ろくなことを考えないからだ。暗い中にたった一人。悩みを紛らわすものがない。父がいるころは日々進んでいく認知症が怖かった。電話に出られなくなり、着替えの順番がわからなくなり、誰かがそこにいるなどと言い出すし、ああ…この先どうなるんだろう、と、恐れた。
 友だちに「毎日ゆるい拷問にあってるみたいだ」と打ち明けると、彼女は困った顔のまま黙っていた。それはそうだ。実体験がないと答え

もっとみる

1/30 気がついたらnote続けて2年経っててビックリ🫢

初めての記事 ↓
https://note.com/limit3/n/ndf4dd79915de

2年前の今日前後の記事 ↓
(前)
https://note.com/limit3/n/ne4cf9b774fa5
(後)
https://note.com/limit3/n/nb8e8990be01a

私も返歌🗒

私も返歌🗒

山根あきら様

返歌ありがとうございます😊

https://note.com/embed/notes/nfce260206fff

私も返歌つくってみました。

できてるかな。

 返歌🗒

♡ありがとう
 あなたの横で ほほえみて
 雪の化粧に
 頬あからめる
#今日の短歌

1/25 |山ちゃんランキング(最近読んだ中で気になった記事)

1/25 |山ちゃんランキング(最近読んだ中で気になった記事)

山田ゆりさん

 この記事にとても感動しました。
 思い出のものって、できればとっておきたいものですね。けれどもすべてとっておくわけにもいきません。
 もう穴が開いてしまった長靴。処分しなければなりませんが、お母さんの思い出のつまったもの。
 ただ処分するのではなく、ほかのゴミとは分けて処分するところに、とても温かさを感じました。
 エッセイなのに、良質な小説を読むかのような気持ちで繰り返し読みま

もっとみる
何かをやめるには勇気がいる。。🥺💘

何かをやめるには勇気がいる。。🥺💘

以前私は人に勧められてInstagramを始めたのが今から4年前。
始めは中々アクセス数も増えず、知り合いに無理やりフォローして貰ったり、どんなことを載せようかと考えることが楽しかった。

徐々にフォロワーも増えていき、軌道に乗ってきた。こういう場合軌道に乗るという表現は可笑しいかもしれませんね‼️
それが1年を過ぎた頃にはフォロワーの数が1000を越えた。

元々お洒落が好きだったのでファッショ

もっとみる
【思いつきnote】「日常」に見出す感動(memo書き)

【思いつきnote】「日常」に見出す感動(memo書き)

●はじめに

普段の生活で「感動する」ということは、果たしてどれくらいあるものなのでしょうか?

たとえば素晴らしい本を読んだり映画を観た時や人との関わりのなかで真心に触れた時。または素晴らしい芸術や身体パフォーマンスを目の当たりにした瞬間。

もちろん自然の風景をみて感動するなんてこともあるのですが、すくなくとも大昔は、自然に触れることが「日常」であったわけです。

●「日常」について考えてみる

もっとみる
化

簡単な道を進む
険しい道すがらを

偽りだらけの言葉で
わざと困らせていたお前の
本当の本当の思いはどうなの

どうしようもない日々をただ信じ抜くのか
思い返すかは己にあるだろう
期待の海に沈めた光
手にするその時まで

上っ面また着飾った
そうお前を見つけたぞ

落ち込みやすく地味な人生
たまたま生きてるみたいだけど
思うに言うほど悪くないじゃないか

萎れた花の最期より萎むか
膨らみを成す蕾と

もっとみる